加藤和仁 アンガーマネジメント専門家|心理療法士

【愛知県岡崎市】| 愛知|岐阜|三重|静岡| 日本アンガーマネジメント協会認定ファシリ…

加藤和仁 アンガーマネジメント専門家|心理療法士

【愛知県岡崎市】| 愛知|岐阜|三重|静岡| 日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター|米国ナショナルアンガーマネジメント協会認定スペシャリストⅠ| JADP上級心理カウンセラー

最近の記事

嫌いにならないギリギリのところまで離れてみる

私たちは無駄な衝突を避けて円満に事を運びたいという気持ちがあるから関係が遠い人ほど丁寧に扱う傾向があります。逆に近しい人はお互いを良く知っているがゆえに深いダメージを与えることもでき、相手への期待が大きいからこそ失望も大きくなってしまいます。 近しい間柄でぶつからずにすむ方法はないものでしょうか。関係を断つ? それは極論ですね。そうせずとも方法はきっとあるはずです。衝動的な怒りにのまれ取り返しのつかないことになる前に、一定の心理的距離を置くことです。 距離を置くということ

    • じぶんのきもち

      私たち大人は思いのほか、自分自身の心情を理解することに不慣れです。 子どもの頃、親から「人の気持ちを理解しなさい」とはうるさく言われてきたのに、「自分の気持ちを理解しなさい」と言われることはほとんどなかった経験は誰にもあるでしょう。 怒りは「自分の価値観とは違う」を受け入れられないときに生じる感情ですが、「異なるけど受け入れる」ことで怒りを感じる必要がなくなります。 怒りが無くなるのではなく、怒りを感じる必要がなくなるのです。 アンガーマネジメントを実践することで、怒

      • カスハラとアンガーマネジメント

        各自治体で条例制定に向けて始まったカスハラ対策。 カスハラが与える深刻な影響のひとつに、従業員のメンタルやモチベーションの低下、離職率アップや精神的、時間的ロスがあげられます。 社会にはびこる「怒り」の感情は加速していて、ターゲットにされた企業にとっては、場合によっては大きな痛手を負うことになります。 カスハラ対応を押しつけられた従業員が企業を訴えたりするケースもあり、従業員をカスハラから守らない企業は法的にも窮地に立たされるでしょう。 「怒り」がベースとなるカスハラとアンガ

        • 「〜してくれる」人よりも「〜しない」人

          〜してくれる人は結構いるけど 〜しないでくれるのは案外少ない 身近であればあるほど。 あなたが嫌がることをしない、傷つくことをしない。 これができるには、相手があなたの嫌がること許せないこと(価値観)を理解して、受け容れていないとできないことです。 これにはあなたが自分の価値観の境界線を明確に伝えておくという作業も必要です。 アンガーマネジメントでは思考のコントロールで自分の許せる許せないの境界線を言葉にして相手に伝えるというトレーニングがあります。 自分の境界線を言

          じぶんマウント

          誰しも他人にマウントを取られると嫌なものだし、怒りも湧きます ところが私たちは自分で自分をマウントしてしまってイライラ沼にハマってしまうことがよくあります 例えば、自分自身が嫌いだという人 自分で自分が嫌になるという人 でも自分を嫌いな人なんて本当はいないと思います みんな自分大好き とはいえ自分のことを嫌いだと言葉に出す人がいるし、自分を嫌いだと思い込んでいる人もいるのも事実 こんなとき実は心の中を分解してみると 私はわたしのプライドでこれぐらいでなければならない

          そこがいいんじゃない

          部下にイライラする。 褒めるところが一つもない。 そんな相談がありました。 ほめるところがないのは、『こいつはダメだ』と決めつけている上司のスタンスやバイアス(偏見)の問題であることが多い」いいとこは必ずあるからそれを探そうなどと難しい本には書いてあるが でも見つけられない人は見つけられないのだ。 わかっちゃいるけどできないのだ。 で、最初は相手にイライラしていたがそのうち部下のいいところを探せない自分がダメなんじゃないのかと自分を責めてしまうという沼にハマって抜け出せ

          怒りの裏側

          連絡が来ないのが寂しいのではなくて相手の中に自分が居ないことが寂しいのです。 会えないのが悲しいのではなくて相手は自分と会わなくても平気だってことが悲しいのです。 嘘をつかれたのが許せないのではなく、相手にとって自分がその程度の存在だったってことが悔しいのです。 怒りの感情の裏側には寂しさや悲しさ、辛さ、切なさ、苦しさ、 悔しさが隠れています。 それに気づき、怒りを使わず、相手にそのまま伝えることができればそれはきっと相手に届くでしょう。

          人の気持ち 自分の気持ち

          私たち大人は思いのほか、自分自身の心情を理解することに不慣れです。 子どもの頃、親から「人の気持ちを理解しなさい」とはうるさく言われてきたのに、「自分の気持ちを理解しなさい」と言われることはほとんどなかった経験は誰にもあるでしょう。 怒りは「自分の価値観とは違う」を受け入れられないときに生じる感情ですが、「異なるけど受け入れる」ことで怒りを感じる必要がなくなります。 怒りが無くなるのではなく、怒りを感じる必要がなくなるのです。 アンガーマネジメントを実践することで、怒

          まずは6秒

          アンガーマネジメントの第一段階はストレス(怒り)を感じたら6秒間は衝動的に反射しないこと。これを衝動のコントロールと言いますが、 実はこの「6秒」という部分だけが一人歩きをして、6秒我慢すれば怒りが消えると思っている人もいるのです。 我慢はそれ自体が怒りに意識が向いてるので、場合によってはストレスがより大きくなるかもしれません。 6秒待つの本当の意味は、6秒間はストレス(怒り)から意識を逸らすことなんです。 大雑把に言えば、6秒よそごとを考えると言ったほうがわかりやす

          凶を引いたら

          私たちはつい「事実」と「思い込み」をごちゃ混ぜにして自分で自分に呪いをかけてしまいます。 ごちゃ混ぜになった時に、怒りの感情が顔を出してそれにハマると抜け出せなくなってしまう場合が多くあります。 たとえばおみくじ。「凶」を引いてしまうと、それだけで気が滅入る。大きな仕事を任されている時や受験を控えている場合なら、なおさら。半信半疑とはいえ、「ひょっとしたらうまくいかないかもしれない」と悪い予感がよぎるかもしれない。 仕事であれ人間関係であれ、占いやおみくじで「凶」が出

          裁く

          私たちは怒りを感じる時、大なり小なり自分の価値観で相手を裁こうとしてしまいがち。 これは少なくともその瞬間、自分は正しいと思っているからです。 その時、自分自身がこれまで誰かに受けいれてもらったり許してもらっていることをつい忘れてしまい、許すことができずに相手を裁きます。 本当に許せないことなのか。 大半のことが後になってあんなに怒る必要はなかったと後悔することがあります。 後悔するのは「怒り」の感情を衝動的に「怒る」という行動に移してしまったからでしょう。 衝動

          裁く

          * 私たちは怒りを感じる時、大なり小なり自分の価値観で相手を裁こうとしてしまいがち。 これは少なくともその瞬間、自分は正しいと思っているからです。 その時、自分自身がこれまで誰かに受けいれてもらったり許してもらっていることをつい忘れてしまい、許すことができずに相手を裁きます。 本当に許せないことなのか。 大半のことが後になってあんなに怒る必要はなかったと後悔することがあります。 後悔するのは「怒り」の感情を衝動的に「怒る」という行動に移してしまったからでしょう。

          「事実」と「思い込み」を分けよう

          私たちはつい「事実」と「思い込み」をごちゃ混ぜにして自分で自分に呪いをかけてしまいます。 ごちゃ混ぜになった時に、怒りの感情が顔を出してそれにハマると抜け出せなくなってしまう場合が多くあります。 たとえばおみくじ。「凶」を引いてしまうと、それだけで気が滅入る。大きな仕事を任されている時や受験を控えている場合なら、なおさら。半信半疑とはいえ、「ひょっとしたらうまくいかないかもしれない」と悪い予感がよぎるかもしれない。 仕事であれ人間関係であれ、占いやおみくじで「凶」が出

          なんだかわからないもの

          時々理由のわからないイライラに襲われる。 そんな悩みの相談がありました。 アンガーマネジメントの研修や講座では怒りのメカニズムを学んで怒りの本当の原因を突き止めます。 何に怒っているのか。それがわかると不毛なイライラは無くなります。 怒りそのものが湧かなくなったのではなく怒りの原因がわかるようになったので対処できるようになるってことです。 自分の怒りだけでなく怒っている相手の怒りにも冷静に対処できるようになります。 私たちはなんだかわからないものに勝手に不安を感じ、勝手に妄想

          たった1回の

          部下の些細なミスにカッとなって厳しいことを言ってしまい、 職場の雰囲気が悪くなったという、ある企業の課長さんは、 「今後こういうことがあってほしくない」という思いで相談に来られました。 課長という立場になったプレッシャーもありストレスも感じていたのでしょう。今の立場になってから、周りが遠慮するようになってきたのも感じると。 これまで温厚な姿勢を貫いてきた方だけに 今回の一件はご自身がショックを受けていました。 実際に自分が怒るのは他人のせいだ という考えがあるうちは、感

          理由のわからないイライラに襲われる。

          時々理由のわからないイライラに襲われる。 そんな悩みの相談がありました。 アンガーマネジメントの研修や講座では怒りのメカニズムを学んで怒りの本当の原因を突き止めます。 何に怒っているのか。それがわかると不毛なイライラは無くなります。 怒りそのものが湧かなくなったのではなく怒りの原因がわかるようになったので対処できるようになるってことです。 自分の怒りだけでなく怒っている相手の怒りにも冷静に対処できるようになります。 私たちはなんだかわからないものに勝手に不安を感じ、勝