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「この人ったらね」で始まる毒矢。私の悪口を言い続ける母親の闇。その14

 自分が孫たちにやさしく接すれば、私より好かれるかもと思ったのだろうか。それは、あまりにも、淡い期待ではないか。
 まだ2人が小学生の頃、私が何かに対して注意をした時、2人を自分の側に呼び寄せて、
「嫌なお母さんね~ぇ」
 と言った時には、心底頭にきて、蹴り倒してやろうかと思ったほど。
 いったい何の目的でそんなことを口にするのか。私を悪者にして何が楽しいのか、まったくわからない。
 いつもそういう扱いをし続けた結果、私がどう思うかということに思いを馳せるという感覚がないのだ。それほどに常に私を笑い者にして、悪く言ってきた。


 ただ。
 息子たちの前では、それは無効。残念ながら、どんなに逆立ちしても宙返りしても、母の方(息子たちにとっては祖母)が好きという現象は起こりえない。
 それなのに張り合ってくる愚かさは、気味が悪くなるほど。

 祖母の立場での嫉妬。これがどういうものなのか、理解が難しい。もしかしたら遠い未来、自分も同じ状況になるかもしれない。私には娘がいないから、まったく同じにはならないけれど、そうなってしまう危険性があるのならばなおさらに、肝に命じてそのような暴言を吐かないよう気をつけたいものだ。
 義母も。
 長男の翼がまだ一歳半くらいの時に、冗談まじりに、
「ママ、ママ、ママって、どれだけママが良いか」
 と言っていた。
 私がどうしても仕事に行かなければならない日に、義理実家に預けることがあり、そういう時によく、
「ママが、ママが」
 と言っていたらしい。今世話しているのは祖母である義母なのに、こんなに尽くしてもママである私の方が良いなんて・・・と言うことだ。
 当たり前だろ。これで私より、祖母たちの方が良かったら、私がよほどひどい扱いをしているということになる。

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