PCE指数・消費者信頼感指数を発表、アメリカ経済は好調が続きダウ平均株価は最高値更新!!米国株を引っ張るエヌビディアは中国と亀裂が走る
PCE指数・消費者支出価格指数の発表から今後のアメリカ家財の予測とダウ平均株価の最高値更新について説明していきます。
インフレの抑制ができたが、失業率が不安定になってきたこともあり、FRBにて0.50%の利下げが発表されました。ですが、アメリカの市場は消費者信頼感指数の結果、経済は楽観的の雰囲気になっております。
●8月のPCE指数、インフレは予想以下の伸びに留まる
急激な利下げはインフレ退治で不安な点がありましたが、今週のPCE指数を見ると安心できます。FOMCにて利下げをしたことが正しかったと裏付けが取れるような値でした。
ですが、食品とエネルギーを除くコア価格指数が前月比0.1%上昇し、市場予想の0.2%を下回りました。個人消費支出の伸びは0.2%で、市場予想の0.3%を下回りました。そして貯蓄率は4.8%と前月より低下し、景気減速の兆しが見られます。
以上はFRBが金融政策を緩和する理由になるとされています。サービス支出は0.2%増、財への支出はほぼ横ばいとなり、消費のモメンタムも減速しています。今後はインフレ圧力が弱まる中で雇用最大化が重要視されています。
●ダウ平均最高値更新、消費者信頼感の回復が後押し
ミシガン大学消費者信頼感指数は今月初めに発表された暫定指数の69から70.1に上昇し、市場に嬉しい情報で5ヶ月ぶりの高水準でした。今後は選挙の結果次第で見通しが変わってくだろう。
FRBにて利下げをし消費者信頼感指数が5ヶ月ぶり高水準なこともあって、アメリカ経済の依然としてアメリカの株価指数は好調で、ダウ平均株価は最高値を更新させました。
ですが、公益事業セクター・ヘルスケアセクター・生活必需品セクターなど一般的にデェフェンシブな株を中心に買われました。企業の業績報告に対する楽観的な見方が市場心理を押し上げましたこともありますが、少なからず警戒感はあるのかもしれません。
●エヌビディア株下落、中国の半導体政策が影響
AI関係はエヌビディアを中心に下落してしまいました。これは中国政府が半導体産業の拡大と米国の制裁に対抗するために、エヌビディアの製品の代わりに中国生産の半導体を使うように圧力をかけたからです。
これが要因でS&P500やナスダック100は落ち込んでしまいました。VIX恐怖指数の上昇も確認ができるので今後の選挙や経済発表には注視していきたいです。
●まとめ
8月の米国PCE指数ではインフレが市場予想を下回り、FRBの0.5%利下げが支持されました。消費者信頼感指数も5カ月ぶりに高水準となり、ダウ平均株価は最高値を更新しました。一方で、エヌビディア株は中国の半導体政策の影響で下落し、S&P500やナスダック100も下落しました。ですが、デフェンシブセクターは依然として安定した動きを見せています。今後、選挙結果や経済指標に注視する必要があります。