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夢を見ることに飽きたことなんてない

こんにちは!
LOCKER ROOM縦読みマンガプロデューサーの久保田大地です。

さて、本日のnoteのテーマは「夢」です。
尋常じゃないくらい擦られたテーマですし、昨今はドリームを持つことを押し付けるハラスメント、ドリハラなんて言葉もあるそうですね。
それでもあえて僕は言いたい。「夢を見ることに飽きたことなんてない!」と。


夢を持つことのススメ

タイトルにもしているこのかっちょいいセンテンスは僕のお気に入りのフレーズです。そしてさも自分の名言みたいなツラして書いてますが、オリジナルでなく借用です。無断ですみません。
2015年に上演された豊田利晃氏演出の舞台「怪獣の教え」内での、主演の窪塚洋介さんのセリフです。
このセリフは強烈に僕の心に刺さりました。誰に押し付けるわけでもなく、ただ自己表明として発せられた言葉。夢を見ることを「やめた」とか「諦めた」でなく「飽きた」と表現したこと。
そう、僕はまさに思うわけです。夢を左右するのは飽きるか飽きないかなのではないかと。
ですからこのnoteでは「夢を持て」みたいな小っ恥ずかしくなるような標榜は掲げません。夢なんてないよ!という方も安心してお読みください。むしろそんなあなたにこそ読んでもらいたい。
今回は僕が思う「飽きずに夢を見る」ことの良さをお伝えします。

僕の夢

まずは僕自身の夢を恥ずかしげもなく公表しようと思います。マンガプロデューサーとして働く僕の夢は、見た人に感動を与えるような物語を作り形にすることです。
幼少の頃から絵本や小説を読むのが好きで、小学生の時に絵本を書き、中学生になっては小説を書き、大学から映像作品の脚本を書き、今マンガのプロットを書いています。どんな媒体でもいいから自分の描く世界を、多くの人に受け取って楽しんでもらいたいというのが僕の夢です。
今まで誰の目にも触れない物語を作ってきた僕にとって、原案企画から行なっているLOCKER ROOMのマンガPという仕事はまさに夢を叶えるチャンスというわけです。

夢の定義

よく言われるのは、昨今若者が夢を見るのが難しい時代になっているということです。周囲を見回せば大量のもので溢れ、景気も良くない。人の在り方は多様化し、余程自分が熱中できるものや憧れるものに出会わない限り、夢なんて大層なものを持つことはできない。そんな背景があるのではないでしょうか。
ここで一つ僕が思うのは、夢は決して大層なものである必要はないということです。

マンガの主人公はみんな大層な夢を持っています。ワンピースのルフィなら海賊王になること。キングダムの信なら中華最強の大将軍になること。キャラクターの成長を描く物語の主人公は夢を追いかけ、失敗や挫折を経験しながら前に進んでいきます。そんな主人公たちを僕らは応援したくなるし、彼らを通して僕らも疑似体験できるのです。
しかし実際はそんな人に応援されるような立派な夢は、なかなか持ち合わせていないですよね。だから別に人に応援されなくてもいい、自分のためだけに自分が叶えたいことを追いかけるべきです。
こんな車に乗りたい、彼氏彼女が欲しい、ただ楽しく過ごしたい、なんでもいいと思います。つまるところ夢は願望の具現化です。スケールや解像度が異なるのは当たり前。海を見たことがない人にとっては「海を見る」という行為も夢になり得ますが、海辺で生まれ育った人にとっては海は当たり前の存在、なんてこともあるわけです。

では目先に存在する「目標」と、遠い先の方にある「夢」は違うのでしょうか。通常の定義では両者は違うでしょう。夢はそう簡単に叶ってはいけないものという共通認識があるからです。対して目標は達成を前提に立てるもの。1ヶ月で叶えられてしまう目標は夢ではないということになります。
果たして本当にそうでしょうか。積み重ねていく目標の先に夢はあります。夢だけ唱えていてもそれはいつか自然に叶うものではありません。夢に近づくために目標を立てるのです。
夢がないという方も、今ある自分の目標の先に何があるのかを考えてみると、現時点での夢が見えてくると思います。そしてたとえそれが短期間で叶えられるものでも夢は夢。全然いいんです。叶えたらまた次の目標を立て、新たな夢を追えばいいのですから。

言語化と夢の相対性

言語化は夢を奪う

多くの人は人間社会で生活をしていく上で、言語化能力を向上していきます。今まで謎のベールに包まれていたものの真の姿を知り、それを言語化できるようになっていくことの繰り返しが人生とも言えます。
しかしこの言語化能力の向上は人から夢を奪っていくのです。

夢の第一歩は大抵、漠然と憧れるものに対して抱く物です。どうやって叶えるかわからない、実際のところ何をしているかよくわからないけど、なんかキラキラしているから魅力を感じる。しかし謎が解けて言語化できるようになると、現実が押し寄せてきます。思っていたより魅力的でなかったと冷めてしまったり、あまりに壁が高すぎて諦めてしまったりするわけです。

言語化は最大の武器

ややこしいことに、言語化できないと目標は達成できません。当然ながら夢への解像度が高まれば高まるほど夢の実現は近づいてきます。
つまり夢を叶えるためには「夢を見つつ」「現実を見る」という一見矛盾したことを同時に行わなければならないわけです。
事物の言語化は現実を突きつけてきますが、また目標を叶えるための最大の武器であることを認識する必要があります。

未来志向は予知能力である

僕がなぜ「飽きずに夢を見る」ことをオススメするか。それは夢や目標を追いかける人は未来志向型であり、強い未来志向は即ち予知能力と言っても過言ではないからです。
実は人間には、皆等しく未来予知能力が備わっています
急に都市伝説系YouTuberみたいなことを言ってしまいましたが、ロジックはシンプルです。順を追って説明します。

予知能力とは?

単に予知能力と言えば、未来に何が起こるのかわかるという特殊能力のことを指すでしょう。残念ながら普通の人間にはもちろんそんな超常の力は宿っていません。
僕が言う未来志向は予知能力というのは、描いた未来を実現するために無意識のうちに自分が行動を起こすということです。未来が訪れるのを待つのではなく、自ら未来に向かって近づいていくことで結果的に未来予知と等しい状態になるのです。

僕は受験の時に、"勉強することも大事だが、自分が第一志望校に合格した未来を限りなくリアルにイメージせよ"と言われました。それが最も大事なことだと。
そのために第一志望校に実際に何度も足を運び、現役生と同じ空気を吸うことで、来年には自分がその学校に通っているんだというイメージを作りまくりました。後半ではなんならもう既に受かった気ですらいました。
脳を騙す作業といえばそれまでなんですが、結果は顕著に現れました。滑り止めに設定していた学校には落ちたのに、第一志望校には合格できたのです。

大谷翔平はまさにその体現者です。彼が高校時代に作成した目標シートでは"27歳でWBC日本代表MVP"が掲げられていましたが、一年遅れという誤差はありつつ今年のWBCで彼がMVPに輝いたことは記憶に新しいですね。
人々はこれを「予言だ」と言いましたが、大谷にとっては自分が立てた目標に向かって忠実に行動しただけといったところでしょうか。
彼は"人生が夢を作るんじゃない、夢が人生を作るんだ"という名言を17歳にして遺しています。このnoteで長々と書いてきたことを、弱冠17歳でめちゃくちゃかっこよく端的に表現した大谷選手には畏敬の念を覚えます。もはや転生して無双しているようにしか見えません。

大谷翔平が高校時代に作成したマンダラチャート

未来志向があっても大谷選手のように偉大になれるわけではないですし、彼のように立派な夢を持って実現できる人は稀有でしょう。だからこそ夢を持てずにいる方もいるかもしれません。
でも冒頭でも述べた通り、夢や目標のスケールや解像度は人によって異なって当たり前。自分なりの夢と目標を飽きずに追うことができれば、大なり小なり結果はついてくる。それが僕らなりの未来予知なんです。

未来志向の利点

最後に、未来志向の最大の利点をお伝えします。
未来志向の人間は、過去に囚われずポジティブな未来のビジョンを描くことができます。常に前進する推進力を自己で生み出すことができるのです。

最近悲しいニュースも多いですね。自分の内側にこもり過去に囚われてしまうと人は中々前向きになれないものです。
時には自分と向き合う時間も大切ですが、少しでも多くの人が飽きずに夢を見て前に進んでいけるといいななんて思っています。


ということで今回は自分なりの夢論を展開させていただきました。
それでは!


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