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作曲ができるようになりたい人へ。2週間で1曲できるようになった方法

筆者はもう音楽をやって20年以上になります。

担当はギターです。

なんですが、その20年間はバンドのギタリストとして活動するに留め、作曲はリーダーにまかせきりというような状態でした。


というのも、作ろうと思ってもうまくいかなかったんです。


とにかく自分が生み出すものが嫌いだったんです。


それが現在は、2週間に一曲を仕上げることを実現させています。

その様子はこちらにて記事にしていますし、毎日Instagramで進捗を上げています。


今日は、この2週間作曲ができるようになった道程について書いてみたいと思います。


最初から作曲学校はオススメしない


まず、言っておきたいんですが筆者も作曲の学校に通いました。

ただし、それは20年バンドをやった後のことです。


最初から学校に通うことはオススメできません。
というのも、こういう学校というのはアウトプットすることが前提となっているからです。


僕たちは子供の頃からの教育で授業を受ければ、身に付くものだと勘違いをしてしまいがちです。


でも、ものを作るという行為はとにかく手を動かすことです。
手を動かした結果、学ぶべきことが座学になる。という学校とは真逆のフローになります。


実際、挫折してやめていく生徒を何人もみました。
残ったのはその通過儀礼を既に終えていた人達だけでした。


そして、教えてくれることもメロディーってのはね、ある音がなったら、その音を続けるか上にあげるか、下に下げるかだけなだぜ!

みたいな当然のことしか教えてくれません。


そんなん知っとるがな。


最初は数小節のメロをとにかく作った


じゃあどのように2週間作曲を実現していったか。

とにかく自分が作るものが嫌いだったので、最初は極端にハードルを下げることから始めました。

白鍵だけで、数小節のメロディーを作るのです。

落ち着く音は、ドかラです。
出来上がったものも大したメロディーじゃなくていいです。

この時点でCDと比べるのはそもそもナンセンスですし。

この数小節でいいから、とにかくメロを作るということを習慣化していくと、少しずつ自分の子供達への嫌悪感が薄れていきました。


メロディーにベース音をつける


単音のメロディーですと、やっぱりちょっとさみしいなぁ。

そう感じてきたら、作ったメロディーに対してベース音をつけてみるようなことをしました。

ベース音は音楽の中で根本となる音を打ち伸ばしている大波です。

小節単位で1つか2つくらいしか音が動きません。


白鍵でメロを作ったならば、ピアノの低いほうで同じように白鍵で付けていきます。

すると、左側の鍵盤のどれを押しながらメロを弾くかによって、カラーが変わっていくことに気づくと思います。

これは作曲少女2でも解説されています。

例えるなら、こんな感じでしょうか。

ド=٩(ˊᗜˋ*)و
レ=(´・_・`)
ミ=(;▽;)
ファ=(◜௰◝)
ソ=( ・`ω・´)キリッ
ラ=。・゚・(ノД・`)
シ=(||゚Д゚)


メロディーに対してしっくりくる、表情の音を打ち伸ばすって感じで、ルート音をつけていきました。


ベース音を和音にしてみる

音楽ってのは、ベース音を根音にしたコード(和音)というものでできています。

伴奏がある場合は、そのコードに沿った編曲がなされているということです。

ということでルート音がついたメロディーに和音をつけていきます。


基本ドレミで作ったメロディーでつけられる和音は以下です。

ドミソ
レファラ
ミソシ
ファラド
ソシレ
ラドミ
シレファ

なぜ、こうなるのか?
ここで疑問に思ったとき、初めて音楽理論書が役立ってきます。

同時に「調」というものも合わせて勉強しましょう。


和音がつけられれば、それはもう立派な曲になっているはずです。

多くのメロディーで和音をつけてみるといいでしょう。


「調」がわかったのならば、違うキーでの作曲もしてみるといいと思います。


週に一曲耳コピする


上記のように手を動かす作業と並行して、巷の音楽をしっかり聴いてみるということもやりました。

巷の楽曲というのはバンド編成なので、楽器構成も学べますし、
感情表現のための調性外コードや転調の仕方まで、勉強できることが山ほどあります。

筆者の場合は、

・ドラムや他の各楽器がどのように使われているか
・ベースがどのような音を弾いているか(これによりコードがわかる)
・メロディーに対し、どのようなコードがつけられているか

など様々なことをインプットしました。
譜面を購入するというのも手かもしれませんが、耳のほうが遥かに音楽力が高まりますので耳コピーをお勧めします。

耳コピーでベースのルート音やコードが捉えられたならば、
今度はそのコード進行に対して、オリジナルのメロディーをつけてみるようなこともやってみるといいでしょう。

例えば、C-F-Gみたいなコードで歌い出しがミから始まるのならば、それ以外のソやドから作曲してみるのです。

合わせて、メロディーの始まる拍を後ろ倒したり、アンティシペーションで前倒してみるだけで、それはもうあなたのオリジナル楽曲になります。


週に一曲歌詞分析する


もしあなたが作りたいのが歌であれば、巷のCDの作詞もしっかり分析してみたほうがよいと思います。

自らが作詞する立場になったときに初めて、巷の楽曲の歌詞にフォーカスが当たるようになります。

それで巷の楽曲の歌詞をしっかりと書き留めて意味を考察してみると、そこにはやっぱりちゃんと意味があることに気づくはずです。

ときに涙してしまうこともあります。

歌詞分析をするならば、筆者はアニソンをオススメしますね。

というのも、ドラマや流行りバンドの曲ですと解釈が難しいからです。
その点、アニメ用に書き下ろされている曲の歌詞は、ストレートかつわかりやすいです。

筆者のお勧めはラブライブの楽曲です。
作詞担当の畑亜貴さんの歌詞は、シンプルでわかりやすいながらもときにグッとくる言葉をさりげなく入れていて、ラブライブの人気の大きな要因になっています。


歌はボカロにまかせたっていい


前回は筆者が音痴から、ライブでも歌えるようになった方法についてシェアしましたが。


これについては、かなり時間を要します。何年も根気よくやる必要があります。

ですが、正直令和の現在、そこはボーカロイドに任せるということも十分可能です。

世の中の多くの人は、正直誰かもわからない人の歌を聞いてはくれません。むしろ、初音ミクという冠のほうが最初は聴いてくれるでしょう。

だから無理して歌を入れるよりもボカロにお願いしたって全然問題ないと思います。


ミキシングを学ぶ


上記のことを習慣化し、インプット/アウトプットを繰り返していれば、作曲、作詞、編曲は必ずできるようになると思います。

前述した、週一曲の耳コピや歌詞考察で、楽曲の質も右肩上がりとなっていくはずです。

前述したダイアトニックコード以外にも、ツーファイブ、セカンダリードミナント、分数コード、パッシングディミニッシュ、オルタードテンション。ブルースの概念。

手を動かし続けた結果、生まれた疑問を解消していくうちに現代のアニソンのような展開の鮮やかな楽曲から、洋楽POPのようなコードループに調の異なるメロディー配置など、作れる曲も増えていくはず。


なんですが。

それでも巷のCDのようにはまだなりません。


実はここがアマチュアとセミプロ、プロを明確にわけるプロセスかもしれません。


できた楽曲は、しっかりと各帯域を整理して整える、ミキシングという作業が必要になります。

これができていないと、CD品質にはできません。
この作業ができるとできないでは質は天と地ほど変わってきます。

そしてこの分野には、作曲や編曲などとは全く異なる次元の耳が必要になってきます。(筆者もまだまだ)


これついては、筆者が開発したRMSメソッドというのが役に立つかもしれません。


何がなんでも完成させる


作曲を開始した1日目のメロディーなんて、本当に大したものじゃないです。
筆者の作曲1日目の投稿みればわかります。


それをコードつけて、リズムつけて、展開させて、編曲して。。


いくつもの壁を乗り越えた結果、当初のなんてことないメロディーが、人の心を動かす素晴らしい楽曲となっていくのです。

完成版


だから、絶対に途中でボツにさせてはいけません。
なにがなんでも必ず完成させるのです。

始め、イマイチと感じたものであっても、あきらめず完成させればその曲は必ず光ります。


するとわかってきます。
どんなイマイチなメロでも、最後には名曲にできるってことが。


まとめ


というわけでいかがでしたでしょうか?


本当に自分が嫌いだった筆者が、作曲ができるようになり、また自分の作品も愛せるようになった道筋でした。


人というのは、0から新しいものを作ることはできません。
創作というのは、結局は自分の大好きなものの掛け合わせでしかないんです。


そう、原野守弘さんはいってます。


だから、あなたも自分の人生を変えてくれた大好きな楽曲の耳コピや、歌詞考察から初めて、白鍵作曲から始めてみてはいかがでしょうか。


最初は人真似になってしまうかもしれませんが、たくさんの楽曲を作るうちに、守破離の離に到達する日が必ずきます。


そしてできた曲に、あなた自身がまず涙してください。


感動ある毎日を。

では。





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