ある大物芸能人に果物を買ってもらった時の話
売上12000円/1h、声をかけた人数12人、購入者4名、2023/7/12🌃
はじめに
みなさんこんにちは!フルーツボーイ中村です。
今回は六本木!
今回はお得意様に果物をお届けにいったときの話です。
私は不特定多数の老若男女に突然声をかけるスタイルなので、これまでにいろんな職業の方に声をかけてきました。
東京なので、芸能人の方にも何人かお会いしたことがあるのですが、今回は中々の大物芸能人だったのでその時の様子を記事にしてみます。
大物芸能人すげー!
という感想だけでなく、私の研究テーマである
人間の本質
に迫る重要な気付きがありましたので、それを皆さんに共有します。
それでは始めます!
今日は調子が良い
まずは、お得意様周りということで、おきまりのビルに潜入!
20店舗くらいのが入っているこのビルには、私のKUDAMONOを定期的に見てくれるお店が3件あります。
今日の商品はと温室みかん(佐賀)とネクタリン(長野)
個人的にもかなり好きなKUDAMONOなので早くプレゼンしたい!
気持ちが先走ります(ワクワク)
こういうときは売上も良いのです
自然とプレゼンの熱量が上がり、お客様にその熱が伝わるからです。
よし!と気合を入れてドアをノック。
「こんにちはー!」
第一声の声の感じで、やっぱり今日は調子が良いことが分かる。
ネクタリン君、温室みかん君、ありがとう。君たちのおかげで今日も売れそうだよ。
3件目のお店に訪問、奥に座ってたのは…
予想通り、1件目、2件目のママにはそれぞれネクタリンと温室みかんのセットを購入してもらいました。よし!!!
余談ですが
「イケる」と思っている時はかなりの確率で話を聞いてもらえます。
お店が忙しくても、時間を作ってくれます。不思議なもんだなぁ
さぁ、この調子で3件目。
3件目は割と明るめの雰囲気だったこれまでのお店とは違い、すこしシックで黒を基調とした大人な雰囲気のBar。毎回、お金を持っていそうなおじ様がいらっしゃいます。
トントン
ガチャ、、
「こんにちわー!」
奥から
誰か来たわよ?というママの声がして、それに反応したホステスさんがこちら近づいてきました。
「あらー、果物屋さん、ちょっと待っててー」
ホステスさんが私を見るなりすぐに戻って、お客様に聞いてくれるのがいつもの流れ。
「果物屋さんが来てくれたんですが、何かいりますか?」
「え、、、、?果物屋さん笑」
とお客様。
入り口がL字になっており、お客さんの表情はこちらからはわからないのですが、明らかに苦笑いなのが想像できますww
ママさんが
「たまに来てくれて、結構おいしいのを持ってきてくれるんですよ~」
というと
「そうなの?笑、、、あ、じゃあオレンジみたいなのある?」
と聞こえたので、
「ありますよーー!!」
と間髪入れず、入り口から元気よく叫んだ私。
おそらく、声だけ聞こえているお客様にとっては不意を突かれたと思います雰囲気的には和やかだったので、
よし!
と思った私は
「みてくださーい!」
と言って、覗くようにお客様の方を見ました。
一番奥の席に男性が2名座っており、
私はホステスさんに促されて、その2名様に近づきました。
「オレンジではないんですが、すんごい柑橘が入ったんですよ~」
といい、一番奥の男性が座っていた場所までいき、持っていたカゴを下に置きました。
「柑橘類が好きなんですかー??」
といって顔を上げると
そこには何と見たことがある顔が!
「うわ!〇〇さんやーーーー!」
思わず、声に出てしまった私は、
え?え?と周囲を見渡し…
もう一度、顔を見ると、
やはり、〇〇さんだったので、
「おーーーーー、本当に〇〇さん、、」
と変に冷静になり、ボーっとしていると、、、隣にいた、もう一人の男性が
「あなたすごいね~、こうやって果物売りに来るんだ?」
と話を広げてくれました。
後から分かったのですが、この男性はこの芸能人の方のマネージャーさんでした。
「うんまっ!あんまー!」
このマネジャーさんがいろいろと質問してくれたので、緊張がほぐれ、徐々に打ち解けることができました。
話の流れで
「これ良かったらどうぞ~」
と試食でみかんを差し上げると、
〇〇さんが皮を剥きだし、、
おもむろに口に入れました。
そして、、
「うんまっ!あんまーーー!」
大きな声が、Barの中に響き、私はかぶせるように
「うまいっすよねーー!!」
と続きました。
きっとこれまでにおいしいものをたくさん食べているであろう、大物芸能人がこんな大きなリアクションをするなんて、、
きっとサービス要素もあると思いますが、表情に嘘がないというか、本当に感動している感じが、この
「うんまっ」
から感じられたので、私は嬉しさが爆発しそうでしたw
結果的に、みかんとネクタリンを5000円分購入してくれて(お店に振舞うからと言って多めに買ってくれ)、この場は終わりました。
そして最後はパシャリ。SNSには上げないでね~と言われたので、詳細は載せられないのですが、、、テレビで見る以上に
めちゃめちゃいい人
でした。
ご本人の名前は伏せますが、さすがにここまで話しているので、ヒントだけ、、、
ものまね界のトップオブトップ
熊本出身
バレるか、、、、w
今日の学び
さて、今回の学びは
「先手必勝」
です。
私は行商を通じて人間の本質を探究していますが、
人間は「環境に影響を受けやすい動物である」と確信しています。
それは些細な影響も含みます。
水が入った大きな水槽に、一滴の絵の具をポトっと落とした感覚に近く、外からは純水見えますが、絵の具は(0.0,,1%かもしれませんが)水槽の中に存在しており「影響を受けている」という感じです。
私の場合
私色の絵の具をたくさん落とせるかどうかが、購入や単価の大小の決め手になります。つまりお客様に大きな影響を与えられるかどうか。大事なのは初手で自分色にどれくらい染められるかが大きなポイントです。
それが先手必勝ということです。
1件目2件目の感じから「これはイケる」と調子に乗っていた私は、その流れで、相手の様子をうかがうことなく、「絵の具ドバドバ」で接客できました。
入り口から発した
「みかんありますよー!」
とか、〇〇さんだとわかった瞬間の
「うわ!!〇〇さんやーーーー!」
などが
先手必勝の絵の具ドバドバ状態です。
これが功を奏し、その場の空気が出来上がったのです。
ホステスさんも私のことを持ち上げてくれたり、マネジャーさんも私に興味を持ってくれたりと、、、
つまりその場が私色に染まったのです。
最後、〇〇さんが
「うんまっ!」
とおっしゃたのは、雰囲気に導かれた産物だったと思います。
最後に
今回の重要なポイントはそれを大物芸能人にも実行できたこと。
一般人ではない、大物芸能人にも、この先手必勝が通じるということが分かったこと。つまり、影響を受けやすいという点で、やはり同じ人間であるということが確認できたのです。
The芸能人、ものまね界のスター、、、もしこのような事前情報が入っていたら私は行動できなかったかもしれません。
先入観は行動を鈍らせるからです
でもやっぱり、人間の本質は一緒。
先手必勝でこちらから行動すれば、こちらの空気を作ることができ、相手を気持ちよくすることができます。それは何も、相手をコントロールできるよ、ということが言いたいわけではなく、どんな相手でも先入観を超えた先の、踏み込んだコミュニケーションができるということです。
自分から見える材料だけで相手をかたどり、消極的なコミュニケーションをしがちなのが人間だと思います。
私も毎日知らない人に声をかけていますが、声をかける前は、相手に対して様々な感情が渦巻いています。そのほとんどが「怖い」という感情からきており、その呪縛から逃れられないまま、表面的な会話をしてしまいます。
でも、今回の出来事のおかげで、勇気が湧きました。
人間の構造は一緒。「えいやっ」と飛び込むことで、誰とでも先入観を超えた先のコミュニケーションができるということです。
これを機に、また少しいろいろな人と会話をしてみたいなぁと思ってきました。特に、私が苦手だと「思っている」人。
ここにチャレンジしていきたいと思います☺
それではまた~