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持続可能な製品の魅力は?サステナブル×ジャパンメイドを楽しんでいただける店舗

「創業までの道のり ベンチャーキャピタル業界から皮革産業に転身」でもお伝えさせていただいた通り、私達の運営するCRAFSTO(クラフスト)は東京蔵前エリアにて第一号店をスタートしました。
現在は、浅草橋本店、東急プラザ表参道原宿店(5F LOCUL内)、自社ECサイト(国内海外)にて商品をご覧いただく事が出来ます。

その中でもバッグや革小物ラインナップの中心的な素材に、植物性由来ヴィーガンレザーがあります。

サボテン、マッシュルーム、アップル、コーンと多種にわたる植物原料のヴィーガンレザー製品を取り扱っておりますが、今回は「サボテンレザー」と「マッシュルームレザー」についてご紹介させていただきます。


サボテンレザー(DESSERTO

デセルトは革の代替品としてメキシコで開発された持続性の高いヴィーガンレザーです。サボテンを主原料として製造されています。

▼サボテンの利点
痩せた土壌でもサボテンは容易に育てることが可能
灌漑を必要としないため水を大幅に節約することが可能
サボテンは収穫までのスピードが早くサボテンの根っこの部分を残して育成するため、繰り返し収穫が可能
また、デセルトでは加工後のサボテンの副産物(余剰分)については食品加工へも回しています

▼素材の特徴
人体や環境に対する安全性が低い水性ポリウレタン樹脂を利用(有機溶剤を一切利用していない)

▼認証規
ISO14040、14044を取得し環境負荷への影響を可視化、LCA(ライフサイクルアセスメント)に努めている
USDA(米国農務省)の認定資格を取得し素材の65%以上が有機物(サボテン由来)の製品であり、現在90%ベースに改良中

サボテンレザーDESSERTOに使われている実際のサボテン
DESSERTO ヴィーガンレザークロスボディバッグ
サボテンレザーDESSERTOの生産者の方々

マッシュルームレザー

CRAFSTOで使用しているキノコ由来のヴィーガンレザーは、ベルギーで生産されています。食品廃棄物(砂糖の糖蜜と菌糸体・キノコ)のアップサイクルをすることで菌糸を育成、ヴィーガンレザーの元となるキノコを育て、ヴィーガンレザーの製造を行っています。

▼キノコの利点
他のヴィーガンレザーの原材料である植物と比較してキノコの成長スピードが早い

▼素材の特徴
人体や環境に対する安全性が低い水性ポリウレタン樹脂を利用

▼認証規格
REACH基準に準拠
 ※LCAについては現在準備中

マッシュルームレザーに使われているキノコ(イメージ)
マッシュルームレザー フラップ付きフラグメントケース

そして今回の記事では、弊社店舗で大活躍してくれている販売メンバーにもインタビューしてみました!
文字数の関係で全てを掲載できないのが残念ですが、ご紹介させていただきます。

CRAFSTO ストアマネージャー
国籍、年齢、性別問わず楽しめるお店にしたい 

ーCRAFSTOで仕事をしたいと思ったきっかけは?
これまでのアパレル、IT企業での経験を活かし、限定的でなく幅広い業務に携わり、新しい経験をできると感じたことです。
企画から製作まで自社で行なっているので、製品の企画段階から、完成して店頭に並ぶまでの全体像を知れる事に魅力を感じました。

ーCRAFSTOの店舗に立つ面白さや興味深い点、なぜ続けているのか?
企画や製作チームとの距離感が近いため、製作の工程や素材選び等のプロセスを知ることができ、製品に関しての知識を深められます。
トレーサビリティのとれたモノづくりの背景を知っているので、お客様にも各製品を自信もってご提案できます。

ーCRAFSTOを一言で表すとどんなブランドか?
”未来に繋がるものづくり”を行いながら、「カップルで一緒に楽しんでもらうこと」を提案できるブランドです。

ーCRAFSTO製品を通して、お客様に届けたいことは?
普段意識していない方にも、CRAFSTO製品を通してサステナブルな素材を知っていただくこと。
そして性別問わず、ファッションを楽しんでいただくことです。

ー今後どんな人になっていきたいか、自分の成長したい未来像は?
新しい提案が出来る人、そして問題が起きた際の解決案をすぐに出し、柔軟に対応できるような人物になっていきたいです。

前職では大手アパレル会社のセレクトショップで副店長経験後、本社でのEC運用を経験。
その後IT企業でSEとして活躍後、アナログとテクノロジー両方の経験を同時に活かせる当ブランドで活躍中。店舗とECの連動により、お客様が心地良いお買い物体験が出来ることを大切に邁進しています。

CRAFSTO浅草橋店
マッシュルームレザーフラップ付きペンケース

CRAFSTO 東急プラザ表参道原宿LOCUL店スタッフ
考える”きっかけ”を作れるお店になりたい

ーCRAFSTOで仕事をしたいと思ったきっかけは?
2023年3月渋谷スクランブルスクエアで開催されたCRAFSTOのPOP-UPストアに期間限定で販売員として店頭に立ちました。その時感じた所属メンバーの温かさと、未来を見据えたものづくりに挑戦する姿を見て、CRAFSTOで仕事がしたいと感じるようになりました。

ーCRAFSTOの店舗に立つ面白さや興味深い点、なぜ続けているのか?
お客様とお話する中で、素材に対する反応が多様であることに、興味深さを感じています。
日本で徐々に認知が広がっている植物性由来ヴィーガンレザー(環境に配慮した素材)ですが、聞き慣れない、今までの生活に馴染みがないという方もいます。

ファッションやものづくりの業界に限らず、新しいサービスや製品が出てくると、既にあるものと比較されて、デメリットのみにフォーカスしてコメントを残される方もいらっしゃいます。
しかし何かと比べてしまえば、必ずどちらかの良くない面に焦点が当てられ、結果的に使われなくなってしまうものが世の中にはたくさんあります。

技術や考え方に優劣をつけるのではなく、「地球のため、私たちの未来のために作られた素材」をもっと馴染みのあるものとして広げていくこと。そして、「強い想いを持って、新素材を開発された生産者様がいること」を伝えていくこと。
それが、店頭に立つことの面白さだと感じています。

ーCRAFSTOを一言で表すとどんなブランドか?
「人の価値観に変革をもたらすブランド」だと思います。

ーCRAFSTO製品を通して、お客様に届けたいことは?
普段自分が気にせず捨てているものにも価値があること、少しでも自分とその周りの生活を省みる時間を持てる”きっかけ”を作れたらいいなと思っています。

ー今後どんな人になっていきたいか、自分の成長したい未来像は?
年齢問わず、何歳になっても話しかけられる人間でありたいと思っています。
それは受動的という意味ではなく、話しかけたいと思われる人柄と、それを活かせる人生を歩みたいです。
この仕事を通して良質な人間関係を構築する力を磨き、場所を問わず人を救える人になりたいです。

国産バッグブランド、インポートアウターブランドで店頭販売員として従事。アパレル以外に料理人としての経験もあるユニークな経歴の持ち主。
老若男女問わず愛されるキャラクターで、インバウンドのお客様も多い表参道原宿店(LOCUL)で元気に頑張ってくれています。

CRAFSTO LOCUL店での様子
CRAFSTO LOCUL店

共創が生み出す新しい価値観

持続可能なものづくりを進めていくためには、これまでのやり方をそのまま受け継ぐだけではなく、「良いものを引き継ぎ、新しいものを受け入れていく」必要があります。

「何かを否定して、何かを肯定する」一辺倒な世界ではなく、新しいものを受容し、人の生活に馴染む方法で製品を届けていく。

それはこれまでのスタンダードを否定する事ではなく、「時代に合ったスタンダードをお客様と一緒につくっていく」
それが結果的に、ファッション業界だけではなく持続可能な人の暮らしの一助になるのではないかと私達は考えています。

次の記事では、浅草橋本店兼工房にフォーカスした記事をご紹介していきます!

創業の物語

創業までの道のり ベンチャーキャピタル業界から皮革産業に転身

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