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わたしと鬱

「つらいよね」
「頑張ってるね」
その優しい声が、今はどうしようもなく息苦しい。

だからといって放置されると、どうでもいいと思われているようで、惨めになる。

自分でもどうしたらいいかわからない。毎日、毎日、感情に支配されて、自分の心なのに、誰かに遠隔コントロールされてるみたい。

さっきまで楽しかったのに、今日は大丈夫だと思ったのに。

息をするのすら、億劫になる。わけもなく、苦しくなる。意味もなく、糸が切れる。

あの瞬間は止められないのに、止まれなかった自分にまた、腹が立つ。無限にループして、罪悪感の山がどんどん大きくなっていく。

わたしはわたしのはずなのに、わたしの心は、わたしであるはずなのに。

受け入れることが大事なのかもしれない。でも、受け入れてしまったら、そのわたしは、わたしなのか。

冷たく重いヌマに足をとられながら、目的地のない、だだっ広い空間をゆらゆらと。涙がヌマの一部となって、足首から膝下へ、そして腰へ。

いつか青青とした草原で、大の字になって寝ることはできるだろうか。マイナスイオンで身体をいっぱいにすることはできるだろうか。

わたしは、わたしでいられるだろうか。

「まあいっか」と1日の壁を乗りこえて、「ノープロブレム」と笑って流す。「コラ」と可愛く怒って、「ありがとね」と眉を上げる。

そんなことが、できるだろうか。今からでも、戻れるだろうか。

理想と現実に揉みくちゃにされて、息ができなくなっても、なぜだか生きてしまう。

わたしがわたしと闘いながら、わたしはわたしを応援する。

そして、昨日のわたしに絶望しながら、今日も絶望へと向かっていく。

わたしが、わたしであるために。

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