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原因を考える。

アレクサンダーテクニークは原因を取り除く

今まではどこそこが悪いからと
その悪いものを押さえ込もうとしたりなくそうとしたりして対処してきましたが、
原因がなんなのかを考えることが大事です。

自分に合っているのか、やった結果良くなっているのか。

道具にしてもおなじで、
道具を替えることにした理由はなんなのか?
首が痛い、指が動かしづらい色々あると思いますが、
替えた結果良くなっているのか?
替えても良くならないなら、
その道具が合っていないのかそもそも別の原因なのか考えること。

対処しても意味はあまりない。

その人にとってのいい使い方を目指しているので、
一般の言い方に言い換えると
いい姿勢、いい動かし方ができるようにレッスンをしていくことになる。

ここでも初めにもどる。
いい姿勢になるように、ここをこうしてあそこをこうしてとはやらない。
いい姿勢ではなくしているものはなんなのか自分自身を観察していく。
原因を観察することから始める。

ここで難しい問題にあたってしまう。
原因が自分では発見しづらいという問題です。
ここが私たちアレクサンダー教師の出番となるところです。
原因がわかった?さてどうしましょうか?
その原因を直接的に取り除く?
その方法だとこれまでやってきた対処療法と同じになってしまいます。

人間の身体は腕だけを動かしているように見えていても
自分自身を総動員して動かしています。もっというと、
身体に対してのイメージ動かし方に対してのイメージも関係しています。  
ということは、厳密にいうと原因箇所というものは存在しないということになります。
感覚的にはっきりとわかるところがある、という程度です。

 レッスンはときになにも起こらず終わってしまうように感じることもあります。
頭痛腰痛をとるために薬を飲むというような
直接痛みに対してアプローチしていないからです。
頭痛腰痛の原因がなんなのかを探っていき、その原因となることが起こらないように
自分の使い方を良くしていこうというアプローチだからです。
教師側から見ると何も起こっていないわけではないことがほとんどです。

大事なことですが、
教師が使い方を矯正するわけではない、ということです。
あなたの身体を動かすことができるのはあなただけです。

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