目標がないと人は死ぬ

…は、流石に言い過ぎだと私も思うのだが、昔、
あーもう死んでもいいなー
と思っていた時は、というか思う時は、
明確な目標がない時だった。

…と、いうことをこの前また思い出したのだが、それは

この、「本好きの下克上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」
という本を読んだ時のことだった。

主人公のマインは、始めすぐ死にそうになる。
初期設定、第二部中頃くらいまでは本が好きすぎる彼女が本から遠ざけられるたびに死にそうになる。
またかよ…と、思うほど死にかけている。
彼女が死にそうになるのは、目標を見失い、絶望する時だ。
そんなに絶望してるのかよ…

と、思うのだが、そういえば私も
目の前に楽しみなことがないと
あー、生きている意味とは…
とかむつかしい事←(わざとの誤字)を考え始めるので同じようなもんである。

あー死んでもいいかなー
と、思う時、(そんな事を考えている人はもしかしたら少数派かもしれないが)
人は多分、今死んだら残念に思うことは何かを無意識に探すのではないだろうか。

私の場合は楽しみにしているマンガとライトノベルの続編があるかないか、いつも思い浮かべていた。
あ、来月ときめきトゥナイトまだある…
天は赤い河のほとり、次の発売日もうすぐ…
十二国記まだ終わってない…
宇宙兄弟どうなるんだろ…
などなどなど…

自分の人生に絶望しても本の結末を読むという目標が、今の私を生かしてくれている、と思い出させてくれたのが、この本なのだ。

むしろ、それくらい小さなことが気になるうちはまだまだ死ななくていいのだろう。

大きな目標がなくとも、小さな目先の目標があれば人は死なない。
来週のジャンプを読むって、それだけで十分だ。

ちなみにこの本だってネット上で毎日お昼に更新されていた時は、私はこの本の更新を楽しみに生きていた時期があるのだ。

ありがとう、私の小さな目標たち。

どんな目標でも良い、どんなに小さくても良い。
目標があれば人は生きていける。
目標がなければ人は生きていけないのだ。

そして私は次の十二国記と創竜伝だと大きすぎる目標な気がしているので、次の本好きの下克上の新刊を目標にしているのだ。

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