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佐々木酒造の佐々木晃です。物作りというのは子供の方が見られても絶対に面白いんです。

自然と人と文化が共存できる社会へ

佐々木酒造社長 佐々木晃

こんにちは。
佐々木酒造の佐々木晃です。
京都で造り酒屋をしてます。

佐々木酒造について

京都の造り酒屋というと皆さんだいたい伏見を連想されるんですけど
うちの蔵は京都の街中、二条城の北側あたりにあります。

世界遺産 二条城

いま伏見は半径2キロのエリアに酒蔵が20蔵あるんですね。
全国的にも酒どころとして有名なんですけど
元々、街中には作り酒屋さんがたくさんあったんです。
時代の流れとともに
郊外に移っていったり、無くなったり
今は中心部ではうちぐらいになったんです。

佐々木酒造

洛中で残っているというのは
皆さん「よう頑張って勝ち残ってきはった」みたいなこと
言わはるんですけど
全然そうじゃなくて規模も拡大せんと細々と
やってきたから残っているので
これ規模拡大していたら郊外に移っていたところなんでね。

佐々木酒造の酒つくり

大きくなることがいいということではないので
高品質なものをずっと手作りで心を込めて作っていくと。

日本酒の仕込み中

ずっとうちの脈々と続いてきた伝統を守っていって
私の役目としては
先代から受け継いだものを次世代に渡すということが
私の役割なんでね。

先代の父と

それをしっかり全うしていくと
ということで続けていきたいと思っています。

祇園祭の発祥地は水が豊か

二条城の南に位置する神泉苑は
桓武天皇が平安京を造営した時の宮中の庭でした。
この神泉苑が祇園祭発祥の地と言われています。

神泉苑

比叡山から流れた水が鴨川の伏流水となり
神泉苑に流れ付くと言われ
京都の水の豊かさを象徴しています。
この豊かな地下水でお酒を造っています。

祇園祭宵山

7月15日は祇園祭の宵々山です。
7月16日は
文化庁「子供たちの伝統文化の体験事業」
祇園祭と夏~自然を感じる、豊かな暮らしを体験~
・7月16日(土)  季節の移ろいを感じる暮らし   場所:佐々木酒造
https://ksn16teama0116.peatix.com/view
を開催します。

私は仕事としてはお酒作り、お酒を売ることなんで
子供さんに何かというのはちょっと離れているように
一見思っちゃいますけども
実際、物つくりということでは農家の方と一緒にお米作り取り組んだり
出来上がるのはお酒ですけど麹を使って麹菌を使って
米麹を作ったり、酵母を育てたり、っていう仕事は
何にでも通じるもんがありますし
物つくりというのは子供の方が見られても絶対面白いんです。

出来立ての日本酒

お酒を飲めへんだけのことで
酒蔵見学なんかは地元の小学校、中学校が来たりしますが
凄い興味をもって来てくれるし
「大人なったら日本酒飲んでや」っていうたら「絶対飲む」いうて
「一番最初は佐々木さんとこのお酒飲む」いうて言ってくれるし。
そういうのを見てるとね、飲めないんですけど
我々がちゃんと日本酒を伝えていくことで
興味をもってくれると思いますね。

左から佐々木酒造・佐々木晃、漆芸家・三木表悦さん、華道家元池坊次期家元・池坊専好さん、
フルート奏者・津田佐代子さん、手描き京友禅・羽田登喜さん(佐々木酒造にて)

うちの班はいけばな、着物、漆・漆器、フルート。
それぞれ伝統文化、伝統工芸を間近で
一か所に行って幾つも見られるという機会はないのでね。
それはむしろ子供さんよりも親御さんの方が
興味を持たれるかもしれませんけど
そういう親御さんと一緒に来られたお子さんも
ご両親の顔見たら喜んでいるんやったら
これ面白いんや!とか色んな思いもあるでしょうし
思い出に残るようにそんなイベントにしたいというふうに思います。

自然と人と文化が共存できる社会へ
KYOTO Sustainable Network





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