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朝礼をしよう!

30年ほど前、私が本社から現場に異動して驚いたのは、朝礼をしていなかったことでした。

証券会社にいた時は、朝の7時から課の全員集まって新聞の読み合わせをしていました。その日の相場の動きを朝のニュースから予想するのです。新人だった私は、よくトレーニングの意味もあって考察を求められ発表していたのを思い出します。

証券会社の朝礼

新聞の読み方についても別記事にしようと思っています。

酒問屋の時は、持ち回りで朝礼本を全員を前にして読んでいました。名言集のようなものですね。

酒問屋の朝礼

そのようにして、1日のスタートを切るスイッチを入れるのです。

朝礼をしていなかった現場では、開店前に、持ち込んだ朝食をほおばっていたり、間際まで化粧をしていたり、寝ぼけ眼でシャッターをあけるのです。ボウッとしたまま店に立つことになるので、「だらしないなあ」と、と思っていました。「これではダメだ」と、朝礼を始めたわけです。

まだ寝てます

<朝礼の目的・効果>

朝礼にどんなことが出来て、どんな効果が期待できるか考えてみましょう。

いい朝礼
  • 朝礼は、その日の出勤スタッフが始業時間に全員集まります。これだけで遅刻しにくい雰囲気を作り出すことができます。

  • 店長やリーダーは、その時に全員の表情を見て、心と体の健康状態をチェックできます。

  • スタッフ同士でも、自分だけだらしないと思われたくないので、自然と全体が底上げされることになります。

  • 挨拶や社訓の唱和などで声を出すことで仕事モードへの切り替えができます。

  • 会社からの重要な事柄の連絡なども、対面で伝えることにより、反応をとらえることができます。

  • 前日までの業績の報告や、その日の販売目標(店の目標・担当商品の目標・個人の売上目標などを具体的な数字で)の確認をします。

  • 達成できた項目などを共有することで、意識を前向きにしてモチベーションアップにつなげます。

  • 各自のその日の行動予定や、来客予定の共有、担当者不在の場合の対応の確認、

  • 担当商品の入荷状況や、新製品の情報、注意事項の共有、

  • キャンペーン情報の共有、

  • 前日の接客での成功例の発表・失敗例の共有、

  • お客様情報の共有、

  • クレームの報告、

  • ミスやトラブルを共有して以後の発生を防ぐようにします。(個人攻撃の場にしてはいけません。あくまで“罪を憎んで人を憎まず”の方針で、発生原因を特定することに努めます。)

  • その日の掃除当番等の連絡、

  • 社員同士の情報交換の場にもなります。

  • 新人に発表させることで、プレゼンテーション能力やスピーチ力のトレーニング効果が期待できます。

  • 会社の方針やビジョンを浸透させることもできます。

  • そして一番大きな効果は、組織としての意識統一が出来るということです。

<ダメな朝礼>

せっかくの朝礼ですが、やり方によっては効果が薄れたり、逆効果になってしまったりするので注意が必要です。

悪い朝礼
  • 長すぎる朝礼は効果がありません。10~15分程度にまとめるようにしましょう。

  • 開始時間もいつやるのかわからないようではいけません。きちんと毎日何時からすると決めておきましょう。

  • 店長やリーダーだけが一方的に発表するだけではだめで、必ず双方向になるよう、意見や情報を求める時間を作りましょう。

  • 人数が多くなった場合、グループに分かれてすることをおススメします。顔が見えない会議など一方的に聞くこととなってしまい、意味がないからです。

  • 人数が多いからメールで済ますというのは、本末転倒です。

  • 朝礼は皆一丸となって前向きに仕事に取り組めるようにすることが重要な目的なので、ネガティブな後ろ向きなことは言ってはいけません。

その日にやることを決め、前向きに充実した仕事をすることで達成感はこの上ないものになります。

やる気満々

仕事前は皆忙しいものです。その手を止めて朝礼するわけですから、テンポよく、効率的に、有意義なものになるよううまく使ってください。

お読みいただきありがとうございました。スキ・フォローをしていただけると嬉しさ倍増です。

これからもいい記事を書くよう努めますので、どうぞよろしくお願い致します。

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