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なぜ自分が災害時に情報発信に努めるのか

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震にて被災された方々、心よりお見舞い申し上げます。
また1日にも早い復興を心からお祈り申し上げます。

昨年の柏崎の大雪災害の時にインスタグラムを通じて道路の交通情報や今後の見通しについて発信させて頂きました。
この1年その事について、なぜとらやさんはそういった動きをするのかという質問を投げかけられる事が何度かありまして、今回の能登の震災を機に改めて自分がなぜするのか言語化出来た気がしたので記録としてここに残しておきます。(本当は2時間くらい喋りたいくらいですが早くアップしたいので、今書ける範囲で)

まず大前提として自分は人より少し【人のために生きたい、誰かの力になりたい】という想いが強く、そのように生きることで自分も幸福感や生きている意義を感じられる人間です。平均より少しだけ強いくらいなのでたいしたものではありません。余裕がなくて自分の事しか考えられない時もあるただの凡人です。

◾️世の中から頂いたご恩を返し切る事はない

人は基本的に自分が一番大事な生き物だと認識しています。これを悪い事だとも思いません、至極真っ当だと思います。
それを踏まえた上で、人間というのは基本的に1人では生きられず、生まれる前から亡くなって数日に至るまで常に誰かから支えてもらい恩を受けている生き物だと思います。
ライフラインも食べ物も交通インフラも教育環境も会社も医療も介護も家事も全て誰かが生み出し支えてくれているから成り立っているのです。
であるならば、恐らく生きている内に受けたご恩を世の中に返し切ることは難しいけど、出来る限り頂いたご恩を世の中に返し続けたいと思うようになりました。
親孝行も同じです。親が生きているうちに『ご恩を返し切ったー』と思う事はなく、生きている限り返し続けたいと思いませんか。それと同じです。
ただ前述した通り基本的には人(自分も)は自分の人生を生きることが精一杯で人様に奉仕する余裕なんてないのが当たり前なんです。
だからこそ災害時のように明らかに誰かの助けを必要としている人が沢山いる時は、出来る限り(スキルや経験や余裕の範囲で)を尽くしたいと思うようになりました。
もちろん出来る限りの事しかできないので大した事はできません。
現場に行ってレスキューしたり、支援物資を運んだり、重症者を手当したり、1,000万円寄付したり、をしたくても出来ません。それは自分にはそのスキルや経験や余裕がないからです。ただたまたまお店の情報発信のために使っていたインスタグラムの発信力が少しあるので、それを少しでも活用することが今の自分に出来る限りだったという事です。そういう意味では昨年からあまり成長出来ていないのかもしれません。ただ、今の出来る限りは尽くせたかと思います。

◾️明日からどう生きるか

少し長くなりましたが、今回の震災で何も出来ない無力さを感じているに人にお伝えしたいことが。
1つ目はその無力さを忘れずに明日からの日常を生きてもらいたいです。
そうすれば次何かあった時に今よりもっと誰かの力になれると思います。
人は面白いもので1ヶ月も経てば今回の震災の事が頭から消えていきます。
それが普通です。だから毎回無力さに打ちひしがれるんです。
次も同じ思いをしないために精進して成長してスキルと経験と余裕を増やすしかないと思っています。
2つ目は大小問わず助けを求めている人はどこにでもいます。身近にも沢山います。出来る範囲でいいので助けてあげてください。物やお金で助けてあげられなくても、声をかけるだけで背中をさすってあげるだけでいいんです。助けを求めて苦しんでいる人は明日も明後日も世の中に山程います。日常から人助けをしている人は、災害時もいかんなくその力を発揮します。それは人を助ける事に使命を感じ心的にネガティブなハードル(目の前の人を助けることで自分にとってマイナスになるのではないかという感情)を感じないからです。それでいいと思います。人助けにマイナスがあるわけがないです。

◾️最後に


偉そうに書いてしまいましたが、これを書いている今自分は体調を崩して年始からお医者さんや看護師さんにお世話になりご恩を受けている始末です。
もちろん反省はしているのですが、世の中ってそういうものだと思うんです。
時には誰かに支えられ、時には誰かを支えて、そうやってご恩を紡ぎながら社会が回っていて、当たり前のこと過ぎて支えてもらっている事を忘れてしまうんですよね。
ただ自分はその事を極力忘れずに生きていきたいなと思っているだけです。
賞賛を浴びたいわけでもなく、誰かに強制するわけでもなく、明日からほんの少しだけでも優しい豊かな社会になればいいなと思って記録を残しました。
重ねてになりますが、今回被災された方がの一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
落ち着いたら被災地にどら焼きを送ります。
復興したら旅行に行きます。




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