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財務という仕事に魅せられて。

私が財務に興味を持ったのは、大学生の頃だ。株式投資を始めてから、チャートや企業のネームバリューではなくて、しっかりとした経営分析が必要だと考えた。

経営分析と言っても、財務の基盤と、その企業のビジネスを理解する程度だ。

だが、そのおかげもあってか、財務という仕事に興味を持ち、運が良いことに以前の会社で財務に携われた。それが本当に面白かった。財務という仕事は、儲かっていて、資金が潤沢にあれば、リスクは減るが、厳しい状況ともなると、かなりリスクのある仕事に大化けする。借入の返済や取引先への支払が滞納するなんてことになれば、たちまち信用を失い、破産、倒産へと追いやられる。もちろん、黒字であったとしても、キャッシュがないばかりに、支払が出来ず、倒産しちゃったなんてこともあり得る。

そんなリスキーな仕事とも言える財務が、私にはとても面白い。絶対に破産させない為に、いかにして資金を管理、運用するか。足りない場合はどう調達するのがベストなのか。以前の会社では、そのあたりを学べた。

以前の会社の財務が面白くて、鹿児島に帰ってきてからも、その仕事に携わりたいと考えていた。そんな時に、今の会社に運良く巡り合え、経理財務の仕事に就けた。

私の財務の知識は、スペシャリストから言わせれば、ペーペーも良いところだろう。まだまだ私自身勉強を重ねなければならない。銀行との借入のやり取りに、財務の知識は必須だ。「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日には取り上げる」という有名な格言がある。

銀行マンは全く偉くはないはずなのだが、どうも偉ぶる態度を取ったりするもので、少々面倒くさいなと思ったこともある。銀行という組織は必要だろうが、銀行マンは要らないと言われるのは、単に横流しの仕事だからだろう。これから仲介役というのは全くの不要になっていくはずだ。

まぁそうは言っても、企業にとって、銀行は命綱でもあるのも事実。穏便に対処するのが良い。

話は脱線したが、財務という仕事にちゃっかり魅せられた私は、自分なりに資金繰り表を作成してみたり、自社の財務指標を簡易に算出してみたりして勤務時間中に遊んでいる。そんな遊びが出来るのも、好きな仕事をしているからだろう。遊びではあるが、全くもって業務外のことではないと私は考えている。なんと言っても、自社に関わる数字であり、指標であるからだ。これは経営に関わるとても大切な分析とも言える。いつかのピンチで役に立つかもしれない。

財務という仕事が本領を発揮するのは、新規での借入やM&A、新規事業への投資をする際だろう。その時に、少しでもその業務に携われるように、学び続け、手を挙げ、経験したいと思っている。

「好きこそ物の上手なれ」だ。

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