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【読書メモ】倒産の前兆

Twitterで目に入ったので買ってみたら、なかなか面白くて一気に読んでしまいました。

ざっくりまとめ

・成功には決まったパターンが存在しないが、失敗には「公式」がある
・1つの企業が倒産することで、その余波が関係企業に及ぶことも多い
・不漁など予期不可な自然事象や技術の進化、時代の変化、見通しの甘さ、粉飾決算など不正に手を染めるなど様々な要因がある
・粉飾決算を早期に見破るのは難しい

感想

情報の真偽はどうあれ、倒産する前にも様々な負の憶測が出てくるところがとても興味深い(まさに火のないところに煙はたたない)。倒産しそうな企業の社長の傾向や社員の傾向などもあり、おもしろい。特につい最近までの事例が載せられているので、見たことのある企業もいくつか見られた。

ケースごとに失敗の原則がまとめられているので、ここを読むだけでも面白い。他にも無茶のあるビジネスモデルなど図解要素もあるので、失敗の過程もとてもわかりやすいようになっている。

特に老舗や固い企業のCASEが印象的で、業績が良いときなどの慢心やリスク管理の怠りは、人の意思次第なのでどうにかできるはずだったにも関わらず、それらによる負の連鎖によって崩れていった結果は他人事とも思えない。

また、初めて知るものも多く、例えばESCO事業というものの存在を初めてしった。

市場動向が2015年までしかなく現在の様相はよくわからなかったが、いわゆるSDGsに関係する事業なので、それなりに伸びていると思う。

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