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これぞ理想のユニフォーム! 〜中日編〜

今回からスタートさせていきたいのはシリーズ企画。
題して「これぞ理想のユニフォーム!」
その名の通り、各球団のユニフォームについて、こんなんだったらカッコいいだろうなぁという妄想をひたすら垂れ流していくという企画です。

記念すべき第1回目は、中日ドラゴンズ編でございます。では、どうぞ。

現行ユニフォーム雑感

まずは、現在使用されているユニフォームについて、簡単におさらいしておきましょう。

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引用:中日・ドラゴンズブルー一色で“らしさ”を強調/12球団歴代ユニフォーム事情

2019年シーズンより採用されているこのユニフォーム。強いドラゴンズの象徴である「ドラゴンズブルー」のみに要素を絞ってデザインされたシンプルなユニフォームですね。コンセプトは「歴史、伝統による“誇り”」だそうです。

うーん、何でしょうね。悪くはないんですよ。一個一個の要素はシンプルにまとまってますし、青の色味も綺麗ですよね。でも何だか野暮ったい垢抜けない。原因は多分コレ。

そのボタン何?パジャマやん

この一言に尽きるんじゃないでしょうか?これさえなければ多分結構よくなりますよ、多分。

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引用:2019年ユニホームを発表

2018年のファンフェスタ内での発表の様子。ボタンが普通ですね。発表された当時、「また、本日発表したユニホームとは、ボタンが変わります。ホームユニホームは、青いボタン。ビジターユニホームは、白いボタン になります」という一文が添えられていたんですよね。なぜ完成させたものを発表に用いないのか、と結構話題になった気がします。

おそらくですけど、ボタンの色変えようってなったの最後の最後で出た「思いつき」からなのでは?。だから発表用サンプルの作成に間に合わなかったという推理ですが、いかがでしょう。

個人的な経験則から言わせてもらうと、こういう最後の最後で出た「思いつき」って大抵蛇足になります。これに関しても、やっぱりボタンは普通な方がよかった。

あと、めちゃくちゃ細かい部分なんですが、このユニフォームの1番激アツポイントと言えば12球団で唯一の「シャツスリーブ仕様」だということです。中日ファンの皆さん、これは是非是非誇ってください。
他の11球団はいわゆる「ラグランスリーブ」。どう違うか、なぜシャツスリーブがいいのかってトコまで語り出すとキリがなくなるので、詳しくは是非調べて頂きたいのですが、とりあえずはMLBではほぼ全球団が「シャツスリーブ仕様」になってます、というところで察して頂ければ。

現行ユニフォームに対する感想はこんな感じ。

改善案①(現行モデル準拠版)

まずは、現行モデルを元に、こんな感じならいいのでは?というものを作ってみました。それがこちら。

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主な変更点は以下の通り。

・ボタンをユニフォームの色と合わせる
・ラケットラインを削除
・帽子(ヘルメット)のツバの縁ラインを削除
・袖のラインをやや太めの2本線に変更

まずはボタンをユニフォームの色と合わせる。これだけでだいぶ垢抜けるし、パジャマ感も無くなりますよね。

ついでにラケットラインラインもなくしました。ラケットラインは正直、よほどの理由がない限り入れなくていいです。もう流行ってないので。昔からのデザインを継承してとかならまだしも、今新しいデザインを作るのであれば、ラケットラインは野暮ったくなるだけです。

帽子(ヘルメット)のツバの縁ラインもなくします。ホーム用帽子のトップボタンと空気穴が白色なのも廃止します。子供っぽいので。かなり細かい部分の話になりますが、こういう細かいディティールこそが全体の印象を支えている訳です。

そして今回の案の最大の肝がこちら。袖にやや太めの2本ラインを入れる!なぜこれが肝なのかと思われるでしょう。前々回のユニフォーム変更に際して、綱島理友先生がこのようなコラムを寄せてらっしゃいました。

それによると、巨人のV10を阻止し黄金時代を迎える前夜、中日のユニフォームの袖には太めの2本ラインが入っていたとのこと。中日の今の状況と当時の状況をリンクさせた「物語性のあるユニフォームデザイン」を、と仰っていたのです。こんな素晴らしいご意見を取り入れない手はないでしょう。

ただ、綱島先生の案では、当時のデザイン準拠でロゴを赤で縁取ったり襟にも同じようなラインを入れたりされていたのですが、正直それに関しては今のムードとは合っていないと判断し、袖ラインのみを採用する形となりました。

そして、この袖ラインにはもう一つ私なりの「物語性」を詰め込んでおります。それは、74-86年、04-11年に採用され「強いドラゴンズ」の象徴となっていた、肩の太いラインの現代的解釈です。

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引用:編集部選定 12球団歴代ユニフォームBESTセレクション 中日編

左が74-86年、右が04-11年のモデル。どちらもファン人気の非常に高いユニフォームですよね。

しかし、私に言わせればこれは「昔強かった時代のユニフォーム」だからよく見えるのであって、今こういう系のデザインを再現すればカッコよくなるかっていうとそれはちょっと違うというか、正直時代を読めてない感が先に立ってしまうのではないかと思うのです。

そこで、(トレンドからはやや逸脱する形で)あえて太めにした2本線を袖口に採用することにより、「袖の部分に太いライン」という強いドラゴンズのアイデンティティの継承をさりげなくアピールしようと試みました。

いかがでしょうか。

改善案②(完全妄想版)

続いては、私自身の理想をそのまま再現したものになります。

まずはホーム用から。

トレンド最重視で、ドシンプルにしてみました。
①の案とそんなに変わりませんが、背番号の書体はドジャースモデルで、袖ラインは2本線ですがそんなに太くはせず。

胸番号をドジャース式で赤にするか悩みましたが、そこは「ドラゴンズブルー」の復権を志す上では要らないなと思い、普通に青色。

一方、ビジターはというと...

結構遊び心を加えてみました。
2001-06年の阪神のような、シンプルなホーム+遊び心あるビジターっていうバランスが好きなので。ポイントは胸番号・背番号を両方とも赤っていうところ。以下、主にそれについての解説です。

やっぱり完全妄想でデザイン考えるならやっぱりビジターは上下グレーがテンプレということで、ベースのデザインはホームと共通で上下グレーにしてみた訳ですが、ここで問題点が。

グレー地にブルーってあんまり映えない
シンプルでいいとは言え、流石に地味すぎるかなと思ったので、いろいろ調べてみた結果、とってもいいサンプルが見つかりました。

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シカゴ・カブスのロード用ユニフォームです。中日=ドジャースっていう先入観が強くてあまり頭になかったんですが、見つけた瞬間「これだ!」と思って胸番号・背番号を両方とも赤にしてみたらめっちゃしっくりきたんです

あまり色んな要素を盛り込みすぎる・詰め込みすぎるのはよくないですが、「赤」は中日が元々持ってる要素でもある訳ですから、十分許容範囲でしょう。ちなみに、画像では伝わりにくいかもですが、カブスに合わせて文字に白の縁取りを入れています(ドジャースにはない要素)。

それと、番号を赤にするなら帽子のCDマークもちょっとアレンジを加えて、昔のサンディエゴ・パドレス的な配色にするのもありかなと思ったり。
ただ、やりすぎると「中日ドラゴンズ感」がなくってしまうかなとも思うので、難しいところですよね。

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引用:LP 59FIFTY クーパーズタウン サンディエゴ・パドレス

いかがでしょうか。

まとめ

以上、シリーズ企画「これぞ理想のユニフォーム!」第一弾、中日ドラゴンズ編でした。なかなか良い感じなんじゃないかと自負してますが、いかがだったでしょう。

ユニフォームを考えるのはとても楽しいですが、同時に難しいものでもあります。実際のユニフォームデザインは選手が着用してプレーすることとか、球団のブランドイメージとかまで気を配る必要がある作業ですからね。

ただ、こういった妄想がプロの手によって現実になった時の喜びを知ってしまった以上は(その詳細はこちらを参照してください)、もう誰にも止めることは出来ません。これからも各球団へ妄想の魔の手を広げていきたいと思っていますで、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。


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