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男性だけど共感したのはメンズリブではなくフェミニズムだった、その理由

朝日新聞・夕刊(4/14付け)の「一語一会」コーナーでインタビューを受けました!

連載している『論座』の執筆では普段様々な社会問題を扱っていますが、その中でも「男性が女性に対して色眼鏡で見てしまう問題」について課題意識を持つきっかけとなったエピソードをお話しています。

普段は進歩的なことを言っている男性の著名人が、ジェンダーが絡むと急に「バグる」ことが最近インターネット上で問題視されていますが、彼らと違って私がジェンダーが絡んでもそうならずに済んでいる背景について掘り下げていただきました。

久しぶりの本誌登場でとても気合い入って回答しましたので、是非ご覧いただけますと幸いです!

そしてインタビューを受けて私自身も自分のスタンスをよりハッキリと言語化できたことがありました。

「どうして男性なのにメンズリブではなくフェミニズム的な発信をするのか」と聞かれることが時々あって、これまでは「元々男らしさに縛られていないため、男らしさから解放を主目的とするメンズリブは個人としての必要性を感じたことがないから」と回答してきました。要するにやせ型の人がダイエット術に詳しくない的な感じです。

ですが、それだけだとメンズリブ的なことを発信しない理由にはなっても、フェミニズム的なことを発信する理由にはならないんですよね。

私が課題意識を持っているのは、あくまで自分と社会一般的な男尊女卑の男性との間における「ギャップ」についてであり、アメブロ時代や女子SPA!コラムニスト時代から一貫してそれらを問題視し、外部の視点で彼らに批判を加えてきました。

ですが、それを既に過去何百年とかつ世界規模でしていたのが「フェミニズム」ですから、自然と言動が重なって行ったというだけの話なのです。

つまり、家父長制構造や男尊女卑という問題に対して「外部視点」で批判するフェミニズムと「内部視点」で批判するメンズリブがある中で、最初から男らしさにほとんど囚われていない私のような人間は、たとえ男性であっても「外部視点」になり、発信の内容がメンズリブ的ではなく、フェミニズム的になるという話です。

というわけで、このインタビューは、私自身も非常によい整理ができるきっかけとなりました。今後は私自身が誰かの気づくきっかけになれるような言葉をたくさん増やしていきたいと思います。それでは今後ともよろしくお願いいたします。


現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱っています。社会がちょっとでも良くなることを願って、今後も発信に力を注いで行こうと思うので、是非サポート頂けると嬉しいです。