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海外に引っ越す方への贈り物

仲の良い友人や同僚が海外に赴任する、または移住する時に、どんな贈り物をするのが良いのか。こんなことを考える人はあまりいないかもしれないが、海外に引っ越す側の視点では、嬉しい贈り物も沢山あったが、正直困った贈り物も沢山あった。贈り物って「気持ち」が大事だけど、折角なら相手の立場にたって「気持ち」を込めたほうが良い。なので、海外に引っ越したことがある人目線での、視点を共有したい。

実は一番大事な贈るタイミング

贈り物というと、とかく何を贈るかに焦点があたりがちだが、海外に引っ越す人に贈る場合は、タイミングは中身と同様、場合によっては中身以上に重要だ。どんなに素晴らしい贈り物をサプライズで送っても、タイミング次第でそれは「困った贈り物」になってしまう。例えば、出発の3日前にスーツケースに入らないものを贈られるととても困る。旅立ちの日のスーツケースには、どんなに小さなものでも入るスペースはないと考えたほうが良い。私の場合は「日本の味が恋しくなるでしょう」という感じで、出発近辺に頂いた食べ物は、恋しくなる前に殆ど日本で食べてしまった。

では、贈り物のベストのタイミングはいつか。それは「船便または航空便の送付前」だ。海外に行く人は、殆どの引っ越し荷物は数ヶ月かかる船便で送り、人によっては重要度の高いものは航空便で送り、残りはハンドキャリーする。なので、船便発送前に頂いた贈り物は、他の引っ越しの荷物とともに転居先に直接送付することができる。私は、料理が好きなので、中華鍋や牛刀を贈り物として船便発送前に頂いたが、無事船便にもぐりこませることができ、今でもとても大切に使っている。船便、 航空便の発送タイミングは早めに確認をしておくことがとても大事だ。

タイミングを逸してしまったら

船便・航空便を既に送ってしまったという場合は、小さな箸置きのようなものでも避けたほうが良い。手持ちのスーツケースの中は、引越し後船便が届くまでの 3−4週間を過ごすために必要不可欠なものを詰め込むので、品の良い贈り物を頂いてもあまり嬉しくないものだ。もちろん、かさばる食料も私はかなり困った。
それでも何かをプレゼントしたい、という場合は、キー ホルダーとか、財布とか、 iPadケースとか、機内持ち込みをしても邪魔にならない身に付けるものが良いと思う。私は、キーホルダーやFitBitをもらったの だが、アメリカでの生活の一部となっており、とても重宝している。
また、これは相手に確認したほうが良いが、大きなスーツケースというのも実用的で助かる。日本に住んでいると家族の数しかスーツケースがないかもしれないが、出発間際にはどうしても荷物が増えるので、運ぶことができる容量が増えるのは本当に助かる。また、日本への一時帰国などを考慮にいれると、数があるにこしたことはない。私は、リモアの80Lくらいのスーツケースをリクエストして頂いたが、とても嬉しい贈り物で、今でも大活躍している。

タイミングも逃し、万策尽きた場合は

日々忙しく、引っ越す方への贈りものの手配をできなかったが、何か贈りたいという場合はどうすれば良いのか。受け取る立場からすれば「お気持ちだけで十分です」と言ったところだが、最後の手段として「日本の味セットを後日郵送」という手がある。しかも、これはめちゃくちゃ嬉しい。
出発間際に荷物として持っていけないデパートの品の良い食材などを頂くより、スーパーで買った塩昆布とか、切り干し大根みたいな乾物を後から送って頂くほうがはるかにありがたい。住所は既に決まっている場合もだろうし、決まっていない場合でも、引越し後1週間くらいで大体決まるものなのだ。タイミングをみて住所を教えてもらい、日持ちする日本の食材を贈るのは良いアイデアだと思う。わが家の子どもたちが、アメリカに初めて送られてきた塩昆布をもって狂喜乱舞していたのは、忘れられない引っ越し後のワンシーンだ。
また、子どもがいる家庭への贈り物であれば、日本のキャラクターグッズや新作のお菓子などは海外ではあまり手にはいらないので嬉しいと思う。

まとめ

贈りものはやはり「気持ち」が大事だ。海外に引っ越した当初というのは、なれない環境にとまどい、孤独や苦労を感じることがとにかく多い。そんな時に、既に遠く離れてしまった家族、友人、同僚からの温かいプレゼントは、孤独を癒やし、心強いエールとなり、私の力になってくれた。引っ越す側の視点で好き放題書いたが、大切な方へ「気持ち」を届けたい方の少しでも参考になれば。

  1. 海外に引っ越す方への贈りものは「船便発送前」がベスト

  2. ベストタイミングを逃したら、「機内で身につけることができるもの」が良い

  3. 無理に出発前に贈りものをするより、しばらくしてから「日本の食材セット」を後日引越し先に郵送すると喜ばれる

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