川越・Hill Pine's Espresso|いつもと違う選択を後押ししてくれたエスプレッソ専門店
観光客でにぎわう川越の姿とはうってかわり、人がまばらでいつもより道が広く感じるほど。川越の街をひとり占めできたように感じる、朝の姿が好きです。
登山の途中で山小屋が現れるとなんだかほっとするように、川越の地で気持ちよく迎えてくれるエスプレッソ専門店・Hill Pine's Espressoに行ってみました。
Hill Pine's Espresso
大正浪漫夢通りにある、Hill Pine's Espresso(ヒルパインズエスプレッソ)。ガラスの引き戸を開けて入店すると、店主の松岡さんが出迎えてくれます。
普段はブラック派だけど今日はミルク入りを飲みたい! という希望を伝えつつ「フラットホワイトとコルタードならどちらがおすすめですか?」と相談。エスプレッソの割合が多い、フラットホワイトを提案してくれました。
2023年末からフラットホワイトにNo.1~No.3の番号がつき、エスプレッソの量が下記のように変化します。
Hill Pine's Espressoで扱うオリジナルブレンドは、エスプレッソにすることでダークチョコレートを感じる味わいになるとのこと。
エスプレッソの濃さを選べることで、好みのビター感に調整できます。
数年ぶりのエスプレッソとミルク
ここに座りたいな思っていた、窓側のテーブル席が空いていてラッキー!
だんだんとたちこめるコーヒーの香りに、わくわく感つのります。そんなわたしを察したかのように、フラットホワイトがやってきました。
選んだのは、一番エスプレッソの量が多いNo.3です。
上唇にふれるシルキーなクレマは、ブラック派のわたしにとって新鮮な感覚。そのままカップを傾けていくと、すぐにフォームを抜けて液体が流れこみ、スムースな口あたりの変化が心地いいですね。
ミルクのコクとあいまってしっかりと甘みのある味わいです。丸みをおびたやわらかな味わいから、エスプレッソの苦味が顔をのぞかせます。とげとげしい苦味や雑味はなく、じんわりと広がる旨み。抜ける香りの余韻にひたりながら、川越のまだ静かな街並みをながめる、朝の時間が贅沢でした。
フラットホワイトはラテボウルに注がれてやってくるので、十分すぎるほどたっぷりとエスプレッソドリンクを楽しめます。
9時頃先客に常連と思しきシニアのご夫婦、あとからご夫婦と知り合いらしき男性ひとりがやってきて、店内はあっという間に埋まりました。
近所のおいしいごはん屋さんやコーヒーなどの世間話をBGMに、まだひと気の少ない大正浪漫夢通りを目に映しながらコーヒーをすすります。
ふと見上げると、ひょうたんのような形のライトが吊るされていました。山小屋をイメージしたウッディな店内に、似つかわしい調度品です。内装に注目してみるのも楽しいですね。
新しいコーヒーの扉がひらく
普段は完全にブラック派。砂糖もミルクも入れず、素のコーヒーを飲むのが好きです。記憶をたどると、学生の頃にコメダ珈琲店で飲んだ"カフェオーレ"が最後のミルク入りドリンクかもしれません。
この日はなんだか新しいことにチャレンジしたい気持ちがわき、いつもなら選ばないミルクビバレッジから選ぶことにしたのです。快く相談にのってくれた店主の後押しもあり、スパッと決められました。
店主をはじめ、初々しい印象の女性スタッフの方もやさしく対応してくださり、朝一に向かうカフェに選んで大正解です。
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