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スポーツ選手のパラレルキャリア#2「スポーツ庁のキャリア調査」

#1では、学生が卒業後にアスリートという選択肢をあきらめる理由について、自分の体験に加えて30代になって感じることを含めて考えた。

スポーツ選手のキャリアについては、すでに課題認識が広い範囲でされている。そこで、国としての支援はどのようになっているのかを知るために、スポーツ庁の取り組みを調べてみた。

アスリートのセカンドキャリアに対する支援

スポーツ庁では、「スポーツキャリアサポート戦略」という取り組みを行っていた。詳細がまとめられているページは以下。

掲載されているのは2019年度までなので、この記事を書いている時点では3,4年前の活動まで。おそらく、3年程度の期間を決めて活動していて、その活動が2019年度で終了したと考えられる。

リンク先にさまざまな報告書が掲載されているが、すでにアスリートになっている人が対象で、引退後のセカンドキャリアに関する支援がメインになっている。

私が考えたい、学生が卒業するタイミングでアスリートとしての活動を選択しない判断をせざるを得ない部分に対する取り組みは、明示されていなかった。

目に見えて問題になるわけではないと思うので、ピンポイントで捉えるとそれほど課題視されていないのかもしれない。

アスリートと企業のマッチング支援

この連載のトップ画には、「アスリートと企業のマッチング」という言葉を載せている。正しくは、アスリート候補の学生、もしくはすでに卒業しているが、アスリート活動をしたい人のためのマッチングである。

スポーツ庁でも、アスリートと企業のマッチングに関する取り組みを行っているが、こちらはすでにアスリートとして活躍し、引退するタイミングでの企業とのマッチングだ。

ここには大きな違いがあるが、現時点ではうまい表現、キャッチーなテーマを思いつかないので、しばらくはこのままにしておく。

何らかの活動に繋がり、具体的に動いていく際には、もう少し明確で覚えやすいテーマを考えてみようと思う。

思ったよりも継続的な活動は行われていない?

アスリート候補の選択肢を増やし、日本のスポーツ界を発展させるためには、学生向けのキャリア支援。それも直接的な取り組みは重要だと思っているが、実はあまり行われていないのか?

もちろん、トップレベルの層を集めての講座とか、単発でセカンドキャリアうまくいっている人が若い人に向けて講演をしているのは知っているけど、それはあまり直接的ではない。

きっと需要が可視化されていないからだと思うが、本当にそうなのか。実際には、そんな需要はあまり大きくないのか。まずは今の仕組みと共に、需要の有無を知ることが重要。

どうすれば知れるのか、会話ができるのか。考えないといけない。


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