「この人ったらね」で始まる毒矢。私の悪口を言い続ける母親の闇。その18
まず泣く前に必死に涙を堪えていると、なぜか喉にものすごく負担がかかるようで、奥の方が痛くなってしまう。そのまま我慢していても、食べ物が飲みこめないほど痛みが増してくるので、中座するしかないのだ。
涙があふれてきてしまい、席に着いたままでいると、
「そんなことで泣くなんて、バッカじゃないの!?」
とまたまたけなされるから、立ち上がり他の部屋にこもってさめざめと泣くのだ。
背後では、思った通りの母の罵りが聞こえ、本当に絶望的な気分になったものだ。それが一度や二度ではない。
しばらく経ってから、戻るとたいてい父と弟は食べ終わり、いなくなっている。テーブルには、私の食べかけの食事が残されている。
母はもう洗い物を始めている。
そして私は、黙って残りを食べる。
ここで、
「さっきは言い過ぎたわ。ごめんね」
とか、
「もう冷めちゃったでしょ。温め直そうか?」
などとやさしい言葉をかけてもらったことは一度もない。
流しに向って無言で洗い物をしている母の背中をちらちら見ながら、かっこむように食事を終える。なぜなら、さらに何か怒られるのが嫌だから、だ。
こういう時に、感情をうやむやにするから、同じことが何回も起きてしまうのだ。だから、長じて大人になってから、私の気持ちを言ったところで、何か事態が好転することなどありえない。
それにしても。
すごいな。
よくもまぁ、自分の子どもにこんなことができるものだ。攻撃はしてくるけれど、私が何を考えどう感じているかなど、まったく興味がない。
無関心。
だから私は消極法ではあるけれど、こちらからなるべく連絡をしない、という対策が目下のところ最善だと思う。
極力傷を負わないで済む方法を見つけることは、とても大切。
私をダシにして笑いを取ろうとした時は、最後まで言わせず言葉を挟んで止めよう。母は、言いたいことを途中で遮られて不満だろうけれど、そういうことを何度もされて傷ついた私、特に幼い頃の自分自身を守ってあげられるのは、私しかいないのだから。
もうこれ以上笑い者にするな。人を何だと思っているんだ。
怒りを溜めておく大きなコップも、そろそろ満杯になり溢れそう。
こんなに長い文章を最後まで読んでくださり、本当にどうもありがとう。今苦しんでいる人がいたら、少しでも明るい希望が訪れますように・・・。
そうして、またアップしたら他のエッセイもぜひ読んでほしい。
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