見出し画像

食べ盛りの弟のため物々交換をはじめた兄が昔アウトローだった人に救われる話〜母へのサプライズ企画④

父の度重なる借金を理由に離婚して、
そこから8年。
母は一人で僕と弟を育ててくれました。
その血の滲むような奮闘に
自分らしいやり方で感謝を伝えたい。
成人の日に、20年分の感謝を込めて。
これは、母へのサプライズのため3つの挑戦をしたお話です。

実家の炊飯器が壊れてからそのまま1年近く経っていた。

貧乏なシングルマザー世帯で家電が壊れ始めても、完全に使い物にならなくなるまでは絶対に買い換えないもの。なんなら壊れていてもしばらくはねばる。

去年の秋辺りから、実家の炊飯器は頑固おやじになってしまっていた。

ある日は炊けるけど保温ができない。またある日は炊飯のボタンを押してもうんともすんとも言わないといった具合。せっかく炊けても、なんかすごくべちょべちょだったり、カッチカチだったりする。水の量は間違えていないのに。

「ご飯を炊かせてください」
「ダメだ。お前には炊かせん」
「お願いします」
「ダメだ」
「スーパーの惣菜を買ってくるか…」

こんなやり取りが僕の実家の日常茶飯事。富山から数ヶ月ぶりに沖縄に帰って来ても相変わらずだったから驚いた。まだ買い換えてないの!?

長男として思い出すのは8年前。
母が父となかなか別れられなかった時と様相が似ている。

かわいそうなのは弟だ。
弟は、幼稚園の時から空手を習っている。高校生になった現在は黒帯で、どうやら流派の中では強い方らしい。知らんけど。

我が家の事情はさておき、週4でハードなスポーツをする高校生にはちゃんと米を炊ける炊飯器がぜったいに必要だ

間違いなく、お兄ちゃんがひと肌脱ぐ価値はある課題である。

というわけで、

サプライズで母にちゃんと米が炊ける炊飯器をプレゼントしたい!

と思い立ち、

そうだ、どうせなら成人の日に20年間の感謝を込めてサプライズとしてやろう!

とひらめき、

でも、僕だって自分が使わない炊飯器にかけるお金はないから物々交換で手に入れてやろう!

と思いつき(ちょっとアホ)、

さらに、追加であと2つくらい面白いサプライズを用意しようとひらめいたのが2020年の12月上旬でした。

さて。発表した時系列的には1つ目となった企画が、寄せ書きサプライズでした。息子の成人の日に全然知らない人たちからエールが送られてくるという謎企画です。そちらの進捗はこちら。

今回お伝えしたいのは、物々交換の方です。

結論から言いますと、無事、成功しました!!!

🎉🎉わーい!パチパチー👏👏

なぜ結論から言ったのか?
単なる買い物と違って、物々交換は過程こそ面白いからです!

企画スタート!

時は2週間前にさかのぼる。

2020年12月22日。
インスタグラムでこんな投稿を投げました。

画像は拙いですが、なんとかinshot(インショット)というアプリを使ってスマホで作りました。一目でやりたいことを伝えようとがんばった結果これです。ありがとうインショット。お前のことは忘れない。

さて、キャプションに書いた文章がこちらです↓

この企画は、終了後に僕が自分のnote(現在フォロワー700人、4万プレビュー)にて渾身の記事にするつもりです。

この物語に参加しませんか?

沖縄本島の方、マスクとこれ交換してもいいよーという連絡お待ちしてます。

応援よろしくお願いします!!

この20年間、次から次へとやってくる逆境にもめげず、愛情深くパワフルにそして抜群に面白くあり続けた母の姿を見てきました。

成人の日にどうしても恩返しのサプライズがしたい。そこで、現在3つの企画を進行中です。

その一つがこれ。
1年以上壊れかけの炊飯器を使っている母にちゃんと動く炊飯器をプレゼントしたい!
母の手作りマスクから炊飯器目指して物々交換を開始します。
残り20日しかないので、5回くらいで辿り着きたいところ…。

いずれ稼げるようになった時には、布団を自分で買ってプレゼントしようと思います。

ちょっと変な文章ですが、最初の一文でメリットが伝わるようにし、次の一文でどう協力してほしいかを伝え、あとは思いを。最後に、今回は例外的にやっているんですと特別感を伝えてみました。事実そうですし。

これぞライターの力!ドヤ😎

この投稿から、わずか2日後!
見てください!マスク2枚がスピーカーになりました!!
さすがはゆいまーるの地沖縄。写真左が僕です。ちょっと目が怖い。

画像1

すごい方だった!

交換していただいたお相手は、宮城聖哉さん25歳。

この方と最初に交換できたのが、成功の鍵となりました。スピーカーと交換していただいた上に「絶対成功させたいね」とおっしゃってくれまして、2000人以上フォロワーがいるご自身のInstagramで僕の話をシェアしてくれたのです∑(゚Д゚)。めっちゃええ方!!

画像3

でですね、

シェアしてくださった画像に付けてあるキャプションがこちらです↓

感動して泣きますからね?ハンカチの用意はいいですか?

画像2

かっこいい…どこまでもかっこいい…
ではでは、涙を拭いてもらったところで…

宮城さんていったい何者?
そう思いますよね。

これがめちゃめちゃすごい方なんですよ。聞いてくださいませ。

痛快すぎるせいやさんの半生

せいやさんは、現在25歳ですが、バリバリの元ヤンです。中学でグレてから高校ではバイクで暴走したり、度々警察にお世話になったり、とにかく尾崎豊ばりの破茶滅茶な青年時代を送っております。

17の頃は、燃えるような、痛いほどにヒリヒリする毎日を求めて警察や領事館を爆音で挑発していたそうです。

僕とは割と真逆なタイプの方ですが、せいやさんの話にはデジャブを感じました。高校生の時に読んだ『オン・ザ・ロード』を思い出したのです。ディーンだ!わお!痺れるぅと思ったのです。

僕にとって、かけがえなのない人たちは狂った奴ら。狂ったように生き、喋り、救われたがっているような奴ら。一度にあらゆるものを望んで、決してあくびをしない。当たり前のことを言ったりしない、そんな奴ら。彼らは、燃えて、燃えて、燃えて、まるで星々の行き渡る夜空に蜘蛛が逃げるように爆発する。素晴らしく、光ってくれるロマンキャンドルのように。
『オン・ザ・ロード』

ね?雰囲気伝わります?

10代アウトローだったせいやさん、いろいろな人との出会い、父との死別などもあり、20歳になって突如自身のアパレルブランドを立ち上げます。

ブランド名はYOLOず屋。
※成人式より前に立ち上げてます

You Only Live Onceから頭文字をとってのYOLO、そしてよろづ屋とかけてます。ロゴがマジでかっちょいいのでこちらぜひご覧ください。

コロナ前まではこのアパレルブランドとBARの経営をされていたそうです。すっごいやり手の経営者です。

彼の現在、そして詳細を省いた濃密な25年間については近々noteを開設して語るそうなのでお楽しみに!

僕のnote、Twitterでもシェアさせていただきます。

せいやさん、ありがとうございました!!

炊飯器の交換相手もせいやさん

せいやさんにスピーカーと交換していただいた時点で割と炊飯器は見えてきていました。

金額的にはたぶん同じくらいなのでは?

しかも、せいやさんがInstagramでシェアしてくれているのです。行ける、これは行けると思いました。

実際、シェアしていただいた投稿のコメント欄にはこんな方々が…

画像4

冷蔵庫ならあった(福岡)!?
福岡なら炊飯器がある!?

なんとも凄まじい展開です笑
やるな、福岡県民。

そして、2020年12月29日。
せいやさんからLINEが来ます。

画像6

いや、せいやさんかーい!!

というわけで、結局ゴールを決めてくれたのはせいやさんでした。オモロすぎる。

画像5

こうして、僕の物々交換チャレンジはあっという間に大成功を収めたのでした。

出会いって大事。

物々交換ってあたたかい。

僕って運がいい。っ

めでたしめでたし。

再び時を戻そう

ちょっと待って。
いや、いくらなんでも。

そんな上手くいくかいな!
おかしい、どうも上手く行きすぎだ。

と思われた方、鋭いです。

実は、賢い僕は(笑)物々交換チャレンジを公開する前に最初の一手だけ仕込みをしていました。

時を戻そう。

2020年12月21日。
僕はせいやさんと初めて対面し、
せいやさんの隣にはお友達のゆうだいさんも居て3人で、乾杯していました。

最初から気さくなせいやさん、笑顔で話題を広げてくれます。

小中学校がどこかという話から始まったのですが、なんとその場にいた3人は全員同じ中学で、ゆうだいさんに至っては小学校も同じことが判明。さらに、3人とも同じ塾の塾生だったことも判明しました。

つまり、もっと、10年くらい前には出会っていてもおかしくない距離にいたんですね。

しかし!

その3人が出会ったきっかけはパーソナルライターとしての僕の初のクライアントである茂木さんでした。

ライターになったことでつながった 

実は、せいやさんはプロコーチとしての茂木さんのクライアント。

茂木さんとのセッションで「これからは自分の想いをnoteで発信していきたい」と語ったところ僕を紹介してもらったというのです。

時期的にちょうど沖縄に帰るつもりだった僕は、まずは対面でお話ししましょうと提案。3人で乾杯するに至ったのです。

いやあ、ご縁ってすごいですね。

沖縄を出て、富山で1年以上あれこれやってきて、すてきな運びでライターになれたからこそのミラクルな出会い方でした。

富山と東京を経由して、ずっと半径1キロ圏内にいた地元の人とついに知り合ったのです。アンビリーバブルや!アクロバティックや!

話は乾杯の夜に戻る

せいやさんとの初対面の日が決まった時、僕はすでに物々交換の一発目はせいやさんにお願いしようと決めていました。そうしたら成功する気がしていたのです。

そして、乾杯の夜。

2時間くらいの会話の中で、せいやさんとゆうだいさんが何回「いやあ、出会いってすごいねえ」と言ったか。20回は言ってた気がします。

そういう奇跡的なご縁で出会ったので、3人は出会って30分くらいであっという間に仲良くなりました。

その場でせいやさんのライターになることも決定。
夏休みに水上バイクを経験させてもらえることも決定。

せいやさんは自分の話をするだけでなく、僕にも興味を持ってたくさん質問してくれました。

いつ物々交換の話を切り出そうかと企んでいた僕は、
「最近はなにか面白いことやってる?」と聞かれた時「来たぁぁぁ!」と内心ガッツポーズ。

こっからは最初にお伝えした流れの通りです。

プレゼントまであと4日!

ふう。

長くなりましたが、以上が僕のわらしべチャレンジの全貌です。

長い道のりだったぁぁ。

僕の20年をかけた物々交換だったと言っても過言ではないかもしれませんよね。そういう意味で母への良いプレゼントになったと思います。

手に入れた炊飯器は成人の日に母へプレゼントします。

つまり、あと4日。

サプライズを成功させるため炊飯器はなんとか隠していますが、なにぶん家が狭いので、バレてしまうかも笑

バレたら「サプラーイズ」と慌てて後から言ってどうにかします。

ほんとに無事手に入ってよかった。

謝辞

この企画を成し遂げられたのは、20年の間に僕と出会ってきたすべての方のご縁おかげです。

そう、みなさんこそこの物語の創造者だったのです(言ってやった感)。

みんな、ありがとう!
これからもよろしくお願いします🙇‍♂️

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!


経過報告

PS:この企画めちゃめちゃがんばったので、一番多くの人の心に届いた記念となる記事にしたいです。みなさま、スキ、シェア、フォローなどご協力お願いします。

PS:サプライズ企画の顛末です。

PS:僕の記事を他に1つも読んだことがない方はこちらを読んでいただくことをおすすめします!↓
僕の記事を間違いなく
最も読んでくれているファンの方が
最高の紹介記事を書いてくれました❗️超面白いです❗️


サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。