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思いつづける。

ついやってしまうこと。


何かを教えるときにやってしまいがちなことに、
「なんでできないんだ」と言ってしまうことがあります。

そう言える人は、
元々できる人か、できるようになった人。

特殊な動きなどの話ではなく、
思いつづけることについてです。

しかし、アレクサンダーテクニークを学ぶ身としては、
それはできなくて当たり前なことなんだとわかります。

それができないからこそ、
アレクサンダーさんがテクニックとして
開発発展させる必要があったわけで、
みんなできていたら必要はないんです。


なにかをするときや考える時に、
ずっとそのことに思いを置いておける人って、
なかなかいないです。
レッスンをしていて感じます。

例えば、
首だけを観察していてください、と言って、
私が生徒の手を動かすと、
自分(生徒)の手が動くか動かないかで
もう手に意識が飛んで入ってしまっています。
しかも、飛んでしまっているということに
気づけていないんです。

なにか刺激が来ると、
ついそちらに意識がいってしまう。

この場合の刺激は、
手が動くことです。

手が動くという刺激に対して、
手に意識を持っていくという反応をしている。
これは無意識レベルで、そうしてしまう。

こんな簡単とも思えることでもそうなんだから、
なにか特殊なことを教わっているときに、
なんで思いつづけられないんだ、と言ったところで、
生徒側はどうすることもできません。

やりたくてもできなんだから。

サボっているわけでもなく、
やりたくないわけでもない。

そうしちゃうんです。
ついやってしまう。


だからこそ、
レッスンでは、手を動かすなどの
簡単なことから始めます。

自分の手が動くという
刺激に反応しない練習をします。

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