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【B-2-1-B】勇者さまっ!出番です!!

これは、選択肢によって展開が変わる
「なんちゃってゲームブック風物語」の一部です

▶ぼうけんをさいしょからはじめるばあい
https://note.com/kudotomomi/n/n9a641f1d1573

▶ぜんかいまでのぼうけんをふりかえるばあい
https://note.com/kudotomomi/n/nb43869fdf6d8

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迷いの森で…逃亡

勇者
「こんな時は…逃げるが勝ち!イザベル、しっかりどっかに掴まってて!」

勇者は、馬を急発進させた!
正しい道などわからない、だがとりあえず追ってくるモンスターを振り切るため、いけそうな道をどんどん進んで行く!

勇者
「イザベル!なにか補助魔法は使えるか?すばやさアップとかそういうやつ!あと、万が一木にぶつかってもあんまり痛くなくなる魔法とか、なんか防御力アップしそうなやつを頼む!」

イザベル
「かしこまりました!!クィックールド!アイアンプロテクトーション!」

イザベルが補助魔法をかけると、馬の走る速度が急に早くなった。

イザベル
「これなら、モンスターもついてこれないはずですわ!」

イザベルが後ろを振り向くと、モンスターがゼイゼイして立ち止まっている姿が見えた。そしてその姿はどんどん小さくなっていく。勇者たちを追うのはあきらめたようだ。

しかし馬は興奮状態なのか一向に止まる気配がない。

勇者
「ぎゃああ!馬の動きについていけない!!コワイ!」

馬はだんだん道なき道に入っていき、木をなぎ倒しながら進んで行く。イザベルが唱えた防御魔法は、体が鉄のようにカチコチになることで防御力をアップさせる魔法だったようだ。

勇者
「ちょっと!これ怖いんだけど!この呪文大丈夫!?大丈夫!?途中で切れたりしない!?」

イザベル
「大丈夫ですわよ。効果は3時間程度です」

道なき道を進むこと数十分、迷いの森の外に出た。
そのころには馬もバテており、イザベルは馬に回復魔法をかけてやった。

勇者
「気が気じゃなかった…」

イザベル
「もうちょっと機転を利かせればよかったですね。勇者様、申し訳ありません」

勇者
「いやいや…たすかったよ。あれがないとちょっと逃げ切れなかったかもしれないし…結果、予定よりも早く森を抜けられたからよかったじゃない…」

勇者は疲労困憊していた。

ともあれ、迷いの森を抜けることができた勇者たち。アーガム湖のほとりにある村に無事到着し、予定通り宿をとることにした。

ちょうど、二部屋あいており、勇者とイザベルはゆっくり休息をとることができそうだ。

イザベル
「軍資金の節約のために、勇者様と一緒のお部屋でもよかったんですのよ」

勇者
「え!!あ…あのその。俺、たぶん人と一緒の部屋だとちゃんと眠れないと思うんで…えへへ…あはは」

イザベル
「そうですかぁ…ちょっと寂しいですけど、勇者様、ゆっくり休んでくださいねぇ」

勇者
「あ、ハイ…」

この後勇者はちょっと悶々としたが、迷いの森での疲れがひどく、すぐ眠りについたそうな。

夜が明けたら、いよいよ本拠地へ…!

最終章へ続く…
https://note.com/kudotomomi/n/n62c54589a404

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