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海外大学建築学部に留学するまで⑥まさかの追加受験

前回の記事で資金調達について書きましたが、ちょうどその頃、資金が結構かかること、そしてそれを返済しなければいけないことがすごくプレッシャーに感じていました。というのも、海外でちゃんと就職できるか不透明なこと、なにより建築家ははじめそこまで稼げないからです。

毎日Excelと睨めっこすればするほど、”この高い学費が問題だな。。。”と考え始めました。

そこで私は思いつきました。
”2年目にtransfer(転校・編入)すればいいんだ!!”

私が学部時代に留学していたアメリカではtransferが普通だったので、運良くtransferという解決策を知っていました。

編入先を探す

バレンシア工科大学

ということで、進学予定だったCEUと同じバレンシアでどこか英語で授業をやっている安い大学がないか探しました。
すると、バレンシア工科大学(UPV)は英語のグループがあり、かつ学費が現地学生と留学生が同じ価格でなんと1年15万ということが判明しました。
もはや1年目に高い学費を払うのも嫌気がさしていた私はすぐに連絡して、まだtransferの受け入れがオープンしていることがわかりました。すぐさまサイトに登録して、編入のために京都芸術大学でのシラバスなどアップロードしましたが、通信制ということやカリキュラムの違いの関係で9月からの受け入れはできないとのことでした。
なので1年目はCEUで学んで、そこの単位を移行して2年目に編入しようと考えていました。

トリノ工科大学・ミラノ工科大学

次に目をつけたのはイタリアです。というのも、以前イタリアの大学は学費が安いときいたことがあったからです。また、トリノ工科大学とミラノ工科大学は建築では有名でした。ただ、イタリアは期末テストで口頭試問があるのと、入試にテストがあること、そしてこんな有名な大学なんか受かりっこないと思ったため、当初は受験しませんでした。
しかし、transferならいけるかも!と思い調べたところ、まさかの9月から始まる学期の受け入れがまだオープンしていました。
この時点で7月はじめでテストの2週間前でしたが、ダメ元で受けてみるか〜とテストに登録しました。

まさかの展開

結論から言うと、まさかのミラノ工科大学(以下polimi)に合格しました。2022年の建築学の世界大学ランキングでも10位の大学に受かってしまいました。自分でもびっくりですが、polimiに進学します。
ちなみに、polimiの建築学部の英語コースはキャンパスがミラノとミラノから電車で50分のピアチェンツァの2つがあります。ミラノがメインなので、おそらく人気が高く、また人数も多いです。
私が合格したのはピアチェンツァの方で、ミラノはあと2点ほど点数を取ってれば受かったのに。。。というところでした。
ただ、ミラノは家賃がとてつもなく高いので、結果オーライかなとも思います。

ミラノ工科大は学費が約50万で、留学生が申し込みできる奨学金もあります。家庭の経済状況に応じてもらえるようです。
手続きに必要な書類は正式な翻訳や大使館の認証など、今回は間に合わないので、来年以降申し込みしようと思っています。在学中に応募できるのも魅力的です。

郊外のキャンパスは生活費も抑えられるので、資金面では大変助かります。
当初ろうきんから借りようとしていたお金はもはやいらなくなりました。そのくらい節約できました。奇跡です。

イタリアの2つの大学のテスト準備はまた次の記事で詳細に書く予定です。
こんなに直前までどたばたな受験をする人はなかなかいないと思いますが、諦めないで本当によかったです。


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