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【大槌町地域おこし協力隊】2023年1月活動報告_22/36

雫石の友人宅でお正月を迎えました。
岩手での年越しも2回目となりました。
このあとちゃんと帰省もしたのでご心配なく。

それでは1月の活動報告をどうぞ。

1.MOMIJI新工場に向けた鹿受入体制構築

①MOMIJI受入説明会(1/7 sat.)

 4月からのMOMIJIの新工場稼働に向け、大槌町内の一般のハンターさん達が捕獲した鹿の受入準備をしています。

 この日の受入説明会には小鎚・町方地区のハンターさんたち15名程が参加。
 商品用として鹿を買い取るにあたっての品質の基準や、商品に使えない鹿(有害捕獲した廃棄物)の預かりについて説明しました。また、役場の担当者さんからも改めて捕獲報奨金について説明頂きました。

②MOMIJI受入説明会@金澤地区(1/14 sat.)

 ①と同様の内容を金澤地区でも実施。
この日も金澤地区のハンターさん12名にご参加頂けました。

③MOMIJI受入講習会(1/21 sat.)

 ①②の受入講習会に参加頂いた方の中で、実際にMOMIJIへの鹿の搬入を希望するハンターさん達にお集まり頂き、受入基準や捕獲時の注意点についてより詳しく説明し、内容に同意頂けた方と物品供給契約を締結しました。

 翌週23日(月)から、一般のハンターさん達からの鹿のプレ受入れも開始。
 今回のプレ受入れ期間では平日のみの受入れですが、これまでに既に2頭程を搬入頂くことが出来ました。

 4月から稼働する新工場では、これまでの年間260頭の3倍近い年間700頭を処理する予定です。ハンターの皆さんからたくさん搬入頂けるよう、引き続き準備を整えていきます。

2.ジビエアニメ「しかのおくりもの」吉里吉里学園寄贈(1/20 fri.)

 「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2020にて #大槌ジビエソーシャルプロジェクト#OGSP )が優秀賞を受賞。そこで頂いた賞金を社会に還元すべく制作したのがアニメ「しかのおくりもの」です。

https://youtu.be/XhagNsceBF4

 OGSPの活動に共感頂いた、プロデューサー 合同会社しかくいまる 様、イラストレーター きのしたちひろ 様、動画編集 中島未知代 様、ナレーション 局田奈都子 様のご協力により完成しました。

 12月に大槌学園さんに寄贈したのに引き続き、今回は吉里吉里学園小学部さんにDVDを寄贈させて頂きました。

吉里吉里小学校1~3年生に、
MOMIJI代表兼澤と、アニメの脚本を担当した私から、
アニメの紹介をしました。
子どもたちと一緒にアニメを鑑賞
1~3年生のそれぞれを代表して3名から感想のコメントを頂きました。
学園長先生との事前の打合せでは、
「吉里小の児童はシャイなのであまりたくさん感想は出ないかも」と伺っていたのですが、
実際に「感想発表できる人ー?」と声がかかると、
とてもたくさんの方が手を挙げて頂いていました。

 子どもたちからは「シカはかわいそうだけど、感謝して大事に食べたいと思う」などの感想を頂きました。
 挙がった感想の内容は、大槌学園での寄贈のときと少しニュアンスが違っていて、アニメ鑑賞前に私が話した内容から影響を受けいていると感じました。子どもたちに大人の思考や感情を押し付けることなく、彼らが感じたままに受け止め表現してもらえるよう、伝える側の言葉選びもかなり配慮が必要だと感じました。

 またアニメを見てもらえる機会を継続的に作れるよう、今後も働きかけていきたいと思います。そしていつかは学校給食に鹿肉を…!

3.安渡公民館新年交流会に出店(1/22 sun.)

 1月22日(日)安渡公民館で行われた安渡地区新年交流会に参加しました。地区住民の方々の他、ご来賓、歌や踊り・人形劇などの演者さん、地域おこし協力隊(地おこ)、盛岡からの学生ボランティアの方々等、全体で160名程が参加する盛大な交流会でした。

photo by Tomoyuki Kitaura
残念ながら餅つきはもち米を蒸かすところまでしか見学できず、
OGSPとして来場者の皆さんに振舞う「大槌鹿の串カツ」を揚げて紙に包む係に専念しました。
photo by Tomoyuki Kitaura
町内会長の佐々木慶一さんのご厚意で、地おこが1人1人自己紹介する時間も頂きました。
地おこが定着するためには、日頃気にかけてくれる地域の人との繋がりや、
活動に協力・応援してくれる地域の方の存在、
何と言っても町民の方に知ってもらうことが必要だと感じます。
こういった機会を作って頂けることは本当にありがたいです。

 片付け終了後のお茶っこでは慶一さん始め町内会の方から安渡公民館の桜の木や、安渡の人びとの屋号について聞いたり、興味深い時間でした。

4.いわて農山漁村発イノベーション人材育成研修 発表会(1/26)

 7月から受講してきた「 #いわて農山漁村発イノベーション人材育成研修 」の総まとめ、各受講者の事業計画発表会でした。

 私は鹿肉のペットフード商品化についての事業計画を発表。
 これまでさまざまな研修で、商品のコンセプトやターゲットの設定などについては学んできました。今回の事業計画策定では、具体的な資金計画、特に設備投資や製造人件費、光熱費、販売費などを含むコストについて考えられたのが新しい経験となりました。

 とはいえ、小さい事業者がいきなり大きな設備投資をするのはリスクですから、「まずは製造委託から始める。テスト販売を繰り返す。売れるのがわかってから規模を拡大する」といった考え方を学べたのが良かったです。

 また、先生方のアドバイスの中には「鹿肉に限らず、大槌町の他の農産品や水産品にも目を向けてシリーズ化を狙ってください」といったコメントもありました。実際に、鹿肉だけでは獲れる量が限られています。町の活性化の視点では、鹿肉にとらわれずより広い視野を持ってチャンスを狙って行くことも重要だと学びました。

5.里ジカ捕獲プロジェクト 対間地区説明会(1/29 sun.)

 大槌町では従来銃猟が主流ですが、田畑に直接被害を及ぼすシカ(里ジカ)を捕獲するため、ハンターと農家の連携によりわなを使って捕獲するプロジェクト「#里ジカ捕獲プロジェクト」を推進しています。

 これまで小鎚地区、かみよ地区を中心に実施してきた当プロジェクトですが、範囲拡大のため、金澤の対間地区にて住民説明会を実施しました。

 12名の方に参加いただき、里ジカ捕獲プロジェクトの主旨説明、地域の情報収集、被害現場やシカの出没現場を確認するフィールドワークを実施しました。

 地面が凍結してわなを設置するのがかなり骨の折れる作業になる(しかも冬の金澤は山陰では日が当たらない上に強風で極寒)のですが、2月に入ってから対間地区で1頭を捕獲しました。今後少しずつ設置個数を増やして捕獲頭数も伸ばしていきます。


1月の活動報告は以上です。

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