b8taはRaaSという言葉と共にやってきた
今日は久々に豊洲の顧客先に訪問してきた帰りに、以前から行ってみたいと思っていたb8ta(ベータ)有楽町店にお邪魔してきました。
これは以前から思っていたことなのだけれども、b8taがやっているビジネスモデルそのものは革新的でも斬新でも無く、これまでも似たようなモデルの商売は日本にも存在していたと思います。
けれど、最近の潮流としてアメリカからビジネスとして輸入されるものは大概、テックとスマートさと新語とともにやって来ている気がしています。
b8taとは
すでにオープンが8月であったので、多くのメディアやこのnoteでも記事として取り上げられていると思うので、簡単に概要だけ箇条書きします。詳細については、HPや他の方のnoteをご覧ください。
b8taとは
☑2015年に米国パロアルトで1号店を開業
☑RaaSを提唱するスタートアップ
☑月額サブスクで、メーカーに店舗区画を貸与
☑「発見」と「体験」する店舗
☑モノは売らない
☑日本では2020年8月に新宿店と有楽町店がOPEN
▼b8ta Japan代表の北川氏note▼
▼フォローさせてもらっている池辰彦氏のnote▼
RaaSとは
以前もIaaS/PaaS/SaaSに関してのnoteは書かせてもらいましたが、これらと同じく「○○ as a Service」の一種である。
Retail as a Service
サービスとしての小売
「小売」というサービスを提供しているのがb8taというお店のビジネスモデルのようです。
この「小売」というサービスは一般的にはどのようなものがあるでしょうか?
RaaSで提供されるサービス
☑店舗の物理的なスペース
☑従業員の手配や教育やシフト管理
☑在庫管理、物流支援
☑POS
RaaSのaaSを切り取ると、別にこれと言って新しさは感じられないし、これまでも昔から日本に存在していたと思う。
サブカル聖地である秋葉原では、昔からレンタルショーケースが存在しており、自作のフィギュアやプラモデルの販売が行われていました。最近はどうなっているかな、と調べてみましたが、まだ存在しているようです。
▼レンタルショーケースを副業しているKOSSY氏のnote▼
個人が所蔵しているコレクションを、店舗からショーケースの区画を月額でレンタルして、販売や売上管理まで全て店舗が請け負う商売構造となっている。
正に上述したRaaSそのものではないだろうか。今回のb8taと比べて何が異なるだろうか。
冒頭で述べた通り、テックとスマートさを加えたものがb8taのRaaSというビジネスモデルと言えるだろう。
テック
本noteでは説明は割愛してしまいましたが、b8taでは新しいテクノロジーを店舗へ搭載することで、出展者に対しても来店客に対しても新しい価値や体験を提供している。その分、出展者からのテナント料金は割高にとっている。
色々な仕掛けがあるのだけれども、実際に店舗で発見してみてください。
※コンセプトとして、店員さんから話しかけてくることが無いので、アグレッシブに話しかけてみてください。何でも教えてくれますし、展示商品の説明も素晴らしいです。よく教育されています。
スマートさ
アメリカからやってくるものは全部がスマートだ。要はかっこいい。
秋葉原のレンタルショーケースと、b8taの店舗の2つを比較してもらいたい。
もちろん店舗に求められる機能性の違いがあるにせよ、100人がいたら100人の人がb8taの方がスマートと言うだろう。
どうしてアメリカからの輸入品はこうもスマートなのか。やはりアップルの成功体験を、どの企業も模倣しているのだろうか。美意識が日本企業と比較にならない。機能を売るのではなく世界観を売る。これがこれまでのアップルであったと思っています。
RaaSという新語
b8taと共に日本に輸入された気がしている。(その前から言葉は存在していたが、b8taによって一気に市民権を得ている気がしている)
このようにb8taの事例から見えるように、アメリカからビジネスとして輸入されるものは、テックとスマートさと新語とともにやってきている気がしています。
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