これぞ理想のユニフォーム! 〜DeNA編〜
各球団のユニフォームについて、こんなんだったらカッコいいだろうなぁという妄想をひたすら垂れ流していくというシリーズ企画、「これぞ理想のユニフォーム!」。
第4回目となる今回は、横浜DeNAベイスターズ編でございます。では、どうぞ。
他球団の記事はこちらから↓
現行ユニフォーム雑感
まずは、現在使用されているユニフォームについて、簡単におさらいしておきましょう。
ホームは2015年、ビジターは2020年より使用。どちらも、横浜の海をイメージさせる「横浜ブルー」の爽やかな色合いが特徴です。
コンセプトは、「継承と革新」(ホーム)と「より青く、より強く。」(ビジター)。
特筆すべきはこの「横浜ブルー」。個人的に、いわゆる「青いチーム」の中では1番好きな青です。
DeNA初期のネイビー時代は、この「横浜ブルー」とネイビーがごちゃ混ぜになって変な感じでしたが、「横浜ブルー」に統一してから一気に垢抜けた印象ですね。
その上、そのDeNA初期時代から一貫して採用しているブルーのピンストライプ。
公式サイトでは「1998年の優勝をはじめとする黄金時代を彷彿とさせる縦縞」と説明していますが、もはや「横浜DeNAのピンストライプ」と言ってもいいくらいだと思います(「縦縞」はあくまで阪神のものですよ、公式さん)。
また、ビジターの「YOKOHAMA」ロゴと「Y」マークも、めちゃくちゃ好感度高いあたり(まあ、前の「DeNA硬式野球部」がヤバすぎたのもありますが)。
ただ、「う〜ん」と思わざるを得ないポイントもいくつかあって。
まずはホームから。
ロゴの書体自体は別にいいのですが、流石にユニフォームの胸ロゴとしてはガチャガチャしすぎ。
色を使いすぎだし、そもそもフルネームである必要もないと思います。ユニフォームに書くのは「BAYSTARS」だけでいい。
また、脇のカッティングも無い方がいいですね。
ピンストライプのユニフォームに関しては、その他のデザイン性は極力ミニマルにすべきというのが私の持論です。
この「色を使いすぎ」という傾向は、ビジターにもよく表れています。
「港町・横浜の海のように鮮やかな4種類の青色」というコンセプトで配されているストライプ。
せっかく地色の「横浜ブルー」がとても綺麗な色をしているですから、余計な色は使わずにこの「ブルー」一本で勝負して欲しいところ。
また、このストライプにはもう一つ問題があって、白っぽい部分が多くなることで白字に青で縁取られたロゴや背ネーム・背番号の視認性が下がってしまっています。
特に「YOKOHAMA」ロゴが見えにくくなってたら台無しじゃないですか?
改善案①(現行モデル準拠版)
まずは、現行のユニフォームにちょっと自分好みのアレンジを加えるとしたら?というところから。
これまでの理想のユニフォームシリーズでは、「現行ユニフォーム雑感」で示した選手の画像にちょこっと手を加えたものを「改善案①」としてご紹介してきましたが、今回はちょっと勝手が違ったので、①についてもイラストを使用します。
主な変更点は以下の通り。
一つずつ見ていきましょう。
●ロゴはシンプルに
まずはロゴの話から。
前項でも散々申し上げた通り、青は1種類に絞ってデザインして欲しい。
なぜかと言うと、いかにも「はい、昇華プリントでデザインすることを前提に置いてデザインしました」という感じがしてしまうからです。
それに、いろんな色を使ってゴチャゴチャさせた挙句、出来上がったものはプリントでペラペラ、っていうのもかなり残念なあたり。
使う色は極力数を絞って、その上で豪華な刺繍で趣向を凝らす、という方が「プロ野球のユニフォーム」としてあるべき姿勢なのでは、というのが私の理想です。
なので、「横浜ベイスターズ」時代の旧ロゴを参考に、青・白・黒のみでロゴを構成しました(星はそのままです)。
もちろん、ホームはシンプルに「BAYSTARS」。
因みに、「DeNA」を完全に排除してしまうのも親会社へのリスペクトに欠けると思ったので、ビジターを「YOKOHAMA DeNA」にしたバージョンもご用意しています。
●ピンストライプに誇りを
続いて、ラインなどの細かい話。
ホームユニを脇に入っている切り返し。これが個人的に最も気に入らないポイントです。これさえなければ、他の部分については百歩譲る余地はあるとまで言えます。
他の記事でも何度も繰り返している通り、切り返しはもう時代遅れ。
しかも、ただでさえ時代遅れな上に肝心のピンストライプとの相性が良くありません。ピンストライプを採用する場合は、その他のデザインは極力ミニマルに。
パンツ脇のラインについても同様です。ピンストライプの場合は、パンツ脇ラインがない方がスッキリして見えます。
阪神くらいしっかり太めのラインを入れるならまだしも、細めのラインならない方がいいです。
ビジター用に関しては、白一色のパンツなので青の1本線を採用。
シャツには青と白を反転させたホーム用と同仕様のラインを入れているのですが、「白の2本線」とも「白フチ付きの青の1本線」とも解釈できる、という点を活かしてパンツ脇ラインと統一感を演出しています。
ストライプを廃止して「横浜ブルー」一色にまとめたことで、「横浜」時代の雰囲気が戻っているとともに、現行のロゴのコンセプトでもある「横浜大洋」時代の雰囲気までもが一層増しているような感じすらします。
いかがでしょうか。
改善案②(完全妄想版)
こちらは、私自身の理想をそのまま再現したものになります。
ホーム
まずはホーム。
満を辞して、旧ロゴが復活。
イメージとしては、①と同じく現行モデルのデザインパターンをベースに横浜時代の要素を取り入れる、という感じですが、②の方では横浜時代の要素をより強めに押し出してみました。
別に懐古主義とかそういう話ではなくて、この「BayStars」ロゴの完成度の高さたるや、という、単に「このロゴを捨てるのはすごくもったいない」という私の正直な気持ちです。
まあ、今や暗黒時代の印象もセットなので、渋い顔をされる方もいらっしゃるかもしれませんが...
青いロゴの縁を白で囲い、それをまた黒の縁で囲うという極々シンプルな意匠。最低限にして最大限。
本当に素晴らしいロゴだと思います。
かつての「横浜」時代と大きく違う点が2点。
1つ目は袖ライン。現行モデルに入っているのはかなり太めですが、今回は「やや太めの細め」という、現在の流行を意識した形に。
もう一つは背番号&胸番号の色。書体は当時と同じカッパープレート体ですが、黒字ではなく青字に変更。「横浜ブルー」の純度を高める狙いがあります。
他にも気になるところがありますが、ビジターユニフォームとも共通してる部分なので、先にビジターの方をご紹介させてください。
ビジター
やはり「私の理想」ですから、ビジターユニフォームに関しては上下グレーをベースにすることから始まります。
ホームと同じく青、白、黒の3色で構成。
ホームユニでは細めに改変したラインですが、ピンストライプがない分装飾度高めにしたいというのと、旧モデルへのオマージュというのとで、ビジターではあえてそのままに。
そして、この胸ロゴ。見覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
そう、あの「湘南シーレックス」のユニフォームに用いられていた書体を採用しているのです。
まあ、深い意味はありませんが、シーレックスのユニフォームがすごく好きなのと、ゴシック体で「YOKOHAMA」とかだと味気なさ過ぎるかな、と思ったのもあって、ちょっとした遊び心でやってみました。
私個人の理想だけで言えば「ビジターは上下グレー」一択なのですが、大洋時代から上下セパレートのビジターが伝統となっている球団史も大事にしたい、という思いもあるので、一応上下セパレートも。
その他諸々
さて、ホーム・ビジターそれぞれの概観をご紹介したところで、細かい話をいくつかしていきたいと思います。
まずは、帽子マーク。
DeNA初期にはビジター帽子のロゴとして使用されていた「星マーク」を背景に、メインには「β」マークを配置。
パッと見た印象では昔のロゴっぽさが強いですが、今は「DeNAベイスターズ」であるということも忘れない、という意識でこのように構成しました。
そして、ストッキング。
旧ロゴの復活によりユニフォームから無くなってしまった黄色の星を、DeNAの「星マーク」をストッキングのデザインに登用する形で維持。
最近ではなかなかお目にかかれない単体での星マーク。個人的に結構好きなマークなんですよね。
アルファ・インダストリーズのロゴとか、キャプテン・アメリカのステルススーツっぽいイメージですかね、なんとなく。
おまけと言ってはなんですが、何度も言っている「旧ロゴ復活」「青・白・黒のみでカラーリング」というコンセプトを現行のプライマリーロゴに落とし込んでみたのがこちら↓
そんな感じです。
まとめ
シリーズ企画「これぞ理想のユニフォーム!」第四弾、横浜DeNAベイスターズ編でした。
今回は、「旧ロゴ」「シーレックスロゴ」「星マーク」「カッパープレート体の番号」など、個人的に気に入ってるベイスターズ関連のデザインをとにかく詰めこんだという感じです。
それでいて、仕上がりはシンプルというのがなかなかいいんじゃないでしょうか。
前回の楽天編もそうでしたが、やはりヒゲ付きの筆記体ロゴは「ザ・野球のユニフォーム」という感じがして魅力的ですよね。
以上、シリーズ「これぞ理想のユニフォーム!」横浜DeNAベイスターズ編でした。ありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?