ずっと向き合ってこなかったもの

本当に自分が寂しがり屋なのだなと思う。
いつも誰かと一緒にいたいけれど、でも、ずっとしゃべっていたいわけではない。
一人暮らしの時でさえ、いつもつながりを求めていたような気がする。
今は姉と暮らしていて、時折「嫌だな」と思うこともあるけれど、でも、人の気配で安心する部分も確かにあるんだろうなと思う。
姉は私が居ることを許してくれているのだと、そう思うとありがたささえ感じる。
別に、許可を得ることではないのだけれど。


・・・さんが好きだ。・・・さんが好きだ。二人が仲良いのが微笑ましい反面、羨ましくて嫉妬している。
私も仲間に入れてほしい!と思うと同時に、この2人の間には入れないな、とも思う。
私なんかが、と思って身を引いてしまうのもあるし、二人が私のことをどう思っているのかが怖くなってさらに遠ざかる。
高校の時もそうだ。
仲のいい友達が3人いた。3人は中学が同じらしく、私は高校から一緒になった。3人はとても息の合ったリズムで会話をするし、お互いのことをとてもよく知っている。
私は、その輪の中に、入りたくて仕方なかった。でも、どうあがいても入れないのだと悟っていた。
いいな、とずっと思い続けていた。私も、こんな友達が、いたらな、と。
隣の芝生なのかもしれないけれど、私は私が築いた関係よりも、好きな人たち同士の関係のほうがとても良く見えてしまう。
私はそれにずっとあこがれているのに、ちっとも近づいていけない。近づこうとすらしていないのかもしれない。
心の底から望んでいるはずなのに、私には無理なのだと悟ってしまうのだ。


私は、私の好きな人の1番でありたい。
でも、それを、表に出すことをずっと拒んできた。
私の中で、それは、とても醜い感情だから。
私はその人を大切にしたい。尊重したい。縛り付けたくなんてない。
でも、どうして私は、その人の1番になれないんだろうって、どうして1番にしてくれないんだろうって、私を1番にしてよって、この気持ちを押し付けたくなってしまうから。
そんなことしたら、きっと、1番どころか、嫌われてしまうから。
ずっと、ずっと、言えない。
かといって、1番になるにはどうしたらいい?と聞くこともできない。
そうまでして1番になろうとする自分が嫌だった。なんだか惨めなような気がした。
私にとってあの人は1番なのに、どうしてあの人にとって私は1番じゃないんだろう。
確認したことなんてないし、本当のところはどうなのかなんてわからないけれど、私はずっとそうやって生きてきてしまった。
何が思い込みで、何がブロックで、何がストッパーなのかもわからない。
でも、私の中では未だこの感情はとても醜い。直視していられない。


嫉妬心、の一言なのかもしれない。
でも、私の中でこの嫉妬心はとても膨大で、重厚だ。
触ったら手が汚れてしまうような、どす黒くて、どろどろして、汚い感情。
ずっと、ずっと、嫉妬していることはわかっていたけど、ずっと認めてこなかった。
それを今、こうして、言葉にできているだけで、これは奇跡なんだと思う。
こわい。でも、向き合いたい。

読んでいただきありがとうございます。 今後も精進いたします。