50作品めの裏話~クジラと蛇口~
写真と短歌の「クジラと蛇口」、50作品めだとひろこさんが教えてくれた。
それがこちら。
ざっくりしたテーマはあったものの煮詰まって、先に写真がほしいと頼んで、ひろこさんチョイスの中の、この一枚。
最初、できたと思った短歌は「写真のイメージ」に言葉づかいを寄せたもの。書いている内容は完成作品と同じ。
この写真、キレイで鮮やかで可愛いじゃないですか。それに寄せようと思ったのね。つい。でも、どうしても違和感がある。
上着の下の長そでが途中でむにょむにょするような、そんな気持ち悪さ。
読み返しても少し言葉を書き直しても納得いかなくて、やっぱり基本に戻ろうと思い至る。私たちの作品は「異なる感性の2人が合わさることで起こる化学反応を、楽しみたい」が基本。そうだったそうだった。寄せる必要はないんだった。ということで、結局、悩んだ挙句に、最終的に作品の短歌におさまった。
これについては、ひろこさんのブログに書かれてます。
そうは言っても、さて、この写真にこの短歌を持っていったら、ひろこさんなんて言うだろう。私はこの人に短歌を見せるときが一番緊張する。
「そうきたか」
「ミカさんらしい」
彼女は違うときには違うと、自分の意見をきちんと発してくれる人なので、OKという事なんだろう。よしゃ!と声が出る。(←毎回やってる)
写真と合わせたときに、やっぱりとても良い感じだと言ったら、
ひろこさんは「ミカさん凄い」と言っていたけど、違うと思う。
なんていうのかなあ。
「クジラと蛇口」は、写真に短歌を付けているわけではない。短歌に写真を付けているわけでもない。それ、見てくれている人に伝わるかなあ。伝わってるかなあ。伝えたいなあ。
クジラと蛇口の作品、写真と短歌をいつも別々に表示するのは拘り。あくまでも、写真は写真/短歌は短歌。(というか、私はひろこさんの写真を文字で邪魔したくない)
そういういろんな意味で、この作品が50作品めという節目の作品になったこと、とてもわたしたちらしいと思う。
いずれ作品集を出したいし、個展もやりたい。
ひろこさんの写真を生で見てほしい。
写真を生で、ってどういうことなんだろ。ま、いいか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?