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鏡はほんとう?

鏡の中の自分を見る時、
起こっていることそのままを
見ることはできているのでしょうか。

そんなの見れるに決まっているじゃないか。
そう思うでしょう。
これがまたまた、そうもいかないんですよ。


人間は見たいものを見ますので、
鏡に映し出されている自分であっても
見たいものしか認識しないんです。
認識しないということは、
見えているのに、見ていない。

目の前で起こっていることなのに
なにも起こっていないかのように
見えてしまうということです。

映っていることさえ
きちんと捉えることはできていないんです。



教師としては、
ここはどうですか、と
問いかけることによって
見てもらえるようにします。

そうすることによって
ようやく認識することができてきます。

これも何回もやって、やっとわかることもあるくらい、
それくらい見ることは習慣が入り込んでいる。

これは脳の処理的な話とも繋がるようなのですが、
目から入ってくる情報を全て認識しようとすると
情報が多すぎて、処理しきれないらしいんです。
そこで勝手に取捨選択をして、
日常生活を送れるようにしているそうです。

このことが新しいことをするときに
障害となってくるんです。

勝手に取捨選択している。
なにを捨てているのかわかっていない。

ここを見て、といっても
認識できないことがあるのは
そういったことも関係していそうです。


一人で練習することに
難しさを感じるとすれば、
これがじゃまをしているんでしょうね。

鏡を見る、その見方が習慣化していて、
どこを見るかが固定的で
別のところを見ることができにくい。

その点からは、
鏡は本当ではないかもしれません。

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