大泉学園・GONZO CAFE&BEANS|背徳感ある甘じょっぱさをコーヒーでクリーンに
入口付近に焙煎機、中央には木箱に入れられた焙煎豆がディスプレイされた店内。焙煎の香りと抽出されるコーヒーの香りで満たされ、どっぷりとコーヒーの空間に浸れます。
深煎りコーヒーに寄り添うのは、アイコン的存在の窯焼きホットケーキです。
豊富な銘柄から好みの1杯を選び、ふわ・しゅわ食感の甘じょっぱいホットケーキと交互に食べるのが至福の時間でした。
GONZO CAFE&BEANS
GONZO CAFE&BEANSは大泉学園駅から徒歩約8分、駅前の喧騒から離れた場所にあります。「おいしいコーヒーを提供したい」という共通の思いを抱き、ご夫婦でオープンしたロースタリーカフェです。
店主の山川さんと奥さまの光代さんは、過去にプロントコーポレーションにて勤務。その後、焙煎の知識を身につける修行を経て現在にいたります。
休日の10時半ごろに到着すると、直前で入店した一組であいにく満席に。店前のベンチで待っている間、店内からもれる焙煎の香りに胸がはずみます。
約10分ほどで「お待ちいただきありがとうございます」と、店主が笑顔で招き入れてくれました。
木製のドアが開くと同時により一層コーヒーの香りが強まり、奥のワークカウンターでコーヒーを注ぐ奥さまのやさしい声も届いてきます。
甘じょっぱいホットケーキにストロングなコーヒーを
先にドリンクが運ばれ、約5分後にホットケーキがやってきました。
店内の端から端まで続く長いソファー席は、小さなサイドテーブルによって2名1組でくぎられています。
初めは窮屈そうな印象でしたが、意外にも隣との間隔がとられていて安心。ぶ厚いクッションが背中をやさしく支えてくれます。
看板ブレンドである「GONZO ブレンド」と迷ったものの、深煎りの「GONZO ストロング」にしました。酸味をおさえた中煎り以上が店主が好む焙煎度とのことです。
シックなデザインのロゴ入りマグカップをひと目みたいという理由から、じめじめとしたこの日でもホットに。アイスコーヒーは、どっしりとした厚口のグラスに注がれてきます。
ストロングという名から重厚感のある味わいをイメージしていましたが、意外にもやわらかな飲み心地です。雑味はなく、深煎りらしい香ばしさがしばらく続き、甘いホットケーキと好相性でした。
GONZO CAFE&BEANSのフードメニューは、窯焼きホットケーキのほかに、オープンサンドの「乗せパン」と「オレオ」の3つのみ。
なかでもGONZO CAFE&BEANSのアイコン的存在なのが窯焼きホットケーキです。
ふんわりと厚みのある生地は、シュワシュワとふわふわの間のような不思議な食感です。ホットケーキの食べごたえとスフレの軽さをあわせもつ、いいとこどりの食べ心地に、はからずとも友人と目があいました。
飴色にそまった表面は、キャラメリゼされた証です。ほろ苦さを感じつつもしっかり甘く、溶けたバターが染みこむと甘じょっぱい。クリームをつければコクが足され、ケーキのようになります。最後にメープルをかけると、背徳感が増し、甘じょっぱさがピークに。
食べ進めるうちに、気づけば深みにはまってしまう、罪深いホットケーキでした。
焙煎香に包まれるコーヒー時間
ホットケーキでお腹を満たしたあとは、ストロングのコーヒーで甘い口をクリーンに整えます。
気づけば、満席の状態からわたしたち含め2組のみとなり、ゆったりとした空気感に落ち着きつつありました。
店内ですごす間、ひっきりなしにコーヒー豆を購入する方が訪れ、ご夫婦2人のみで忙しそう。それでも入店する方や店内の様子に気を配る様子をみてとれ、リピーターが多く愛される理由がわかります。
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