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#1 ジェンダー学を学んで気付いた自分自身

すごく久しぶりの投稿。

今日は友人がジェンダー学についての記事を書いていたのを見て、私自身、アメリカで学んだジェンダー学の授業で沢山の刺激をもらったな~ということを思い出したので、記事にしてみたいと思う。

小学校の頃の自分

幼稚園卒業後から小学校低学年まで、男の子の友達しかいなかったのを覚えている。泥だらけになって遊んだり、鬼ごっこして駆けまわったり。いたずらするのも好きで、激しすぎたのか、女の子の友達がなかなかできなかったのかも(笑)

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友人関係がガラリと変わったのが、小学校4年生の時。

行間休みのベルが鳴り、みんなが一斉に外に飛び出していく中にかけられた、ずっと一緒に遊んでいた男友達からの一言だった。

「なんでお前、女と遊ばないの?女と遊びなよ。」

今まで一緒に走り回って、ふざけていた仲間から、一緒に遊ぶことを断られた。

私は女の子だから、女の子と遊ばないといけないのか

でも、誰と一緒に遊んだらいいんだろう。

突然、仲間が消えて独りぼっちになった気がした。

姉も常に男の子とばかり遊んでいたのを見てきていたので、男女の違いを深く考えてこなかった私は、「女の子は女の子と遊ばなければいけない」という歪んだ概念を叩きつけられた。

必死の友達作り

このことがきっかけで、その日から毎日女の子に話しかけにいっては

「〇〇ちゃん、親友になろう!!!!」

という全力のアプローチ(笑)

「出会ったばかりでお互いのことまだまだ知らないけど…結婚しよう」

みたいな感じですよね。でも相手も小学生なので

「いいよ!!!」

という回答(笑)なんだこいつ(笑)って思ってただろうな(笑)

でも、実際のところ、女の子とどうやって遊べばいいかわからない。

行間休みは外で走り回りたい…でもみんなラブ&ベリーという当時流行ったゲームの話で盛り上がっている…ちなみにこれ👇

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その日から、私は合計10000以上をかけてラブ&ベリーのカード集めに没頭した。

私の「女の子と仲良くならないとひとりになる」という恐怖に取り替えたら、興味のないラブ&ベリーでタンバリンを叩くことなんか苦痛じゃなかった(笑)

母親の教育の仕方

余談ですが、こんな辛い思いをしたけど、母親のジェンダー教育の仕方は素晴らしいものだったなと、ジェンダー学に触れてさらに思うところがある。

・男の子を家に招いたり、家に遊びに行ったりすることに対しても、「はい楽しんで~」という程よいテキトーさ。遊びたい相手と好きなだけ遊んできなさい方針
・妹が小さいころ、自分を「僕」と呼んだり、男の子の服を欲しがることに対しても、着たがる服は買ってあげる
・外出中に知らない人に「僕、元気だね~」と声を掛けられることに対して、相手を訂正せずに「そうなんですよ~」と妹が当時自己認識しているジェンダーを認めてあげていたこと

子供が小さいころって、ジェンダーっていう感覚とかって理解していないことが多いのかなって。

そんな中で、『自分は何にでもなれるんだよ』っていうことを教えてくれ、男女の隔たりを作らないように伸び伸びと成長させてくれたことは、本当に感謝しなければならないことだなと感じる。

ジェンダー論を学んだから気付けた自分の特徴

アメリカでの留学中に、ジェンダー学を履修した。

日本にいる間はあまり触れることのなかったジェンダー学を学びながら、小さいころに感じていた男女間の隔たりへの違和感などが、なんとなく解けた。

”女性らしさ”とか、”女はこうしないといけない”とか。それって、本当なの?

ジェンダーに対する意識がない状態から、環境の中でジェンダーに対する意識を植え付けられ、それが当たり前だと思って生きてきた。

だけど、自分が”当たり前”だと思っていたことって、当たり前じゃなかった

男女の役割や常識みたいなものって、環境に形成されていったものであって、学ばずにいると、それが自分のなかで当たり前になって、そうして自分の子供をいつか、傷つけてしまうかもしれない。

だから自分は苦しい思いをしていたのか。だから自分は、仲間外れという言葉に恐怖を感じ、”こうでなければならない”という概念になかなか納得できないんだ。

ジェンダー論を学んでから、当たり前ってなんだろう、と考えることが多くなり、過去に自分が抱えていた苦しみを理解することが出来た

自分が「こうしなければいけない」と思っていることについて、本当にそうなのか?を問うと、意外とそうじゃないこともあるということに気付いた。

終わりに

ジェンダー学に出会ってから、パートナーを選ぶ基準がガラリと変わった(笑)

この人、どういうジェンダー像を持っている人なんだろう?女性をどんな風に扱う人なんだろう?無意識に、周囲の女性を傷つけていないだろうか?

まあ、女性に限らず、人に対してどんな考えを持っているのか、というのが一番大事なんですけれども。

でも、ジェンダー学に触れるまでは、

「お前には家にいて子育てをしてほしい」

という男性に胸を高鳴らせていたのだから、こういう選択肢が出てきたのは大きな学び・一歩ですよね。

まだジェンダー論、女性学等々に触れたことがない人は、一度学習してみてほしい。そうすることで、自分の女性像や当たり前だと思っていたことで、大事なパートナーや周囲の人を傷つけてしまっていないかどうか、気付くことができるのではないでしょうか。

冒頭で記載した「友人がジェンダー学についてブログを書いている」と書きましたが、色々考えさせられる記事を書いているので、とても勉強になると思います。よかったら覗いてみてください!以下リンク




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