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社会人は勉強をいつすればいいのか?

社会人は基本的に1日の大半を仕事に費やす。それによって生活の糧である給料を得る。

しかし、ただ仕事としているだけでは変化の激しい世の中に取り残されてしまう。そのため、勉強をする機会を自ら設けることが望ましい。最近ではリスキリングという言葉もある。

また、勉強とは仕事のためだけとは限らない。自分が「こうなりたい」という憧れや理想に向けて楽しんで行うこともある。それは生きるとは、いわゆる生涯学習と呼ばれることでもあるのだろう。

さて、仕事のためでも自分の理想のためでも、何かを覚える・身につけるということは全て勉強である。それは一朝一夕では成し得ることではなく、時間と体力を確保しておく必要がある。

しかし、社会人になると仕事中心の生活になることから、勉強しようと思っても「勉強する時間がない」「帰ると仕事で疲れて勉強どころでない」という状態となってしまう。 


 
一方、世の中にはキツキツのスケジュールでも勉強している人がいる。勉強だけでなくても、本業以外に副業をしたり、講演会や執筆活動もこなしている人だっている。

このような方々の時間や体力のやりくりを眺めていると、そこには一定の共通点がある。それを参考にすれば「勉強する時間がない」という悩みを減らせると思う。

その共通点の1つは「その日の仕事が終わって、家に帰ってから勉強する」ということをしていないことだ。

それは単純に、疲れている状態で勉強しても身につないからだろう。特に知識や技術を身につけるための勉強や、何かしらの創造性を要する取り組みにおいて、仕事終わりのヘトヘトな状態での勉強は無駄な時間と言える。

それは脳疲労している状態での活動は有益性でない、ということでもある。

最近では減っているようだが、業務終了後に深夜遅くまで会議をしている職場があるが、そんなことをしても建設的な話し合いも独自性ある発想も生まれることはない。ただただ時間だけが過ぎていくだけなので、やめよう。 


 
では、いつ勉強すればいいのか?
あるいは、いつ創造性ある活動が適しているのだろうか?

分かりやすく言えば「午前中」であろう。
せめて譲歩して「日中の時間帯」と広めても良い。

それは脳が活発になっている時間帯に勉強しようというだけのことだ。

――― と、このように言うと「午前中や日中は仕事があるから無理だ」という反論を受けるに違いない。その気持ちはよく分かる。

しかし、午前中とは起床後も含めてのことである。つまり、少し早起きすれば勉強することは可能である。

これは運動もそうだし、何なら友人や家族とのコミュニケーションだって同じことが言える。創作活動だって可能だ。

しかし、スマホやインターネットを見て夜更かしすることが当たり前になっている時代において、早起きするということは難しいかもしれない。実際、「仕事行きたくねー」と現実逃避している中での早起きができない人だっているだろう。 


 
ここで多くの人たちが勉強という活動に抱いている誤解を解きたい。
それは「勉強とはまとまった時間で行うもの」という誤解だ。

勉強はしっかり時間を設けなければいけないわけではない。もちろん、まとまった時間でじっくり行うに越したことはないが、別に「数分を小刻みに分けて行う」でもいいのだ。

そもそも、勉強とは知識や技術を身につけることであり、何かしらの発想や創造のきっかけにすることが目的である。それは時間をかければ確実性が上がるというものでもない。

実際、1日1時間の勉強をするとして、その1時間すべてを集中できるというわけではない。それこそ家に帰って勉強しようものなら、ウトウトして目の前のテキストが頭に入ってこないだろう。

一方、空き時間で何となくパラパラ開いた雑誌を眺めているときに、特定の記事に目が留まって「へぇ~」と思い、その瞬間で見ただけの内容をずっと覚えていることもある。

つまり、勉強で得られる成果と時間はあまり関係ないのだ。わずかの時間ならば仕事の合間にいくらでもあるはずだ。ゲームアプリやSNSを眺めるよりも、自分が得たい情報を眺めることも勉強になる。

もちろん、その時間をかけて試行錯誤をしているうちに生まれる発想もあるし、じっくり軌道修正をかけながらスキルを確実に修得することもあるので一概に言えるわけではない。

大切なことは「じっくり勉強できる時間がない=勉強する時間がない」と思わないでいただきたいということだ。 


 
最後に。

いつ勉強するかというタイミングや時間の問題もそうだが、それより大切なことは「勉強する習慣を身につける」ということだ。

習慣がなければ、いつまで経ってもダラダラして勉強しようとしない。
そのため、日中の仕事の合間でも「空き時間ができたらスマホで知らないことを調べる」「電車などの移動時間中は本を読む」といった条件付きの癖をつけて習慣化することが優先なのだ。

習慣づけとは意識というよりも訓練に近いと思う。勉強する習慣を身につける訓練を続けていれば、気が付けば「あ、時間ができたから勉強しよ」と無意識になるようにできる。

私は外出するときは本を忍ばせ、ちょっとした時間ができればスマホのkindleアプリでも本を読む。デスクワークの日は仕事で分からないことや興味あることを要所要所で検索する。

何だか意識高い系とか言われそうだが、空き時間で本を読んだり情報収集している人たちはたくさんいる。それは意識高い系ではなく「当たり前」のことであり習慣なだけだ。

おそらく「社会人は勉強する時間がない」なんて思っていないだろう。それは時間を確保しても、空き時間で勉強しても、その総量として勉強して成長している自分がいるからだと思う。

さぁ、こんな記事を読んでいる暇があれば、とっととスマホで自分が今知らないことをたくさん検索しよう。


ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。

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