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日本の数少ない成長産業「観光」

地方の首長たるもの、日本の成長産業の「観光」について学びを深める必要がある。
場所によっては自治体の魅力を活かして、観光客を呼び込むことで自治体の財政を潤すこともできるだろう。

今回は、、
世界一訪れたい日本の作り方/新・観光立国論「実践編」
-デービット・アトキンソン
から学びを得たいと思う。


まず日本の観光の市場規模は約28兆円(2019年)と言われている。
今回注目したいのは、市場に占めるインバウンドの割合だ。
28兆円の多くを占めるのが国内旅行者によるものだ。
インバウンドは6兆円、全体の5%未満だ。
国内市場は人口減のため、これから縮小していくだろう。
なので、国内市場をできるだけ維持しつつも、潜在的に国内より大きな市場のインバウンドを狙いに行くのが定石だろう。

日本には、素晴らしい自然・食・文化があるのにも関わらず
外に向けたPRが恐ろしく下手だ。
なぜかというと、そもそも国内市場だけでビジネスが回っていたからだ。
自国でそこそこの生活水準の1億超の国民を持っている国は少ない。
かつては外向きに観光戦略をとらずとも国内旅行者のみで十分にお金が落ちていたのだ。
昭和のバブル時期から観光が日本でもブームになり、リゾート地の開発が進んだ。
しかし、幸か不幸かその昭和スタイルの観光が未だに残っている。
小さな自治体にも観光協会があって、パンフレットがおいてある国なんて
そうそうない。
それがきちんと他言語対応だったりするとまだ良いが、オール日本語だったり、仮に他言語対応していても魅力の押し売りのような形でPRされていることが非常に多い。
その町の歴史なんて、京都等のようによほど何か特徴がない限りほとんどのインバウンドは興味が無いだろう。

彼らは自然・食・文化×何か、または単体を求めてやってくるのだ。

日本のスポーツなども十分観光に使える。
プロ野球などはWBCで優勝しているのだから、海外の観光客が観戦にきても全然おかしくないが、球場にインバウンドの姿はあまり見ない。
武道の大会や相撲も広く海外向けに開かれれば、
それだけでも大きな収入源となる。

自治体の魅力を最大限引き出すことができれば、
自治体によっては観光で食べていける。

予算が増えると市民サービスにも観光インフラ整備にも使える。
自治体こそ観光戦略を全面に押し出すべきだと思う。

先日盛岡市がインバウンドで賑わっているというニュースを見た。
わんこそばや町の景観を求めてやってくるのだそう。
きっかけはNewYork Timesに掲載されたことらしいが、
ひょんなきっかけからバズることもある。
自治体はまずはアンテナを広く張り、観光の情報感度を高めていく必要があるだろう。

色んなアイデアが生まれてきた。
どこかで実践させてくれないものか、、
興味深い書籍だった。みなさんも是非!

ツイッターも細々とやってます!


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