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「リーダーシップの型?」カンサイ”経営学”サイコウvol.5

 昨日は東西学生王者を決める「甲子園BOWL」。知らんうちにと言うわけでないですが、2009年からは全日本大学選手権の決勝戦が「甲子園BOWL」となってたらしいです。今年はコロナ禍ということもあり、関西学生リーグと関東TOP8の勝者の対決となりました。まあトーナメントになっても関西学生リーグのチームと関東TOP8(関西でいう1部リーグ)のチームしか甲子園BOWLには出てないんですよね。昨日の試合は3年ぶりに日大フェニックスvs関西学院大学ファイターズ 「悪質タックル問題」がありなんか「因縁の対決」みたいな言われかたしてましたが・・・今回第75回大会でそのうち30回がこの2チームの対決、なんでまさに「伝統の一戦」なんですよね。往年のフットボーラーならもしかして知ってる??冒頭の写真は、篠竹幹夫監督、武田建監督の本を並べてみました。そうです。このブログは経営学が一応テーマなので・・・。

 さて今回のテーマは「リーダーシップの型」について1980年代後半から1990年代前半アメリカンフットボール強豪校の監督やチーム組織体系から論文にまとめたものを改めて。

リーダーシップの型については、社会心理学では、古典的研究である。リッピトら(LippittR.et al,1939 ) の研究によると、簡単な作業は、民主的リーダーがよく、難しい課題になると専制的なリーダーによると生産性が向上すると言われている。スポーツ集団では、一般的に楽しみ志向の集団では、主将を中心とした民主的な部員型が多く、競技レベルが高くなると監督、コーチを中心とした専制的な部員外型がおおくなると述べられている(丹羽劭昭1976)。しかし日本選手権等で優勝したチームの監督には、最初は厳しく指導して、チームの統制がとれるようになると自主性を重んじ民主的に指導していくタイプが多い。アメリカンフットボールにおける強豪チームにおいても超部員外型で厳しさを全面に出している日本大学篠竹監督。部主脳型で監督がコーチと4回生と共に部を運営していこうとする京都大学水野監督。同じく部主脳型であるが、監督コーチと選手が縦に並び同一のチーム、方針の中で権限、役割を委譲している関西学院の監督。部主脳型で選手の自主性にすべてを任している明治大学野崎監督とリーダーシップの型は、異なっている。しかしどのリーダーに言えることはチームを作っていく過程で集団の統制がとれるような行動、言動をとっている。     
 このようにスポーツ集団において民主的なリーダーシップがいいか専制的なリーダーシップがいいかを論じることは愚論であるかも知れなく。それは状況(対象、目標、期間など)構造、環境、課題によって変化すると言え。大事なことはリーダーがその状況によってリーダーシップの型を変える能力を持っているかと言うことである。(卒業論文から)

 てなことを書いてたんですが、今更ながらリピットって誰なん・・・?。最近経営学の歴史をひも解こうと試みているんですが、完全に失念系でした。ロナルド・リピット「アイオワ研究」と呼ばれる実験で、クルト・レヴィンの指導のもとラルフ・ホワイトとともにリーダーシップの型(リーダーシップスタイル)として「専制(独裁型)」「民主型」「放任型」を提唱していたようです。

リーダーシップ論って、誰が、誰に、いつ、どんな状況でとか書きだすとほんとよくわからんし、ただ出来事だったり行動であったりそういったものの積み重ねかなって思うので研究するのには難しい領域だと思っています。

鳥内監督

ということでっていうわけではないですが、関西学院大学は今年からから大村監督、その前が写真の本を出版された鳥内監督、伊角監督他数名の監督をを挟んで冒頭の写真の本の著者である武田さんが監督、環境変化があれど常勝を課せられたチームの監督パイプライン(リーダーシップの継承)がなされてきたスポーツ界では数少ない例だと思います。

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