1冊10分でインプットし、30分でアウトプットする技術とは? 『頭がいい人の読書術』から学んだこと
読んだ本から得た知識を忘れたくない。無駄にしたくない。そのためにはアウトプットするしかない。
ということはわかっていたのですが、実際にはじゃあどうやって? という思いもあり読んでみました。
著者の尾藤克之さんは、1冊の本を10分で読み、30分でアウトプットの構成を考え、10分で投稿しているとのこと。
1時間の間に本を読んで、そこから得た知識を共有(アウトプット)までしてしまうってすごいですよね。いったいどうやっているんでしょう?
読書(インプット)の心構え3点
①その本を読む目的を明確にしましょう。
漫然と読むより、目的を決めたほうが読むスピードや吸収力が加速します。
あなたがいま抱えている課題は何でしょうか? その課題を解決するヒントになる本を読まなければ何の役にも立ちません。
②最初に「はじめに」「おわりに」「第1章」を読みましょう。
ビジネス書や実用書は最も伝えたいことを最初に持ってくる傾向が強いです。なので、「はじめに」「おわりに」「第1章」を読んで、その本が何を伝えようとしているのか把握しましょう。
もし、ここらを読んで、なんか求めているものと違うとか、興味を持てないとか、面白くないなとか感じるようであれば読むのをやめていいです。
ちなみに、著者さんはここらを読むだけで内容の7割はつかめると言っています。しっかり読みましょうね。
*あくまでビジネス書や実用書に限った話のようです。
③続いて目次を読みましょう。
目次に目を通して、全体をざっと把握してください。目次ってのは言わば地図です、地図。本の全体像をここでさくっと理解しましょう。
得た知識の共有(アウトプット)の心構え3点
忘れないようにするには、人に話す、あるいは文章にまとめる、などをして共有するしかなさそうです。
①本をノートの代わりに使う。
読んでいて思ったこと感じたことを本に直接書き込むと良いそうです。しかも書き込むときは殴り書きでOKとのこと。
ま、そう言われても自分はこのやり方には共感できません。
「ペンで書き込んでグシャグシャになった本はあなたの学びバイブルです」のような記述があるのですが、自分としてはまったく共有できません。
読み終わった本は二束三文だったとしても売りたいし、なにより最近は電子書籍がメインになってきたので書き込めないってのが主な理由です。
*齋藤孝さんの著書でも三色ボールペンによるマーキングとページの端を折る読み方がよくすすめられていますけど、実践されている方はどれくらいいるんでしょう?
②文章にまとめる。
最初は100文字にまとめます。
慣れてきたら1000~1500文字でまとめます。
どちらにしても大切なことは「誰に向けて、何を、なんの目的で、どう伝えるか」です。
*アウトプットについてもっと詳しく知りたかったのですが、自分としてはちょっと薄めな内容だったかなという感想です。まとめればいいというのはわかったのですが、では実際にどうやって? という手法の部分にまで踏み込んでもらえればなおよかったと思います。
③文章にしたら推敲する。
推敲の方法として、1日空けて読み直す、印刷して読み直す、音読するというのがあります。
書きっぱなしではなく何度も読み返して磨き上げていこうね、と理解しました。
10分で読むための技術
実践しているうちにできるようになるのでしょうか?
やってみてもできなかったので自信はありませんが、紹介されていた方法を共有します。
①1/3リーディング
ページの1\3だけを読み、そのページに書かれている内容の6~7割を理解する技術です。縦書きの本なら上部1/3、横書きなら左部1/3を読んでだいたいを理解できるようになるらしいのですが――。
練習してコツをつかまないとむずかしそうですね。いまのところ、そんな読み方では内容を理解できないことのほうが多いです。
②頭の中で音読しない
読むのではなく見るという理解でよいでしょうか?
脳内で音読してしまうと読むスピードが落ちると言われていますが、どうしても音読してしまいます。音読するなってのは難しいですね。
③①と②の技を使って、本の中の重要な2割の部分を見つける
パレートの法則を読書にあてはめると、本の中の重要な20%がその本全体の80%をうみだしていると考えられます。
1/3リーディングと音読しない読み方を駆使して、その本の重要となる2割を見つけ出しましょう。そして重要な箇所に時間をかけて読みましょう.
……んなこと言われたってそれはむずかしい。それができれば苦労しない。
まとめ
「1冊10分で読み30分でアウトプット」をすぐにやるのはむずかしいです。
ですが、重視するのは読んで得た知識(インプット)を共有(アプトプット)するということです。
インプット→アウトプットのサイクルをうまく回せるように読書に臨みたいところです。
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