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「やる気スイッチ」の見つけ方~モチベーションについて~(後編)

前回の記事では

モチベーションには
「内発的」なものと「外発的」なものが
ある事を説明しました。

そして「内発的」なモチベーションを
高めるためには

「自己決定」「有能さ」「関係性」
欲求を満たす必要がある事を解説しました。


今回の記事では、モチベーションについて
さらに深掘りしていきます。

ここで皆さんに一度立ち止まって
考えてもらいたい質問があります。

「モチベーションって本当に必要でしょうか?」

モチベーションを高めたいと考えてる人は
「行動をおこしたい」または「行動を継続したい」
と考えているはずです。

しかし、モチベーションがないと
「“本当に”行動は起こせないのでしょうか?」


今回の記事では
「モチベーションを高めてから行動する」
のではなく、

「モチベーションに影響されずに行動を起こす」
ためのヒントを紹介していきます!

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モチベーションに影響されない生き方



常に内発的なモチベーションに沿って
自分がやりたい事だけをやれるの人生は
理想的ですが、なかなか実現は難しいと思います。


また、今は大変だと感じても、

長期的な視点で見れば自分の人生を
豊かにしてくれる行動もあるでしょう

・英語の勉強
・専門スキルの習得
・新しい環境や事業へのチャレンジ
・スポーツのトレーニング    など

では、このような
「頭では良いとわかっているけど続けられない」
時にはどうすれば良いでしょうか?


日常生活の中で皆さんが
「モチベーションがない」と感じる瞬間

頭の中では
「やりたくない」
「もう疲れた」
「これをやって何の意味があるのだろうか」
「ちっとも上達しない」
「ほかの楽しいことをしたい」

といった考えが浮かび

「疲労感」や「無気力感」などを
感じているかと思います。

これは多くの人が体験するごく普通の反応です。

このような頭の中での考えや感情
ここでは「マインド」と呼ぶことにします。

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「マインド」に従う必要はない!!


この「マインド」* は
(*)頭の中での思考や感情

過去の失敗や未来の不安を考えるのが非常に得意で

常にエネルギーを消費しない
楽な方向に行動を導こう
とします。


これは私達の先祖が大自然を生き抜くために
欠かせない能力でした。

食べ物がいつ手に入るか、
いつ敵に襲われるかわからない状況では

なるべくエネルギー消費を抑えながら
未来の身の危険に備えて
準備しておく必要があります。

この能力が優れていたからこそ人類は生き残り
文明を大きく発展させることができました。


一方で、現在では生命に関わるような
身の危険が迫ることはほとんどありません。

しかし、この「マインド」は
未だにその機能を発揮し続けています。


そして多くの人が
「この頭の中でのおしゃべり」や「感情」
に従って行動を決めています


その結果として
「モチベーションがないから止める」
「大変そうだからやらない」
といった行動をとり続けてしまいます。


では、どうすれば自分の望む行動を
とれるようになるでしょうか?


ここで気づいてもらいたい事は
私たちは「頭の中の思考や感情に従う必要はない」
ということです。

もちろん高いモチベーションがある状態は
理想的ですが

「最初はあまり気が向かなかったけど、やっているうちに熱中してしまった」

「最初は出来ないと思っていたけど、やってみたらそれほど難しくなかった」

「最初は苦労したけど続けるうちに習慣化されて、その行動があたりまえになった」

という経験はないでしょうか。


このように
最初は「モチベーション」がなくても
「行動」をすることで
自分の思考や感情が変わることは多々あります。


と言っても、感情や思考を無視して
「歯を食いしばってやれ」
ということではありません。

それでは長続きしません。


ここで重要なポイントは
自分の思考や感情になるべく早く「気づき」
客観的な視点から「観察」してみる
ことです。


例えば
「自分のマインドが怠けるように言っている」

「自分のマインドがもうやりたくないと言っている」

「自分のマインドがテレビを見てゴロゴロするように言っている」

などです。

このように自分の思考や感情を
客観的に見ることができれば

マインドが言う通りの行動を
衝動的にとらなくなり

目の前の行動が
自分にとって本当にプラスになるものなのかを
考える余裕が生まれます


ここで注意してもらいたいことは
「自分の思考や感情を変える必要はない」
ということです。

「やりたくない」「面倒くさい」
といった思考を振り払おうとしても

上手くいかないばかりか
かえってその思考に集中することになり

逆効果になることがほとんどです。


なので、自分の思考や感情に気づき
それを受け入れたうえで
自分の行動を選択するというイメージです。

もちろん、すべての思考に気づき、
行動を選択することは不可能ですが

生活の中でその割合を
少しでも増やすことができれば

より充実した人生に近づけることが
できると思います。


まとめ


私達の思考や感情(マインド)は
怠けるのが大好きだということを
覚えておきましょう。


そのマインドの影響を受けずに、
自分が本当に価値があると思う行動を
行うためには

まず「自分の思考や感情に気づき、客観的に観察できるようになる」ことが大切です。

「いま自分のマインドが怠けろと言っている」
という事に気づく事ができれば

冷静に自分の行動を「選択する」余裕
生まれてくるはずです。

現在の行動の「選択」の積み重ねが
あなたの「人生」になります。

「感情」に支配される人生ではなく

「あなた自身」が
人生をコントロールして行きましょう!!

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Dr. Kのハイパフォーマンス心理学

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