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なんでもできるはなんにもできない

ksk_bizの記事を開いてくださりありがとうございます!

今日は「選択と集中」について書いていこうと思います。
世の中「副業ブーム」といいますか、自分でなにか商品やサービスを作って売ろうと考える人が多くなったかと思います。

ただ、いざ自分で提供するものを考えるのってやってみるとなかなか難しいものですよね?
その原因の一つはこんなところにもあるかなと思ったので良かったら最後まで読んでくれると嬉しいです。

「選択と集中」とはなにか?

結論としては、「選択と集中」ができないということなんですが、
そもそも選択と集中ってどういう意味でしょうか?
なんとなく字面でわかりそうですが、ネット辞書で調べるとこのように出ています。

【選択と集中】
「特定の分野・領域を選び、そこに人材や資金などの資源を集中的に投入すること。」

まあそうですよね。
今回はこの前半部分「特定の分野・領域を選ぶ」ところに注目します。

つまり、「だれのために」「なにを届けるか」これを決めることがなかなかできないということです。

なぜ「選択と集中」ができないのか?

商品やサービスを作ろうとしたときに、「だれのために」「なにを届けるか」これはいわゆる「ターゲット」「商品」を決めるということなんですが、
とっても当たり前ですよね?
誰がどう見ても大事なことですし「ターゲットを決めることは必要だと思いますか?」と質問したらほぼ100%の人が「はい」と答えると思います。

でもできない。
というよりもできなくなるんです。
なぜか?
「不安」になるからです。

適当に考えているうちはできます。
例えば、「20代の男性」をターゲットにしよう!
※実際はこんな幅の広いものはターゲットとは言いませんが…
と決めるとするじゃないですか?

でも本気で考えれば考えるほど思うんです。
「ターゲットが狭くないか?」
「もしかしたらこのサービスなら30代の人にも刺さるかも…」
「もっと…もっと…」
となっていき、
最終的には「誰にでも当てはまる」ようなものになっていきます。

これは、商品やサービスについても言えます。
例えば、あなたがAとBとCという3つのスキルをもっているとします。
得意の順番は
A:レベル80
B:レベル50
C:レベル20
だとします。
※レベル50が世の中の平均レベルだとします。

この場合、Aで勝負するのが正解です。
誰でもそう思いますよね?
自分でもそんなこと分かっているので最初は「Aでいこう!」となります。

でも、だんだん不安になってくる。
「Aだけで大丈夫かな?」
「AとBを組み合わせれば独自性が出てくるから組み合わせようかな?」
そして、「中途半端なAB':レベル60」みたいな商品を作り出すんです。

「選択と集中」ができないとどうなるのか?

結果として、「全年代の男女」に向けた「AB':レベル60」の商品を世の中に出すことになります。

それで困ることはたくさんありますが、大きくは2つあります。
まず1つは、「訴求ができない」ということです。

やってみるとわかるのですが、商品を作ったら次は訴求をしますよね?
ターゲットを広げたのでより多くの人に届けられると思うじゃないですか?
でも実際は「だれのための商品か」がわからないのでどのように紹介して良いのか自分でもわからなくなります。

結果、「だれのためか」をお客さん側に委ねることになってしまいます。

例えば、「20代の男性のための商品です!」と訴求できれば、
20代の男性以外の人は「自分には関係ないな」と感じますが、
20代の男性は「自分のための商品だ!」とすぐに思ってもらえます。
少なくとも「ターゲット」には刺さります。

さらに言えば、もともとはその商品に興味がなかったとしても、
「20代の男性」で引っかかった人がその商品に興味を持ってくれる可能性が出てきます。

しかし、「みんなのための商品です。あれもこれもできます。」と訴求された場合、「自分のための商品だ」と感じてくれる人は少ないでしょう。
お客さんは商品の内容まで理解してはじめて「なるほどこういう商品ならこうやって使えば自分にも効果があるかも…!」となる。
お客さん自身で自分仕様に変換しなければならないのです。

でもよっぽどその商品に興味がないとそもそも商品の内容まで理解してくれる人は少ないですよね。

困ることのもう1つは「商品力」が落ちるということです。

商品の独自性を作り出すうえで、「かけ合わせる」というのはとても有効な手段の1つであると思います。

お客さんのニーズなどから商品を作ることを「マーケット・イン」と呼び、
商品を作る側の考えから商品を作ることを「プロダクト・アウト」と呼びます。

ただでさえ、「プロダクト・アウト」でものを売るのは「圧倒的な商品力」が必要なのに、不安から生まれたこの商品はあきらかにレベルが下がってしまっています。

商品を売るときに考えなければいけないことの1つに「その商品には競合がいる」ということがあります。
商品の特性にもよりますが、大抵の商品は「優れた効果をもつ1つ」があればこと足りるので、劣化版にはそこまで価値がないんです。
つまり、商品力の下がった商品はまず見向きもされません。

まずは小さくはじめて大きく広げる

このように、「選択と集中」ができないと自分で商品を作って売ることはなかなか難しいんです。

意外にも「自分にはこれしかできないから…」という人ほど自分で商品を売るのが上手かったりします。
そもそもできることが限られていると思っているので最初から「ターゲット」も「商品」も選択されていて一点突破できるんです。
※そういう人は深堀りすると本当は色々な強みを持っていることも多いです。

そして、「なんでもできる」という人ほど、なまじ選択肢が多いのでどんどんこの負のスパイラルに陥りがちです。

そういう人の方が不利というわけではありません。
「なんでもできる」人は「その先の広がり」がある人なんです。
まずは1つ、しっかりと選択をして結果を出していく。
そうするとその結果で得た「信頼」を使いながらつぎの1つをはじめることができます。

「信頼」はなににも代えがたい武器であり、つぎの1つを爆発的に成長させてくれます。
なので、まずは小さく1つからはじめて、そこから2つ3つと大きく広げていくのが大切なんだと思います。

おわりに

最後まで読んでくださりありがとうございます!

僕自身、商品を作るときにこの「不安」に大いに悩まされます…。
今回の記事は自分に対する戒めの意味も込めて書きました。
もしあなたが「自分で副業をしたい!」とか「自分の商品を作りたい!」
など思っていて少しでもお役に立てたら嬉しいです!

実は今週で連続7週連続投稿なんです!
文章を書くのが苦手な僕ですが、これからも無理なく続けていって、もっと素敵な文章をかけるようになれたら嬉しいなと思います。
これからもよろしくお願いします!

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