見出し画像

まだまだ「なにもしない」。

なにもしない、ってほんとに奥が深いんですよ。

ただなにもしない、だと、
カリン塔にはじめて登った時
ポポに言われるように悟空がやってみた
あのなにもしないになってしまいます。
(◉◉)こんな目のやつで、
なーんにも考えてない、ですね。

それじゃあないんです。

目的とするものがあって、
そっちに相反するものがあれば
それをせずに、
目的とする方へと思い続ける。
それだけ。

色々とつながるのですが、
思い続けると言っても、
ぽけーっと思うだと、悟空と同じです。

「思った」時、
目的と相反することを
してしまいそうになること、
そのことをしない、という意味での
「なにもしない」。

かといって、
目的の方へとズンズン進んでしまうこととも
違います。ここがわかりにくいところです。

目的の方へと行くための
エネルギー、意志、それらは
強く送り、強く持ちますが、動きとしては、
なにも起こっていない状態です。

悟空もはじめポポがなにを言っているのか
わからなかったように、
はじめて聞く方にとっては
訳のわからない話だと思います。


いつもの言い方だと、
強く送ったエネルギー、強く持った意志が
刺激となって、私たちの反応を促してきます。
その刺激にすぐさま反応してしまうのではなく、
刺激を自ら起こしただけで、
なにも反応していないことを、
「なにもしない」と言っています。

これがなかなかどうして、奥が深い。

反応しないぞ、と思うと、
思うことがすごく弱くなったり、
思うこと自体をやめてしまったり。
刺激を強くすると、
反応しまいと、固めてしまったり。

悟空が強くなったように、私たちも練習すれば
何かの上達に一歩近づけるかもですよ。


蛇足。
武道の試合などで読み合っている時間ってありますよね。
あれって、思ったことがつい実行されてしまって、
相手が動いてしまうことを観察しようと
待っている時間なのではと、ふと思いついたのでした。

この記事が参加している募集

#探究学習がすき

7,483件

よろしければお願いします。たいへん喜びます。