ktdisk

2013年からアメリカに家族4人で移住。はじめの10年は東海岸のノースカロライナ州に住み、現在はカリフォルニア州に在住。アメリカの現地IT企業に勤めるも、日本人は私だけ。移住生活の立ち上げ、アメリカ生活の良いところや苦労話、日本人が快適に暮らすためのコツなどを紹介していきます。

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2013年からアメリカに家族4人で移住。はじめの10年は東海岸のノースカロライナ州に住み、現在はカリフォルニア州に在住。アメリカの現地IT企業に勤めるも、日本人は私だけ。移住生活の立ち上げ、アメリカ生活の良いところや苦労話、日本人が快適に暮らすためのコツなどを紹介していきます。

マガジン

  • 生活と暮らしのはなし

    アメリカで日本人が楽しく暮らすための知恵、苦労話、日常生活にかかわるぼやきを紹介します。アメリカで実際に生活をしている日本人の方から、アメリカ移住生活に興味を持ち生活のイメージを持ちたい方におすすめです。

  • 読んだ本のはなし

    本を住む場所に関係なく私の人生に彩りを与えてくれます。アメリカと直接関連しない書評も多くなると思いますが、読書を通じて感じたこと、考えさせられたことを綴っていきます。自分の世界を広げてくれる読書の魅力に見せられた方に読んで頂けると嬉しいです。

  • 仕事とキャリアのはなし

    アメリカの現地企業での働き方や職場の雰囲気、キャリアを積み重ねていく考え方、職場での出来事などを紹介していきます。アメリカで仕事をしている方は勿論、アメリカで働く具体的なイメージを持ちたい方におすすめです。

  • 家族と子育てのはなし

    アメリカで10年以上子育てをしている私。色々苦労がありながらも、子供たちは元気に育ち、家族で幸せに過ごせています。アメリカにおける子育ての苦労話や家族での生活について綴っていきます。アメリカで子育てをしている方、また家族を帯同して赴任予定の方などにおすすめです。

  • 食と健康のはなし

    「食」を生活と人生の根幹と位置づける私。食生活が不健康と言われるアメリカで、どのように日本人として食事を楽しみ、健康を維持しているのか、またわが家のレシピなどを紹介していきます。アメリカで食生活に苦労している日本人の方、もしくは食と健康全般に興味を持っている方におすすめです。

最近の記事

選挙地図に垣間見るアメリカのリアル

「真っ赤」なアメリカ地図の不思議2024年の大統領選の選挙結果は、得票率をみるとトランプは50.1%で、ハリスは48.3%なので圧勝という程ではない(勿論選挙人の数はかなり差がでたが)。が、アメリカ地図で見ると下記の通り真っ赤で、実際の得票率との大きな差は興味深い。 激戦州ノースカロライナの選挙模様私が10年近く住んでいたノースカロライナ州は、2024年の大統領選挙で激戦州と呼ばれる注目の州であった。これまた接戦ではあったが下記の通りトランプが制した。 が、地図で見るとや

    • アメリカン・ドリームを実現したヴァンス次期副大統領

      2016年の大統領選挙でトランプが勝利した際に『ヒルビリー・エレジー』という本が話題になった。本書の序文は下記のような内容から始まる。 ごく控えめな序文から始まる本書は、典型的なラストベルトで生まれた筆者の生い立ちを綴った回想録だ。筆者は、生まれた街を、「仕事も希望も失われ、薬物で命を落とす人が後を絶たない地方都市」と称している。生物学上の父親はいなくなり、母親は薬物依存症。彼を育てた祖父母も高校卒業をしていない。そんな厳しい家庭環境とラストベルトの現実を描いたこの本は、「

      • ピンクのドレスから学ぶ、自由に自分の人生を生きること

        私は色々な価値観が入り乱れつつ、それぞれの個人が自分の人生を自由に生きているアメリカが気にいっている。この国では「いい歳をして!」とか「公衆の面前で!」みたいな世間の目は存在しないというか、そういうことを気にする人は殆どいない。 ジムに行けば自分の身体の一番自信がある部位をこれみよがしに強調した服を来ている人が多いし、肌寒くなった昨今通学する高校生の多くは、「お前さん、それパジャマだろ?」というような暖かそうなスウェットのパンツを履いている。 そんな自分自身の人生を自由に生

        • 5年以上リバウンドなし!理想の体型を実現する三原則

          私がダイエットに失敗した数を数えたら、30回はくだらないだろう。そんな数々の失敗を重ねた末に、この肥満大国のアメリカでも、5-6年ほどは自分のなりたい体重と体型を維持できている。きっかけは、体重を減らすことから『良い生活習慣を作ること』に目的を切り替えたことだった。このノートでは、私の考えるリバウンドしないダイエットの「基本の三原則」を紹介したい。また、原則からくる「10個の行動指針」については別ノートで紹介する。 第一の原則:体重より生活習慣「体重」は結果であり、大事なの

        • 選挙地図に垣間見るアメリカのリアル

        • アメリカン・ドリームを実現したヴァンス次期副大統領

        • ピンクのドレスから学ぶ、自由に自分の人生を生きること

        • 5年以上リバウンドなし!理想の体型を実現する三原則

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        • 生活と暮らしのはなし
          20本
        • 読んだ本のはなし
          12本
        • 仕事とキャリアのはなし
          11本
        • 家族と子育てのはなし
          9本
        • 食と健康のはなし
          3本

        記事

          娘の勧めで読んだ『絶望死のアメリカ』に垣間見るトランプ人気の背景

          娘が選んだ一冊:『絶望死のアメリカ』日本で受験勉強中の娘は予備校で勧められた本をよく購入する。自分では買わないなぁ、という本がたまに購入されるので、結構楽しみにしている。先日も、Kindleでの書籍購入通知がメールで飛んできた。¥3,800、なかなか高い本を買うじゃねーか、娘。そして、本のタイトルは『絶望死のアメリカ』、総ページ数352ページ。これは読み応えがあり、面白そうな本だと思い、読み始めたら、やはり当たりであった。でかした、娘。 見捨てられた非大卒アメリカ白人層この

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          新卒で入った会社をすぐに辞める人が理解しておくべきこと

          先日とあるYouTubeの番組で「【新卒】すぐ退職するってダメ?自分にあった働き方とは?」という企画をやっていた。厚生労働省の調べによると、大学を卒業した新卒の32.3%が3年以内に会社を離職する模様。この傾向はここ30年くらいは変わらないようだ。3割が3年以内でずっと辞めているという統計は、若者の我慢強さも変われなければ、いつの世も長く勤めるに値しない会社が沢山あるという現実を表している。 私は、日本で働いている時は新卒の後輩から不思議と頼りにされ、転職などの相談を受ける

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          外資の人事制度PIPでやらかした話

          PIPって何だ?外資系企業に勤めている人にとってPIP(ピップと読んだりする)はあまり気持ち良い言葉ではない。Performance Improvement Planの略で、日本語に訳せば業務改善計画だ。あまり成果のでていない従業員に対して、改善プランを策定し、そのプランに従って改善できれば良いし、改善できなければ「残念ながらさようなら」という結果になってしまう。 血も涙もないと感じる人もいるかもしれないが、血も涙もある生身の人間がやっているわけだから、このプロセスはマネー

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          アメリカを先行する日本の給食無償化—公平な食事の未来へ

          「米がない」、息子の昼食の危機アメリカに住んでいても主食は白米のわが家。晩御飯の支度をしている時に、米がないことが発覚し、買いに行くにはもう時間が遅く、その日の夕食はパスタに切り替えてしのいだ。問題になるのは次の日の朝食と昼食。高校生の息子は生粋の米党であり、昼食には、白米、そぼろ、自作の味付け卵を毎日持っていっている。 そうだった、カリフォルニア州では幼稚園から高校生までカフェテリアでご飯が無料で提供されているのだ。これが、昼食だけでなく、なんと朝食まで対象となっているか

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          グリーンカードの再入国許可証

          日本の大学に進学する子どもの永住権私の娘は日本の大学を受験するために現在日本に滞在している。娘はアメリカ永住権、いわゆるグリーンカードを持っているのだが、アメリカ国外に6ヶ月以上滞在するとグリーンカードの保持意思を疑われ、場合によっては没収となる。 まだ、日本で就職するか、アメリカで就職するかはわからないが、学生の間は将来の選択肢を増やすためにグリーンカードを維持することを親としてはサポートしてあげたい。あれこれ調べてみると「再入国許可証(I-131 Reentry Perm

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          10年経ったオバマケア:成果と課題

          ACA(Affordable Care Act)と言われても何のことかわからないという日本人は多いのではないか。通称でオバマケアと言われるやつだ。2010年から施行され、2014年から本格的に運用が開始され、今年で10年ほど経つ。だが、当時は注目を集めた割にはその話はその後あまり聞かない。トランプが大統領になった際に廃案になるだろうなんて話を職場で同僚と話したことがあるが、アメリカ人との話で話題にあがることは殆ない。最近読んだ本の一部を引用しながら、現状をまとめてみたい。

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          『紙つなげ!』が伝える物語の力 - 追悼 佐々涼子さん

          2011年3月11日、私は当時働いていた外資系企業の東京恵比寿のオフィスで会議をしていた。月に一度各スタッフ部門のリーダーが集い、情報共有や部署横断のプロジェクトの進捗や課題を討議する会議だった。そこで、総務部長が社員に配布している防災セットの使用期限などが把握できていないので、今度一斉に入れ替えをするという計画を共有した。棚卸しをするより全部入れ替えた方が手っ取り早いという判断だったんだろう。 そんな防災セットの入れ替えについて話をしている会議の最中に、あの大地震が日本を

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          ハリスVSトランプテレビ討論会雑感

          2024年9月10日に民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ元大統領(以下敬称略)によるテレビ討論会が実施された。私の職場では政治の話がされることは滅多にない。が、今日の部署のリーダー会議の冒頭で、この話題で思いの外盛り上がっていたので、やはり注目度は相当高いのだろう。 正直、ハリスの政策論や政治手腕に懐疑的な私は、テレビ討論会でぼこされるのではないかと心配していたのだが、思いの外ハリスが健闘していたので驚いた。実際の討論の様子やいくつかアメリカの記事を見て思った雑感を共有

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          プライベートバンキングから学ぶ富裕層の資産戦略とその現実

          富裕層と超富裕層の定義と現状先日、『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』、『プライベートバンカー』という2冊のプライベートバンク関連の本を読んだ。野村證券の定義によると、純金融資産が1億から5億円の人を「富裕層」、5億円以上の「超富裕層」と呼ぶとのこと。下記の記事によれば、2011年くらいから過去10年間に渡り、日本の「富裕層」と「超富裕層」の数は右肩上がりに伸びているようだ。 そんな「富裕層」以上を対象に個人の資産形成、投資戦略の立案、そして相続対策までサ

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          アメリカ生活のリアル:役所の手続きは戦いなのだ

          いわゆる「お役所仕事」のことを英語では「Red Tape」という。そういう言葉があるくらいだから、当然役所の手続きというのはアメリカでもご多分にもれず手強い。アメリカに移り住むにあたって、様々なお役所のお役人と格闘してきたが、「最強の相手は誰だったか?」と聞かれたら、迷わず税務署(IRS)と答える。アメリカで生活して10年以上たち、色々「お祭りわっしょい」の状況になったことはあるが、その中でも一番フィーバーした経験を共有したい。 「一回しか言わないからよく聞けよ」アメリカの

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          『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』 市場経済という現代の宗教と見えざる手の裏側

          「(神の)見えざる手」という言葉は、経済学に明るくない人でも聞いたことがあるのではないだろうか。市場経済において、各個人が自分の利益を追求すれば、結果としてあたかも神様の手によってなされるかのうように、最適な資源配分が実現される、という例の奴だ。 資本主義や市場経済の考え方は、思想としてはキリスト教やイスラム教以上に世界中に普及し、現代社会で最も多くの人が信じている宗教と言っても過言ではない。その現代の宗教において「(神の)見えざる手」という考え方は、聖典に記された原理とし

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          一時帰国の苦悩:街なかにゴミ箱少なすぎ問題

          今年は2週間半ほど日本に一時帰国している私。今年の一時帰国もあと2日を残すのみ。家族との時間、友人との再開、美味しいお酒と食事、安全な街と整然と規律ある人たち、など一時帰国のありがたさを日々感じている。日本というのは本当に素晴らしい国だなぁ、と思う反面、帰国するたびに「これは毎年のことだけど何とかならんのか」と思うことがある。そのうちの一つは「街なかにゴミ箱が少なすぎる」ということだ。 街なかにゴミ箱少なすぎ問題日本の街なかにはゴミ箱がない。いや、「ない」というのは言いすぎ

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