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商品企画部の4つの役割り

「 商品企画部を立ち上げたい 」というお問合わせを
企業さんから最近よくいただきます。

この記事では、企業が商品企画部の立ち上げを検討する
背景や課題を整理し、
商品企画部の役割についてお伝えしたいと思います。

|商品企画部を立ち上げる背景


商品企画部を立ち上げたい!

企業が商品企画部や商品企画室などの組織化を検討する場合
その背景にはたいてい次のような課題があります。

・これまでは営業経由でお客様の要望から商品化していた
→言われたように商品化したのに全く売れない


・社長や役員のアイデアで次の商品を開発していた
→企画できる人材が育っていかない


・完全なプロダクトアウトで作りたい商品を開発していた
→売れる商品にならない


こういった課題を解決するために
社内に「商品企画部をつくろう」
という機運が高まってくることが多いです。


商品企画部で
・自社や市場の分析に基づいて商品化できるようにしたい
・マーケットインで企画できるようにしたい
・戦略的に企画を進めたい

これらが商品企画部を立ち上げることでめざす姿になります。

|商品企画部の役割とは


商品企画部を立ち上げるにあたっては
やみくもに始めるのではなく、まず
商品企画部の役割りについて知り
その役割ごとに何をすべきなのか
考えてから進めましょう。

私もある企業さんで
商品企画部立上げをご支援することになり、
改めて商品企画部の役割りを整理してみました。


経営企画部やマーケティング部など
関連部署の有無でも変わってきますが、
私が考える商品企画部の役割は以下の4つです。

① 中期商品戦略
② 個々の商品企画
③ 開発・販売のフォローアップ
④ レビューし次の中期戦略につなげる


このサイクルを商品企画部が主導で回していきます。
詳しくみていきます。

① 中期商品戦略

会社全体の中期事業戦略にもとづき
商品としての中期戦略をたてます。

市場の中で、競合に対して
どのように戦っていくのか戦略を描きます。

中期的なロードマップ戦略もたてます。

中期戦略やロードマップは
その通りに進むことはまずありませんが、
それでも立てておくことが重要です。

② 個々の商品企画

中期戦略にもとづき個々の商品企画を進めます。

企画構想を立案し、仮説検証を重ね
最終的な企画の承認までが
個々の商品企画となります。

③ 開発・販売のフォローアップ

商品企画が承認されたら
商品開発のサポート、販売開始へのフォローアップへと移ります。

販売が開始され、軌道に乗るまで関係部署をフォローします。

④ レビューし次の中期戦略につなげる

商品企画部が主導し、この一連のサイクルを回していきます。

図にするとこんなイメージかと思います。


そして、属人化しないように
会議とドキュメントを整備してプロセス化します。

|おわりに


商品企画部の役割を整理してみました。

企業内で商品企画部や商品企画室などの
組織化を検討されている場合、
それは解決すべき課題が存在するからです。

商品企画部を立ち上げるのは組織として
大きな決断です。

商品企画部を立ち上げる利点を充分に享受するためにも
あらかじめ商品企画部の役割を頭に入れておき
やるべきタスクを整理しておきましょう。

商品企画部の役割、参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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