シェア
空衣
2017年5月8日 21:58
四角く均一化された不気味なほど磨かれた白い部屋に妖しく輝く緑のピクトグラムは、常時別世界へ誘う。隣は脳神経外科患者のうめき声。リアルお化け屋敷ができるほど、人間こそ異種なのね。 コンビニへ夜食を買いに行く健気さがあれば、大丈夫という言葉が嘘をつかずに済むんだよ。一緒にアイスをほうばる恋人なんていなくても。 点滴と共にスマホの充電器をぶっ刺すのは失礼かと思って、電池切れまで放置しては孤独
2017年4月27日 09:18
学校の七不思議を信じるような子供ではなかった。今もそうだ。けれどもあの場所を説明するとき、いかにも奇妙な場所が、日常的に目に触れてはいるが入ってみようとは思わないところにあるのだ、と言うことができるだろう。あれは普段と変わらない、何の変哲もない日だった。出席を取らない講義を切って、公園で昼寝をしたり哲学書を読んだりするのも、いつものことだ。それ以上でも以下でもない。授業中の閑散とした構