見出し画像

カミナシのコミュニケーションデザインに、デザイナーが込めた想い。

ショウ|デザインエンジニア

こんにちは。カミナシでデザインエンジニアをしているショウです。

カミナシは、まだスタートアップの初期フェイズでありながら、コミュニケーションデザインについてかなり力を入れております。この note では、過去1年間に自分が関わっていた幾つかのコーポレートに関するプロジェクトをピックアップして紹介しながら、カミナシなりのコミュニケーションデザインに、デザイナーが込めた思いをお伝えしたいと思います。

そもそもコミュニケーションデザイン(CD)とは?

「コミュニケーションデザイン(CD)」という言葉は「UXデザイン」みたいに、解釈がたくさん存在しています。実は私自身もカミナシで CD に関わるまで、表面上でしか CD を理解できていませんでした。2020年末にカミナシにジョインして初めて CD の仕事に関わって以来、複数のプロジェクトの経験を経て理解できるようになりました。あくまで個人的な理解ですが、コミュニケーションデザインとは、「社内・社外において人と人の既存のコミュニケーション(タッチポイント)をデザインすることで、改善あるいは価値を付加すること」だと思っています。

調達リリースビジュアル - クリエイティブの力でPRのコミュニケーションを起爆する

カミナシのデザインチームとしてはじめて PR にコミットできたのは、このキービジュアルです。実はこれの制作は外注を使わず完全にチーム内で提案から制作までこなしました。最初広報担当が資金調達の PR リリースを考えていた時に、もっとカミナシらしさをアイキャッチ写真に込めたいなどの要望を含めて、デザインチームに相談を頂きました。

他社の調達 PR 事例を調べたところ、会社メンバーと VC 投資家たちの並べた集合写真がほとんどです。当時(去年春頃)世の中の情勢もあり、海外在住で日本に戻るのが難しい投資家の方がいるので、一緒に写真を撮影するのは不可能でした。こんな中で今までの流れにない、もう少し「型破り」かつ「カミナシらしさ」や遊び心をこめるキービジュアルを作って調達 PR の効果を最大化する部分が、デザインに力を入れたポイントです。

自分とデザイナーのななみちが色々案出しをして、最終的にこれだ!と思ったアイディアは、この全員が現場の帳票を撒くアイキャッチでした。正直、最初にアイディアを説明した時こんな究極にラフなスケッチしか書いていなかったのもあり、周りは最終的にどんな見た目になるかあまり想像できなかったでしょう。笑。(広報担当はその時不安しかなかったことが PR リリース後に知りました笑)

その後に、メンバーのポートレート写真で仮に当てはめてもう少しリッチなイメージ図を作成して、それをベースにプロジェクトメンバー内でビジュアル制作の議論や、撮影のプランを練りました。撮影過程は一人あたり何十回も紙を撒いて拾って、奇跡の一枚を狙うような長丁場になっていたが、想定した写真が撮れた喜びもあり良い思い出が残りました。

因みに、海外在住の投資家の方も現地のスタジオとカメラマンを手配して、後半グラフィック制作する時に色一致性の調整などを行うことで対応できました。

このプロジェクトで一番感謝したいのは、広報担当や経営層からの信頼ですこんな前例もない「突拍子もない」アイデアに対して事前に論理的な説明を求めず、信頼して任せてもらえたことで、自信を持ってデザイン自体に専念することができました。結果的に PR リリースがインパクトのあるビジュアルとなり、話題づくりにもつながりました。

調達PRに関して詳しい記事はこちら:

Zoom 背景 - リモート MTG のコミュニケーションに個性を付け加える

カミナシのメンバーは十人十色。これは、入社時から感じていたことですが、昨年、デザインチームが主体となって、全メンバーに個別で「カミナシらしさ」についてのインタビューをして再確認できました。メンバーそれぞれの性格はもちろん、経歴が豊富ですし、考え方などはカミナシらしい軸でありながらそれぞれ個性が出て一律で括ることはできません。そこで、会社の Zoom 背景もそれぞれの個性と好みに合わせられるように、なるべく多くの選択肢を提供するように工夫をしていました。

当初は、デザイナーのななみちが全員違う特製の Zoom 背景を入社の時に配っていました。ロゴを含めた CI 刷新以降も、複数種類のデザインや不定期的に新しいデザインを作成して配布するなど、外部との MTG 時のアイスブレイクや話題作りに活用してもらっていました。新作デザインは、メンバーにリクエストされたものもあれば、他のコミュニケーションデザイン制作物や、ブランドイメージ(カミナシらしさ)を考えた時、UI デザインを考えた時(!)の副産物もあります。

気がつけば背景デザインの数が増え、メンバー数も続々増えていく中で、個別で背景を作り続けるのにも限界が見えていました。一般的に、社員数が多い会社では、Zoom 背景に名前を入れない選択をすることが多いと思います。しかし、カミナシの場合、お客様は Zoom に慣れている方ばかりではなく、Zoom の表示名だと文字が小さすぎて見えない可能性があるため、Zoom 背景上に名前を表示した方がコミュニケーションがスムーズにとれることから、ほぼ必須となっていました。

そこで考案したのは、Zoom 背景生成サイトです。誰でも名前と肩書きを入力するだけで、手軽に自分の Zoom 背景を作れるようにしたのです。日本語と英語のフォントなどグラフィック要素でしっかりブランドイメージを守って、かつ新しいデザインが作られても簡単に追加できるように工夫しました。ちなみに、サイト自体にも遊び心の仕込みは欠かしません。

zoom背景に関する記事はこちら

コーポレートTシャツ - 会社と外部コミュニケーションの機会を増やす

コーポレートTシャツは、会社イベントなどで集まる時に一体感を出すこと以外にも、日常的に着る時には一種のコミュニケーションツールになると思っています。外出時や外部とコミュニケーションをとる際に、多くの人の目に触れることによって、カミナシの認知度の向上や話題提起にも繋がります。

コーポレートTシャツを作る時に頭の中に一番置いていたのは、日常生活でも気軽に着られるようにシンプルで飽きにくいデザインにして、Tシャツが愛用されるようにすることでした。そして Zoom 背景と同じく、なるべく選択肢を増やしてメンバーが好きなデザインを自由に選べるように制作しました。

定番のロゴ入りTシャツ以外にもパターンがあります。社内で「T2D3」を目標に打ち出した時に、紙・図表・時間軸の要素から T2D3 を表現した新しいデザインを追加したり、秋冬用にパーカーを作ったりして、今は計10数種類のカミナシウェアが存在しています。取材時やイベント登壇などはもちろん、普段の出社や商談などでも着用してくれていて、メンバーからも「デザインがキュート」「日常ファッションとして着やすい」などの評価をいただいています。

新入社員ウェルカムキット - モノのコミュニケーションに暖かい気持ちを付け足す

カミナシに入社してくれた新メンバーに歓迎の気持ちを伝えてテンションを高めてもらうために、コーポレートチームが主導となって、ウェルカムキットのプロジェクトに一緒に取り組みました。

「渡された時に、どういう感情になってもらうのが理想なんだろう?」と、何人かに聞いて自分も感情移入して考えました。その結果、「暖かみ」を出すことにフォーカスしてグラフィックを作成。箱をとめる梱包用のシールには、新入社員の名前の部分を必ず一人ひとり手書きして、親しみやすさを演出することにこだわりました。シールの右上の黄色い丸は、Zoom 背景のデザインと同じ太陽をイメージしており、暖かく新入社員を迎え入れることを表現しています。

ウェルカムキットには代表のメッセージカードを入れていますが、こちらも「温かみ・優しさ」をコンセプトに、砧明朝フォントをチョイスしました。これまでバラバラで渡していた配布物やTシャツ、ロゴシールなどを箱に一緒に入れて、みんなで暖かく歓迎する気持ちを込めて、現在は入社日に新入社員にお渡ししています。

デザイナー全員が CD に関われる環境

実は私のメインの仕事は CD ではなく、プロダクト寄りのデザインが半分以上です。しかし、カミナシのデザインチームは今までも、これからも全員が CD の仕事に関われる環境をキープしていきたいと考えています。自分の仕事に枠を決めず、常に別の領域に挑戦できる機会を用意したいのが理由の一つ。

そして、カミナシのプロダクトは現場の記録に使っている紙をデジタル化するのが一つの目的ですが、その紙自体は、コミュニケーションツールの一つとして捉えています。プロダクト側のデザインも、ある意味インタフェース(UI)経由のコミュニケーションデザインだと考えているため、プロダクトデザイン以外に CD のプロジェクトに取り組むことによって新しい観点を得られ、デザイン的にお互い啓発できる部分があると思っています。

これからやっていきたいこと

デザインチームの人数も増え、少人数の時代から暗黙知のように、なんとなく守られていた「カミナシらしさ」の部分は、組織拡大に備えて細かく言語化しないといけないフェーズになってきています。ブランドはどういう定義、どういうパーソナリティで存在すべきか、制作物のグラフィックの部分をどうブランドの一貫性で守るかなど、これからの取り組みで答えを見つけていきたいです。

現状では、最初から制作物の内容が決まっているものが圧倒的に多いのですが、今後はデザインチーム発案の CD プロジェクトの比率を増やしていきたいと考えています。デザインの手法で問題を発見し、解決策を模索していくアプローチをチームで作っていきたいです。

カミナシのコミュニケーションデザインの取り組みに興味をもってくださった方がいれば、ぜひカジュアル面談でも色々お話をしましょう!

※ カミナシのコミュニケーションデザインは、コーポレート寄りなもの以外、マーケ寄りなどお客さまにまつわるプロジェクトや素敵な制作物がもっといっぱいあります。それらの紹介は次回の記事にする予定です。

この記事が参加している募集

私の仕事

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ショウ|デザインエンジニア
上海出身トリリンガル。 スタートアップで1人目デザイナーやっています。アップル大大大好き。ex FOURDIGIT, Bizreach, Goodpatch. 🐴 + 🥕 → 🦄 https://zenn.dev/syoo