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noters あとがき


私たち「久保マシン」は誰ともコラボはしないと思ってた。
そもそもユニットなので、元がコラボってるので(笑)
コラボをする意味が無い。おそらく最初で最後のコラボ。

そのお相手はスペイン在住の 歴史ライター、明石 白(あかし はく)さん。
ご自身のnoteではエッセイも書かれてるプロのライターさんです。

白さんとの出会いは昨年。(いつだったのかは、もう忘れてしまったけれど)noteを通して気になる存在だった。お互いTwitterもやっていたのをキッカケに、ひょんなことから頻繁にコンタクトを取るようになったのは、昨年末からだったような気がする。まさに意気投合。こーゆーことは滅多にない。

私(くぼちー)は歴史ライターとしての白さんの精力的な仕事っぷりは勿論ですが、それ以上に、白さんの書く繊細なエッセイが特に大好きだった。彼女の持つ視点や表現、決して派手ではないけれど、しっかり見つめる目線が非常に面白いと思っていた。キラリと光る その才能に魅了されて、その秘密をとても知りたくなったのだった。好奇心旺盛(笑)

で、いろいろ話すうちに何かを一緒に創作しようという話になる。
おそらくお互いに惹かれ合ったのだと思う。相思相愛(笑)

明石 白は歴史ライターだ。

だから当然、歴史ナンチャラをやるとばかり私は思ってた。
やるからには「仕事」にすると決めてた。プロだからね。

しかし彼女は大胆にも
歴史とは無関係のコラボを希望して来たのだった。


あとがき1


コラボ企画は、そんな彼女の発想をメインに「プロジェクト」として動き始めた。彼女のコラボ企画のアイデアは非常に面白かったし、プレゼンも素晴らしかった。「天才か!」と本気でツッコミ入れるほど(笑)素晴らしかった。

ここから毎週末、スペインと日本でのオンラインミーティングがスタート。頻繁に連絡を取り合い、作品を見せ合い、そして内容の濃い平均6時間ぶっ通しのミーティング。これを毎週、明石 白と久保マシン(ふたり)の3人でやってのけてた。

3人とも本気だった。

歴史物じゃないので何モノにもなりはしない作品だった。仕事にもなりはしない。それは百も承知で3人で本気の『遊び』に真剣に取り組んだのだった。半年以上も、のめり込んだ。

こうして生まれたのが「noters」だった。


だけど現実のコラボは非常に難しくもあった。ただ一緒に何かを作るというのではコラボとは言わない。私たちが目指したのは、もっと壮大なものだった。壮大すぎて挫折もセットだったのだけど(笑汗)やることはやったと自負している。

ただし結果は失敗に終わった。


本当だったら数年間やり続けてもいいと考えてたし、何か新しい創作が生まれるチャンスなら、そんな面白いことはないと3人は同じことを考えてたと思う。


明石 白は「noters」の発案と企画者であり、作品の軸となる原作を担当することになった。久保マシン(Y)の、くぼは、その原作を漫画やイラストで作品をより昇華させる重要な役割を担った。そして私は「noters」を総合的かつ客観的に、まとめるプロデューサー的な立場で、ふたりの創作者を陰で支える役割を自分の仕事としたのだった。

だけど、半年続けて生まれた作品は、ほんの一握りだった。
この量では仕事の現場では絶対にダメなことだと感じた。
仕事では無いけれど、仕事の感覚を意識するのは大事。
アマチュアではないのでプロ目線はシビアでもある。
メリットよりデメリットのが大きい。
やめる勇気や決断は とても重要。

私たちの本気の『遊び』は
本当に難しいものだったのかもしれない。


あとがき2


結局、中途半端なものだけど、明石 白と久保マシンの3人が <目指したもの> には、到底、届かないものだったかもしれないけれど、かなり面白い体験だったと思っている。後にも先にも久保マシンがコラボをしたいと願った相手は明石 白のみであり、その相手に彼女自身も久保マシンを選んでくれたことに心から感謝をしたいと思っている。

描いた作品は、ほんの一部だった為、何とか形にまとめて久保マシンnoteでは7本の作品としました。ペンも まともに入ってないのは試行錯誤の結果であり、noteに載せた作品はごくごく一部でもあります。その内の1本は予定に無かったものを(私が勝手に鉛筆で描いたものを)混ぜているし、最後の作品は土壇場で、急遽、くぼが一気に描き上げたものだった。

最後の作品「石川五右衛門」に関しては、最初にいただいた原作から漫画に起こしている為、明石 白さんがご自身のnoteで発表された最新の原作とは微妙な言い回しなど細部がところどころ違っているのは、その為です。(いただいていた当初の原作も漫画への展開をスムーズに読ませる為に元の文面通りではない久保マシン(Y)による演出も含まれています。さらにそこへ、白さん側の最新の原作を読んだ後、ほんの一部ですが文面の3カ所ほどに追加修正を加えています。これは当然、原作者である明石 白さんの許可を得て行っていますし、作品をより良くする為の修正です)

また、「おばあちゃんのノート」と「石川五右衛門」に関してはヘッダー画像にも発表後に変更を加えました。もともと「noters」ではヘッダー画像にも記事内容に関連付いてなくとも(むしろ関連付かないのが良いという)インパクトのあるヘッダー画像を!という計画がありました。それを実行しようとしたのですが、どうも作品との相性が今ひとつなので、本来のイメージのヘッダーへと変更しました。

こういうところにも
迷いが表れてる(笑)


あとがき3



さて、notersですが、完成作というものが ほとんど無かったけれど、膨大に使った時間を無駄にはしたくないという強い思いがありました。記録として残しておきたいと思ったのです。noteという場所はそれが許される場所というのは、少々甘えかもしれませんが、皆さんに見ていただくことで私たち3人の約半年が報われるような気がしました。

コラボは真面目に真剣に取り組んだら、とても難しい。
(簡単に考えれば簡単です。が、そういうものは目指してないし興味もない)
気負いなく楽しくという範囲ならお手軽に出来るのかもしれません。
不器用な3人のプロが試行錯誤したコラボで何が生まれたのか?
その失敗から何を学んだのか?得たのか?課題が残りましたが
ただ、スペインと日本を繋いでくれたオンラインという世界を体感できたのは非常に面白いものがありました。世界は確実に近い!どこにいても私たちは繋がれる!表現や創作の可能性は世界中に拡がってる転がってる。そんな思いに至りました。

酒も飲まず(たまにお茶程度)おやつを食べるでもなく、ひたすら6時間(長い時には7時間超えもあった。笑)喋り倒す白熱したミーティングが、毎回、物凄いことになってた気がします(笑)私はメンタル弱い系の人間なので、お腹を下して(汚くてゴメンナサイ)トイレに入りっぱなしになりながらトイレからミーティングの様子を聴いてるという、とんでもない状況もあったりして(笑)本当に凄いよオンライン!スペインがツッカケで行ける距離(ご近所)に感じたっけ。

明石 白さんには、とても感謝してます。
一緒に悪戦苦闘してくれて、ありがとう。
やはり貴方でなくては有り得なかったコラボでした。

中途半端で辞めたく無かった貴方と、消化仕切れなかった悔しさを感じてた相方くぼを無理矢理【中止】という苦渋の決断を下した私をどうぞ許してくださいね。創作のド真ん中にいたお二人には大変申し訳なく思っています。私の この決断が、いつか正しかったと思っていただけるように私も今後を頑張りますね。

そして、あのコラボは面白かったなーと
たまにはニヤニヤしながら思い出してください。

白さん、今度はビールでも飲みながら
「たくのむ」しましょう(笑)


* * *


さて、明日の記事の予告をしておきましょう。

明日は今回のコラボ作品について、絵を担当した久保マシン(Y)である相方くぼからの「noters」に寄せた思いと、それぞれの作品についての裏話などの解説記事を載せます。「noters」に興味を持っていただいた方、お時間のある方、たまたま立ち寄った方も、明日の記事もお読みいただけると嬉しく思います。


ここまで読んでいただけた読者の皆様にも大感謝です。
こんな風に生まれた「noters」は私たち3人の血と汗とオンラインで出来てます。
最後まで「noters」作品をお読みいただきまして、ありがとうございました。

いつかまた明石 白さんと久保マシンのコラボ作品が出来た時には
note 発表後に ↓ きっちりこのマガジンへ収納いたします。


明石 白さんの「noters」マガジンはこちら↓
※ちなみに、明石 白さん側からの「noters」作品を中心に収めていらっしゃいますので、久保マシンの「noters」マガジンとは、内容が一部、異なります※



あとがき:久保マシン(C)くぼちー


noters白&マシン著作権



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