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作ることを楽しんでもらいたいから

家庭科が苦手だった。
いつも講習の時自慢げに言ってしまうのが、「高校の時、私の成績は10段階で2。先生が黒板に成績の段階別に人数を書き出した時、クラスで家庭科が「2」だったのは一人、「1」はいなかったので、つまり私は家庭科がドンけつだったんです」
ほとんどの人が目を丸くして驚く。

けれど私の時代の家庭科は男女別で、本当にたくさん縫わされた。
パジャマ、スカート、ワンピース。
今は、巾着袋かエプロンくらいだと聞いた。
息子が高校の時、全然実技ができなかったのに、5段階で4をもらってきた!
一体どんな基準で成績をつけてるだろう。

だから最近成績が悪い自慢はしなくなった。
ベースが全く変わってしまった。

私の作品はフェルトをあまり使わないから、一見作るのは難しそうに見えるらしい。
コットンは端がほつれないように処理しないといけない。

けれど、教室に参加してくれた自称家庭科苦手ママたちは、
「意外にカンタン!」と言ってどんどんおもちゃ作りにハマっていく。
コットンは裏側を縫って表に返すから、縫めがモロに見えてしまうフェルトより雑に縫っても割とバレないのだ。
「雑巾が縫えないんです」と教室に来てくれた生徒さんは、結局四年間通い続けてくれて、ほとんどの作品を仕上げていった。
「けど、未だにボタン付けは嫌いです」
つまり楽しかったらどんどん作れるっていうことらしい。

手作りのおもちゃ作りは小さい布で作るから、場所を取らないし、一つの作品がちょっとの時間でできてしまう。その度にちょっとワクッとする。
夜中お子さんが寝静まった頃、針と糸を取り出して、ちくちく。朝完成したおもちゃを見たら、どんな顔をするだろう、と思いながら。
出来上がると我慢できずに、私に写真を送ってくれる方も多い。
私もそのワクワクの仲間に入れてもらえるのだ。

こんなご時世なので、この2年で教室を減らしてネット販売に移行し始めている。だけどどうしても縫うことに慣れてない方は、説明書だけでは分かりづらい。家庭科が苦手な方は特にそうだろう。
お弁当セットは、私が講習を始めた時一番初めに作ってもらった作品で、たくさんの方に作ってもらって、たくさんのお子さんに遊んでもらった、とても自信のある手作りおもちゃ。
食べることって、お子さんたちは大好きだし、大事なことだし、是非是非作ってもらいたいおもちゃだから、
全部の作り方動画を頑張って作ってみた。
その中のいくつか公開しているので、是非作ってみてください。


minneでキット販売始めました☺️

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