en-courageの元メンターから、就活終盤の21卒へ
◯はじめに
このノートは、以下の人を対象に書きました。
・まだまだ就活の終わりが見えなくて焦っている人
・内定を複数もらっていて、どこの企業に決めるか迷っている人
・内定承諾をして就活を終え、最後の1年間をどう過ごすか迷っている人
この時期は色々な方から色々なことを聞くので、何が正しいかわからなくなるかもしれません。
そんな方のために僕が多くの学生と話して感じたこと、学生に伝えていたことを書きました。
また、学生生活は就活を終えたあとも続きます。
就活後の最後の1年間の使い方についても書きました。
この記事が今後を考えるきっかけになれば嬉しいです。
※ en-courageという団体の公式の見解ではありませんし、就職した企業も一切関係ございません。完全に私見であることをご理解ください。
◯自己紹介
みなさん、はじめまして。
2020年卒で現在 (2020年5月1日) 新入社員1年目のめっしと申します!
2018年6月-2020年3月までen-courage (以下エンカレ) で活動しておりました。
エンカレは、全国最大級のキャリア支援NPO法人です。
僕が所属していた京都大学支部で立ち上がった団体で、今年度で第8期目となります。
現時点で全国の約80支部で活動しており、21卒の就活生約5万人に利用していただきました。
僕は、その団体で京都大学支部の支部長と、全支部のサポートをする本部の領域長を務めていました。
また、1メンターとして昨年度は300回程度のキャリア面談をさせていただきました。
これらの経験をもとに、今日の記事を書こうと思います。
エンカレの詳しい説明は、中央大学支部の同期が書いたnoteを読んでみてください。
(この記事がきっかけで、僕もnoteを書こうと決めました。)
◯内定のもらい方
この節で伝えたいこと
自分が本当に行きたい企業を見つけて、その企業が自分のことを欲しがってくれたら内定
「どうやったら内定もらえますか?」「選考対策何したらいいですか?」
キャリア支援の活動をしていると、何度もされる質問です。
僕は、「納得のいく志望理由を伝えられて、自分がその企業に合うことをアピールできたら内定もらえると思う。」と答えていました。
しっかりと企業分析をして、その企業がほしい人材像に近づけて自分をアピールすれば、内定は確かにもらえるかもしれません。
そして僕は必ず続けてこう言います。
「でも、それって内定をもらうことがゴールになってない?」
もちろん、本当に行きたい企業だから、どんなことをしても受かりたい、という気持ちもわかります。
ただ、それで内定をもらえたとして、企業がほしいと思ってくれたのは「偽りの自分」です。
その企業で働くために、自分を偽り続けるのはしんどくありませんか?
少なくとも僕は、自分が本気で行きたいと思える企業を探して、その中で自分のことを欲してくれる企業に行こうと思いました。
そう考えると、内定がもらえなかったとしても、まだ「自分のことを欲してくれる企業」に出会えていないだけと割り切ることもできます。
ぜひ、本当に行きたい企業と、本音で向き合ってほしいなと思います。
◯就活の終わり方、意思決定について
この節で伝えたいこと
どこの企業に行くかより、自分の選んだ企業で頑張る覚悟が大事
そうして本当に行きたい企業複数社から内定をもらえたとしましょう。
僕自身の就活も同じ状況で、志望度に差もなく、どこの企業でも頑張れると思っていました。
そうなれば、どこの企業に入るかは大事ではないと思っていて、その企業を選んだことを正解にすることが大事だと思います。
正直、入社しない限りどこの企業が本当に合うのかは判断しきれないでしょう。
入社前に聞いていた話と全然違う、なんてこともあるかもしれません。
そこで、選択を失敗したと思ってしまうのか、選択を正解にしようともがくのかはあなた次第です。
就活の意思決定で大事なことは覚悟を決めることだと思います。
逆に言えば、「そこの企業でいいの?」とか、「その企業向いてないと思うよ」と言われて揺らぐようなら、覚悟不足です。
なぜまだ覚悟を決めきれていないのか考えましょう。
もしかしたら、自分にとって必要な要素がまだ見つかっていないのかもしれません。
どんな情報があれば覚悟を決められるのか、しっかり自分と向き合って考えましょう。
「何があってもこの企業で頑張るんだ!」と言えるような企業に入社してほしいと思います。
◯就活を終えたあとについて
この節で伝えたいこと
最後の1年間、目的を持って時間を使ってほしい
入社する企業を決めたあと、多くの方が学生最後の1年間の時間を持て余すと思います。
ひとつだけ言えることは学生最後の1年間は最後の「自由に使えるまとまった時間」ということです。
どんな使い方をしてもいいと思いますが、せっかくなら今だからできることに使ってほしいと思います。
様々な文化を自分の目で見るために海外に行くのもいいでしょう。
入社するまでに不安な能力があれば、1年間で補うこともできるでしょう。
ただ、就活を終えてから時間が経ってしまうと大学のゼミや研究が忙しくなり、結局何もせずに終わってしまうことになりかねません。
ぜひまだ自由度のあるこの時期に、どのような1年間を過ごすのか、よく考えてほしいと思います。
◯僕のエンカレでの1年間とそこで得た学び
この節で伝えたいこと
最後の1年間の選択肢としてのエンカレ運営とそこで得られたかけがえのない経験
僕は、最後の1年間の大半をエンカレの活動に使いました。
エンカレの活動では、キャリア支援をする上で様々な目標を設定して活動しています。
このような目標設定によって、毎年運営メンバーが全員入れ替わりながらも、組織の拡大と利用者の増加を続けてきました。
その中で、僕は
・京都大学支部が追うすべての年間目標
・本部が追う全国のエンカレ利用者数に関する年間目標
に責任を持っていました。
また、マネジメント (若干語弊がありますが、便宜的にこの言葉を使います) した人数は支部で41人、全国で1,300人です。
この経験から僕が学んだことは大きく3つあります。
①できるできないではなく、やるかやらないか
②ORじゃなくてAND
③人に動いてもらう上で大事なことは期待値調整と覚悟醸成
①できるできないではなく、やるかやらないか
大きな目標や、難しい課題にぶち当たると、「できない」「無理」という思考に陥りがちです。
僕も、目標のロードマップをまったく達成できず、「無理」と思っていた時期もありました。
この思考をした時点で、その目標は絶対に達成できないし、課題は解決できません。
じゃあどうしたらいいのか。
目標を決めて、目標を達成するために必要なことをやると決めて、実際に行動すること。
これが成果を出すために必要な唯一の方法です。
このことに気づき、僕が最後の最後にやっていたことは全国の支部長や運営メンバーたちにひたすら連絡を取ることでした。
毎日のように電話やLINEで連絡を取り、目標達成に必要な行動をしてもらうお願いをひたすらし続けました。
今振り返れば、できなかったのはできないと思い込んで、やっていなかったから、です。
このように自責で捉えられるようになったのは、大きな成長でした。
②ORじゃなくてAND
本部でやりたい施策があるが、支部長と領域長の仕事に忙殺され、キャパシティがないと思っていたとき、エンカレ創設者にこう言われたことがあります。
「普通のやつはORで考える。できるやつはANDで考える。」
そのとき、すぐには理解できませんでした。
年度末、当年度の目標達成がギリギリの状況で、次年度に向けて支部を立ち上げる必要があるという状況に迫られました。
僕は一瞬、当年度の目標達成だけに注力しようと思いましたが、ふと創設者の言葉が浮かびました。
結果として、僕はANDの意思決定をして、両方やると決めました。
そこからはすごく大変でしたが、やったことは単純です。
一人で両方やることはできないので、他の人を巻き込むことを考えました。
次年度に向けた活動の意義を伝え、支部横断のチームを新たに5つ立ち上げ、結果として3ヶ月で8つの大学で支部を立ち上げました。
自分で決めた限界は、越えることができます。
そのためには、なんとかしてどちらもやる方法を考えることが必要でした。
③人に動いてもらう上で大事なことは期待値調整と覚悟醸成
支部長や本部という立場で活動するにあたり、一緒に活動していく仲間の採用をさせていただきました。
今思っても同期の採用の意思決定権を持っていたのはおこがましいと思いますが、多くの学びを得ることができました。
例えば、企業の採用でも同じことが言えますが、組織には入ってみるまで実際どうなのかはわからない部分が多いです。
その上で、採用した方に組織で活躍してもらうためには、最低限の要求を最大限伝えることがとても大事だとわかりました。
例えば最低活動時間や最低限参加してほしいMTG、絶対にやってもらいたいことなどが例になります。
その時間や回数を少なく伝えれば、採用できる可能性は高くなる一方で、入ったあとにギャップを感じて離脱する確率が高くなります。
しっかりと最低限のことを言語化して、ひとつひとつ確認を取ることが重要だとわかりました。
これは、組織に限らず、他の人にお願いをするときにも同様のことが言えます。
◯おわりに
色々と書きましたが、僕自身1人のメンターとして、できるだけ多くの学生のみなさんに納得の行くキャリア選択をしてほしいと思い、活動していました。
エンカレはとても大きな団体なので、一人一人のメンターが経験したことはもちろん違うし、キャリア支援に対する思いも違います。
ただ、ひとつ言えるのは、お金をもらわずに活動するNPOという形態をとっているからこそ、エンカレのメンターは自分の利益のためでなく、目の前の学生と向き合える人しかいません。
そんなエンカレだからこそ、全国に広めたいと思って僕は利用者の拡大を目指してきました。
他にもここには書ききれないくらいのたくさんの経験をして、たくさんの学びを得ることができました。
多くの仲間たちと、1人では成し遂げることのできない大きな目標に向かって、1年間走り続けたからこその経験です。
僕は最後の1年間、全国のメンターの中で1番エンカレに時間を使い、結果として1番多くの学びを得ることができたと思っています。
もし、興味を持ってくれた方がいらっしゃれば、ぜひメンター応募フォームから申し込みください。
また、エンカレや社会人生活で学んだことをnoteに書こうと思います。
今後のモチベーション継続のために、よろしければフォローいただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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