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ミラノ工科大建築学部での1年目が終わりました!

お久しぶりです、tomokoです。
学校の課題が忙しく全く更新できずにいました。
とうことで、今回は後半セメスターの振り返りをします。


授業一覧

今学期の授業は下記です。

  • Architectural Technology Fundamentals (月曜午前)

  • Urban Planning Studio (月曜午後&火曜全日)

  • Architectural Design Studio (通年スタジオ、木曜全日)

全学期と違い、水曜と金曜はオフでした。


どんな授業?

それぞれの授業の内容についてざっくりと。

Architectural Technology Fundamentals

この授業では構造の基礎について学びました。基礎、壁、床、天井、梁、柱やマテリアルの基礎など。難しい単語が多く苦戦しました。
テストは中間ミニテストが2回あり、それをクリアすると期末試験は選択問題のみでOKでした。また、グループワークが5つほどあり、それの平均も成績に考慮されるはずでした。
前述の通り、単語が初見のものが多く中間テストではあまりいい点数を取れませんでしたが、なんとかパス。
グループワークも頑張り、平均で30点満点を取りました。
しかし、期末もそこそこの点数しか取れませんでした。
この教授はあきらかにおかしい点があったので、以下、理不尽な成績決定について書かせてください。。。。。。(ごめんなさい)

期末試験後、ひとりひとり教授とアシスタントに呼ばれて成績を聞きます。
このとき、中間テストをパスしなかった人は彼らと口頭試問しなければいけないのですが、それ以外の人は受けてもいいし受けなくてもOKでした。
ここで注意なのが、口頭試問はまちがった回答をすると減点になるということです。

なので、わたしははなから受けるつもりはありませんでしたが、教授は全員にほぼ強制しました。わたしは断りましたが。。。。
また、わたしの場合、中間テストの点数とグループワークの点数に乖離があるため、グループワークの点数を平均に加えることができないと言われ、当初言われていた成績の出し方からその場で変更されました。わたしのグループメイトも同じことをされました。
さらに、本当に授業に来ていたか、グループワークのレビューを教授としたか、”あなたたちのこと覚えていないわ”とまで言われました。すると、横にいたアシスタントが覚えていたので、その発言は訂正しました。とにかく失礼。。。。

他にも多くの学生がグループワークの点数を加算されず、セメスターを通してこの課題に費やした時間はなんだったのか。。。と絶望しました。
と、ここまでにします。。。不満はまだまだありますが。。。

Urban Planning Studio

この授業は月曜の午後と火曜全日で行われ、月曜と火曜で別の教授が担当しました。イタリア人はUrbanのことを”ウーバン”と発音するのが面白かったです。
月曜はCase Studyをそれぞれのグループでしました。私たちのグループはドイツの小さな街のケースでした。毎週先生によるレクチャープラス、ケースのレビューをしました。
火曜はキャンパスのあるPiacenzaのはじにある敷地のプランニングをしました。半分が緑の公園でなければいけない計画でした。また、built spaceもsurfaceのpermeabilityなど細かく計画しました。
私たちのグループはエリアの分析&(3人とも都会出身ということもあり)もっとレジャーが必要だ!!ということで、代官山のT-siteを参考にカフェと公園と商業施設が共存する公園を計画しました。
毎週半分はレクチャー半分はグループワーク&レビューに充てられました。

この授業の評価基準は明らかにされていなかたのですが、わたしたちは28点でした。後々クラスメイトから聞いた話だと、レイアウトやレンダリングの技術や計画の内容などが評価の基準みたいです。この授業では具体的にphotoshopの使い方は教えないので、YouTubeでチュートリアルをみてなんとか頑張りました。
最終プレゼンの提出物は
・ケースのマスタープラン&エッセイ
火曜の方は
・マスタープラン(1:1000 & 1:500)
・piacenza area analysis
・SWOT分析
・startegy plan
・ダイアグラム
 ・公園内のエリア紹介
 ・green area とbuilt spaceの分布
 ・surfaceの紹介
 ・各エリアでのアクティビティの紹介
 ・mobility analysis
私たち的には、この公園は稼げるし、成功する!という自負があり、満点をとったグループよりいけてるとは思ったのですが、教授の好みもあるからいいや〜と次のテストに向けてスコアを承認しました。

マスタープラン

Architectural Design Studio

この通年スタジオでは今学期住宅の設計をしました。イタリアらしく、Attached Houseの設計で、幅5m*25mという敷地に北側に5mの庭(パーキングとして利用可)と南側に8mの庭があるというものでした。両側の壁は20cmなので、実際に使える幅は4.6m、狭いですね〜〜。
チームはインド出身ドバイ住みの女の子と中国は青島出身の男の子で組みました。はじめはチームワークがものすごく悪かったのですが、どんどん改善し、本当にいいチームになりました。
はじめ、厳しいイラン人教授に叱られてばかりでしたが、段々とそれすら楽しくなり、頑張ろう頑張ろう!と耐えたところ、はじめのセミナーではA+をもらえました。
しかし、その後ちょっと満足してしまったのか、2回目ではA-に転落してしまいました。
最後のテストでは出せるものを全部出そうと最善を尽くしましたが、小さなミスがあり、29点に終わりました。
はじめ、点数を聞いたときはデザインがシンプルすぎたのかと落胆しましたが、教授に聞くと、
”あなたたちのグループは本当に残念だった。一番いいグループで、一番実用的で経済的で現実味のあるプランだった。だけど、この図面の小さなミスのせいで30Lをあげれなかった。本当にあげたかったし、満点をとるべきグループだった”と言われ、ものすごく悔しかったです。

この日から帰国する日までの数日、毎日インド人の子と反省しました。
どうして最後、細部までこだわらなかったのか、この子はミスに気づいたけどいうのを忘れたとのことで、責任を感じていました。
そして、次はまたこのメンバーで30L を取りたい!リベンジしたい!と話しました。すごくいいグループになったなあと嬉しくも悔しく、Bitterな1年目の終わりでした。

1回目のセミナー平面図。

最後のセミナーでの提出物は
・平面図 1:50
・断面図 1:50
 ・longitudinal *2
 ・transversal *3
・elevation
・physical model
・conceptual model
・facade system diagram
 私達のデザインは北面南面のファサードの窓と屋上にも開口を設け、3面を共通のグリッドシステムで繋ぎました。なので、それらを展開し、どのように関連しているかを表現しました。
・exploded isometric & window views
 それぞれの窓の内部でどのようなアクティビティがあってどのように外がみえるのかイラストも追加しました。
・functional diagram
・light & ventilation diagram
・circulation diagram
・public and private
・wet and dry
他にもなにか用意したかも。。。?
とにかく準備できるものは作りました。

どうやったら自分たちのデザインの良さを売り込めるのか?教授にbe smartと言われていたので、archidailyやpinterestをみてどんなダイアグラムを準備すべきか勉強しました。
ちなみにデザインについては教授もアシスタントも揃ってso japaneseと言っていました。空間を無駄なく使いきゅっとしてるのがjapaneseだそうです。笑 私の影響かはわかりませんが、なんかちょっと恥ずかしかったです。

今学期で学んだこと

今学期一番大変だったのはグループワークです。すべての科目でグループがあり、怠惰で何もしない学生もいたりと、ストレスも溜まりました。
ただ、この1年を通してグループの人選でそのセメスターが決まるといっても過言ではないと学んだので、次は働かないメンバーは絶対に入れませんw
case study の授業のインド人のアシスタントも怠惰で何もしない学生はfailさせろと言っていたので、実際1人はグループから外し、もう一人は点数が低くなっていました。次はグループ運に恵まれることを祈ります!

また、一番悔しかったスタジオ科目については、時間管理をもっと徹底し、細部まで完璧に仕上げること、疲れていてもお互いに確認することを徹底します!リベンジしたいです… 
次はコンサル時代のストイックさをもっと生かして、いくら教授の好みとはいえど納得させられるようなプレゼン(口頭も提出物も)をしたいです。
今年1年の振り返りとしては、勉強ばかりしてあまり旅行できなかったので、もっと気楽な学生を見習ってもっとお出かけして建築を見に行きたいです。そして、時間管理をきちんとして課題もこなすのが目標です。
来年もまた頑張ります!



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