見出し画像

笛吹けども踊らず

管理職になると「チームも個人も成長していこう!」という、前向きな雰囲気を醸成したくなります。それはもちろん、そうすることでチーム(組織)が活性化し、収益力も上がると考えるからです。

例えば、全体会のような大人数の会議でも「一方的な報告」ではなく、質問や発言が欲しいし「前向きな議論の場」にしたい、と考えます。

最近であれば、オンライン会議のチャットコーナーで、管理職メンバーが「合いの手」や「気の利いた質問」を投稿し、必死に盛り上げようとしている姿を見ませんか?

でも、たいがい・・・

「笛吹けども踊らず」

一般社員からの反応なく終わります。何でそうなるんでしょうね・・・。

振返って考えてみれば、自分自身もそういった大規模な会議では発言をほとんどしなかった。だからといって、モチベーションが低かったわけではなく、まじめに仕事をしていた。必要なことは会議後に聞きに行っていたし。

きっと、そういうことなんだろうな。発言しないからといって、生産性やモチベーションが低いわけではない。いい社員がそこにいるんです(自分のことをいい社員だったと言ってしまいましたが・・・)。

会社は「ポジティブに頑張ります!」という態度を「善」としがちですよね。大規模な会議でもアピールできる姿。でも、それだけで社員を評価していいんでしょうか。と、陰キャラ出身の私は思います。

さらに感じているのは、会社に評価されるのは、何かを成し遂げたとき。良いことをすれば評価されるが、悪いことをやめて評価されることはほとんどない。

目的のために「何かをする」のではなく「何かをやめる」ということもあっていいはずだよな・・・とずっと思っていました。

よく言われる組織改革も「組織を変える」ことではなく「行動を変える」ことが目的のはずです。組織が変わっても、それまでと同じ仕事のやり方(行動)では、改革の意味がない。

ということは、これまでのやり方(行動)をやめることだって、新しく何かをすることと同等の価値があるんじゃないか、と。

なんてことを、相変わらず質問のない会議を運営する社長は、夜な夜な考えています。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
うれしいです!
朝日新聞社執行役員(デジタル事業/メディアラボ担当)。前朝日インタラクティブ株式会社代表取締役社長。