【ブックカバーチャレンジ3日目】学問のすすめ

【ブックカバーチャレンジ3日目】
今日は、「学問のすすめ」!
言わずと知れた、福沢諭吉の本です。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」と平等を説いていた割には、僕はなんで1万円札に嫌われてるの!?
不平等じゃね!?

と思っていたら、そもそも平等(正確には結果の平等)なんか説いてなくて「生まれた時点では差がなくても、その後に学問をやったかどうかで差が出るんだよ」ということを言っていたんですね。
結構、大人になってから知りました(笑)。
1万円に好かれていないのは、そのせいだったのかー。
しみじみ。

さてさて、福沢諭吉が言うところの学問は、文中に「もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。」とある通り、実学です。
特に、そろばんや帳合いの仕方、天秤の取り扱いなど、仕事に役立つものをすすめている点が興味深いところ。
逆に、文学なんかは「さまであがめ貴むべきものにあらず。」と言って軽視しているぐらいです。
池田信夫先生のこの記事なんかも、福沢諭吉の実学を理解する助けになるかも知れません。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52019822.html

こういった、福沢諭吉のリアリストな側面が垣間見られるのが、この本のいいところです。
特にいいなと感じるのが、本だけ読んで頭でっかちになっている人を「論語読みの論語知らず」の引用で批判しながらも、別の箇所では孔子を批判しているところです。
僕は古典などを読んでいると「さっすがにいいこと書いてあるな~」と鵜呑みにしがちですが、いいものはいいし悪いものは悪い。
是々非々、重要。
時代によって移り変わるものもありますし、変化がめまぐるしい時代であればなおさらですよね。

何を学ぶべきかを考えるにあたって、参考になるところが多い本だと思います。
しかもKindleだと、この名著がなんとタダで読めます!
やったー!
って、タダで喜びまくるから、福沢諭吉に嫌われるんでしょうね(笑)。

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追記

あわせて読みたい本は、令和版学問のすすめ「シン・二ホン」です!
学問のすすめに比べると、個人というよりは、国家として向かうべき方向を考察している色合いが強くはありますが、興味深い内容です。

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